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  1. タックルの『いろは』

19ヴァンキッシュの凄さ

フィッシングショー大阪にて。19ヴァンキッシュコーナー。

今年の横浜、大阪ショーのシマノブースでベイトリールの19アンタレスと人気を二分してなかなか触ることすらできなかった19ヴァンキッシュ。

その大きな特徴は、シマノ史上最軽量のスピニングリールであるということと、フラッグシップモデルであるステラと同様のロングノーズスプールが初めて採用された点かと思います。

16ヴァンキッシュと19ヴァンキッシュ(4000番クラス)を比べた重量差早見表。

ちなみに軽量リールと言えばダイワ社のイグジストをイメージされる方も少なくないかと思います。
昨年モデルチェンジした18イグジストと比べると重量だけを見るれば2000~4000番クラスだと平均して5g程度イグジストのほうが軽いスペック。
ただ実売価格で見ると19ヴァンキッシュは18イグジストの約半分ということで非常にコスパが高く、後はユーザーさんがどちらを選ぶか決めてもらえばと思います。
そこで今回は19ヴァンキッシュの特徴とメリットを発売前に皆さんに少しでも知ってもらえればということで、パソコンをポチポチしています。

メインボディはマグネシウム合金。

まず19ヴァンキッシュのメインボディはマグネシウム製。

ボディ蓋側、ローター、ハンドルはCi4+

ハイエンドモデルであるステラとの違いはここから。19ヴァンキッシュはボディ蓋側とローター、ハンドルがCi4+(超強化樹脂)でできています。
ちなみにステラはこの3パーツ全てがマグネシウム合金かジュラルミン製です。(番手によって違う)
徹底的に剛性重視のステラと、必要十分な剛性と軽量化を併せ持ったヴァンキッシュの一番の違いはこの3パーツだといっても過言ではありません。
ちなみにローター部はステラのように金属(マグネシウムorジュラルミン)か、ヴァンキッシュのように強化樹脂(Ci4+)かでの違いは重量だけでなく巻き心地にも大きくパーツ。
一番外側にあり、リトリーブと共にブンブン回るローターの重量は巻き重り感に直結します。
そのローターが重たいステラは重厚な巻き心地になるし、軽量なヴァンキッシュは軽やかな巻き心地に。
エリアトラウトの方々がハイエンドのステラでなく、あえてヴァンキッシュを使うのもこのあたりが影響しています。
(ちなみに18イグジストのローターはヴァンキッシュと同じく強化樹脂製です)
ローター部の軽量化の恩恵で、今回の19ヴァンキッシュはノーマル、HG、XGといったハイギア化での巻き重り感の増加は18ステラよりも更に少なく感じるはずです。

メインボディ蓋側。素材はCi4+。

ちなみにですが、強化樹脂を多く使っているリールは分解に対する強度が低いということをご存知でしょうか?
強化樹脂にそのまま(メス)ネジ切りをしているリールがほとんどだと思うのですが、金属とは違い締めたり緩めたりすればするほどネジ穴、ネジ山ともに甘くなり締込が弱くなりやすい。
特にメインボディはたわみ等が発生しやすいのでよりネジ穴やネジ穴へのダメージは大きいのは容易に想像がつきます。
そこで今回の19ヴァンキッシュには画像の通りメインボディはCi4+ですが、ネジ山だけには金属素材が埋め込まれメスネジが切ってあります。
こんなの1、2年の使用では全く違いが分からない部分なのに、ヴァンキッシュは軽いだけじゃダメ。軽いうえにステラに肉薄する耐久性を。という意識で作られている部分もシマノらしいなぁと感じました。
(ちなみにこんな面倒くさい加工をしているのはヴァンキッシュだけです。全メーカー合わせてもこんなことをしているリールはないはず)

業界初。チタン製のハンドルシャフト。

そして最も地味で、個人的には最も嬉しかった変更点がハンドルシャフトのチタン化です。スピニングリール史上初。
もうこれは本当に地味すぎる・・・0.8gの軽量化だそうです(笑)
ちなみにステラですらチタン製ではありません。
大手リールメーカー含め、サードパーティーパーツメーカーを合わせてもこのパーツはほぼ全てがステンレスかジュラルミン製なんですが、なんでここの部分にそんなに感動するかというと、私は過去に何度もこのハンドルシャフトがドライブギアと腐食固着してハンドルを破壊してきたから(笑)

某メーカーのハンドルシャフト。壊れてます(汗)

ほとんどすべてのリールでハンドルシャフトはハンドル本体と別体で作られています。ハンドル側になく、ドライブギア側にあるメーカーもあります。
いつも皆さんがドライブギアにハンドルをネジ込むのと同じく、ハンドル側にもリールの回転方向で締めこむことができるようにネジが切られていて、基本的には外す必要が無いので接着されて作られているものがほとんどです。
これが長年使い続けると(特に海水でも使用する方)、ドライブギアとハンドルネジがちょっとした湿気や塩気で腐食してくっ付き、回らなくなり簡単に外れなくなります。経験ある方いますよね。
で無理やり回すと、逆に接着してあったはずのハンドル本体側のネジが緩んで、ハンドルシャフトが本体側にくっついた状態でハンドルだけが外れる現象を過去に何度も経験してきました。
画像のハンドルシャフトもとあるメーカーのものですが、本来は外れちゃいけません(汗)
ただメーカー側も緊急用になのか、外れてしまったハンドル側にマイナスが切ってあってドライバーを使って無理やり回せば外れるようには作ってくれてあります。(ここにマイナスを切ってある時点でこの現象を把握しているはず)
ただその時は本体側ドライブギア、ピニオンギアに物凄い負荷をかけて回すので一気にゴリゴリになります。(普通のドライバーでは無理なくらい固着します。インパクトで外すくらい)
今まではハンドルシャフトが腐食してドライブギアにくっ付いただけでハンドルが壊れるだけでなく、ドライブギア、ピニオンギアまで含めた全てのパーツの交換が必要となっていました。
ちなみにもっと最悪なのはネジ負けて中折れするパターンで、当然ハンドルと付けることもできず、メインギア周り全交換です。

軽さよりも腐食しにくさが嬉しい。

話を19ヴァンキッシュに戻しまして・・・
ご存知の通り、チタンは他金属に比べ圧倒的に腐食しにくい金属です。
以前、ブログにも書きましたが私のソルトで使うボートのエレキマウントの固定には必ずチタンボルトを使っています。
ステンレスでやると一年で交換不能に陥り、ネジ頭を飛ばすしかないからチタンは高いけど仕方なく。
おそらく19ヴァンキッシュは10年間ハンドル一度も外さずに海で使っても大丈夫なはずです(たぶん)。
今までステラを超えるような機能やパーツを他リールに搭載することはシマノではほとんどありませんでした。が、今回のヴァンキッシュはステラユーザーの方にも、ちょっと触って使ってみてほしいなぁと思う機能が盛り込まれています。

追記:ハンドルシャフトをチタンにすると巻き感度が上がるってエリアトラウトの方が言っていたんですか本当でしょうか?差が分かるくらいなのかな?
この点に関しては、ご存知のエリアトラウトスペシャリストの方いらっしゃいましたら教えてください(笑)

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