試合や取材ですっかり発売告知が遅くなってしまいましたが、七月末にnada.からIBIS(アイビス)という、なかなかに新感覚なバイブレーションをリリースしました。
新感覚?な部分としては普通のインジェクション(ABS)ではなく、もちろんメタル(金属)でもなく、エラストマー素材を用いてボディを成形してあります。
つまり、当然ですがボディが曲がります。
nada.からは今春に魚種問わず、現在のソルトルアーフィッシングには欠かすことのできないメタルバイブレーション、SPARROW(スパロー)をリリースしました。
同じ使用感で飛距離やレンジをコントロールしたいという狙いで同全長、異重量(20と26g、10と14g)を採用したのですが、多くのアングラーがご存知の通りスパローに限らずメタルバイブは激しくアクションする特徴があります。
そんな、遠くまでキャストできて、広範囲にアピールすることできるメタルバイブは非常に重宝する一方、エリアが小規模であったり、プレッシャーのかかったエリアではそのアピール力が逆にデメリットになることもあります。
そこで普通のバイブレーション(特にタイトアクションのもの)も当然必要となるのですが、そんな使い分けからやはりソルトでのバイブレーションはメタルバイブと使い分けるためにもよりタイトアクションのものが出番も多く、重宝される傾向にあります。その筆頭がロングセラー、レンジバイブ70等だったりするんだと思います。
nada.では普通にタイトアクションのバイブレーションを作っても面白くないので、よりタイト感を出しつつ、何かより喰わせの能力を高めた仕様にできないかと考え辿り着いたアイディアが、エラストマー素材を使ってバイブレーションを作る。ということでした。
手元にバイブレーションは伝わるけれど、ルアー自体はボディが曲がるため非常にタイトアクション、そしてフック接触音がほぼしない(ボディ表面が柔らかいので)、フロントフックにフッキングするとボディが曲がるため高確率でリアフックがサポート的に掛かる。そんな交換があるのがアイビスです。
このボディデザインがなかなかに大変で、タイトアクションにしようとすると形状的にかなり制約がつくため、一目見て釣れそう。と思える形状になかなか辿り着かなかった経緯があります。
特にソルトではエラストマー素材自体なかなか馴染みが無いので、受け入れてもらえるまでに時間がかかる覚悟ですが(笑)、ABS樹脂バイブレーション、メタルバイブレーションに加えて、第三のバイブレーションになれる可能性を秘めていると思いリリースしました。
あ、オマケで言うと橋脚やストラクチャーに当てても割れたりすることは当然ありません。ただ何かに当てたり、根掛かりしたりしてボディが曲がった際には直してからキャストして下さい!
これから秋のシーバスシーズンにかけてアングラーの皆さんにどんな評価をされるか非常にドキドキで楽しみなルアーです(笑)宜しければ、今までに無かった巻き心地や釣れ方の不思議な感覚を楽しんでみて下さい!