今月末、ボートシーバスロッド、シルバーシャドーの浜名湖SP(2015限定モデル)SS-64MLSが発売になります。
(ひょっとしたら発売してる!?)
以前にプロト経過や細部の拘りなどを詳しく解説したので(今年二月くらいだったかな?)、今回は割愛しますが、基本コンセプトを少しだけ補足説明します。
色々な方にご質問頂きますが『良いですか?』というザックリとしたご質問に対してのお答えです(笑)
今回の64MLですが、触っただけでは普通っぽいと思います。そしてズバリ普通です(笑)
ルアーでもロッドでもそうですが、根本のモノとして、いくつかの性能を犠牲にしても何かの性能を突出させたモノを目指す場合と、
一つの突出した性能は無いけれど、全てが高得点のモノを目指す場合の二つがあると思います。
僕はどちらかというと、前者のタイプのモノが好きです。
ソルトルアーでの最たる例でいけば、メタルエッジやハチマルjrがそれに当たります。
メタルエッジの基本アクションはローピッチ、ワイドアクション。鉄板バイブの中ではかなり珍しい部類です。
数を釣るだけであればハイピッチ、タイトアクションに分がありますが、あえてローピッチ、ワイドアクションにすることでサイズを狙い、広範囲にアピールできる数少ないタイプの鉄板バイブです。
ハチマルjrはもっと強烈で(笑)、使い方を誤ると使い難さだけしか残りません。(詳しくは過去のブログや動画をご覧ください)
2013ー14はそんな考え方だけでロッドもプロトを試していました。
もちろんそういった突出系というのは絶対的に必要だと思います。ただ一方で、オールマイティの重要性というのも昨年後半以降は強く感じるようになりました。
そんなことから今年リリースされたクロダイ専用ポッパーのポッピングダックはもっともっと、とんがったセッティングもできましたが、
あえて誰が使っても高性能で、使い易く、良く釣れるポッパーに辿り着いた経緯があります。
今回のSS-64MLSもモノとしては同じコンセプトのもと、完成しています。
数値だけでいけばもっと軽くもできました。飛距離だけをみればティップセクションのガイドサイズを大きくして数も減らしたと思います。
ただそうすると使い方を間違えればすぐ折れたり、フェザーリングを少し怠るだけですぐにティップ絡みをするロッドに仕上がってしまいます。
特にロッドはルアーのように何十種類もボートに持ち込める訳ではありません。
SS-64MLSは触っただけでは普通、使ってみても普通です。ただ全てが最高レベルに普通だと断言できます(笑)
浜名湖のボートシーバスでは66Mクラス以下はこれ以上ないっ!ってくらいに仕上がっている自信作です。
※画像上はカラーサンプルモデルです。下が製品版です。