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JBマスターズ野尻湖戦 詳細

無事に浜松に帰ってきました。明日から一週間ちょいはソルト中心の生活。熱いうちにマスターズ野尻湖戦の内容を記しておきます。

野尻湖で釣りをするのは昨年のマスターズ以来、一年ぶり。昨年は3位お立ち台でした。
気負うこともなく入った前日練習は爆風でしたが全エリア魚探を掛けながらたまに釣りをしてみました。
今年は凄く釣れない。そんな話を聞いていたのですが、ローライト&爆風のお陰か何匹かの魚に触ることができたんですが、釣れたのは全てウィンディーサイド。
釣れたのは桧原湖から引き続き(笑)のハイパークランクドラッキングと、アングルワーム3本房掛けのダウンショット。
ウィンディーサイドの少し風が巻くような岬の裏やオダなんかが反応良く、ごくごくセオリーズな釣りでした。
周りも事前情報よりは明らかに釣れていて、翌日試合初日は風の強さ、方角も前日プラとほとんど同じのためそれなりに釣れるような気がして本番を迎えました。

ガルプ、アングルワームの房掛けはこんな感じ。
フックは初日はデスロックワイド、二日目はデスロック♯1。1/16ozダウンショット。
スモールやらない人には理解不能な感じのリグだと思いますが、初日ブッチギリトップだった佐藤プロもこのリグでした。
アングルワームは廃盤のため現在市場価格は定価の7~8倍らしいです(笑)本当にスモールやらない人には理解不能だと思います。
初日は予定通りプラで釣れたウィンディーサイドの小規模岬+オダで開始30分で一本目(800g)をキャッチ。
予定通り。予定通り。とイケイケな気分でそこから三時間・・・
風表を回りながらダウンショットをやってもハイパークランクをやってもノーバイト。結局、朝一の一本のまま11時になってました(滝汗)
まぁこうなるとトコトン釣れないし、あんだけ釣れるイメージだったのに全く釣れる気がしないのがトーナメント。
気持ちがフワフワしだすから余計に釣れなくなるのがこんな時。ましてや秋の野尻湖。そんな簡単に釣れないし。
美談でもなんでもないんですが、集中力が切れかけた瞬間にリアルに頭をよぎったのはシマノロッド開発チームの方々の顔でした。
9月のTOP50桧原湖戦、10月のマスターズ野尻湖戦とスモールマウスバス戦が連続する秋。
それに照準を合わせてワガママを言ってプロトロッドを何本も作って貰っていました。一番柔らかいのが63Lじゃスモール無理だよ!と(笑)
そのロッドが100点か?と聞かれればまだまだかもしれないけど、信じて作ってくれたのに桧原湖も野尻湖もダメだったて俺は何をやってんだよと。気持ち切れちゃダメだろと。
全く釣れてないけど集中力100%で向かったのは昨年3位になった通称カネコ岬。理由は前日に魚映ったし、あそこなら絞り出せるかもしれないと思っただけ。
そっから試合終了までで昨年と同じシェイクシャッド2.5inのキャロで二本。気合いでキャッチして最後一時間だけは未練のあったハイパークランクやったけどノーバイト。

二日目はカネコ岬で心中してやるつもりで、初日は三本で終了。

予想以上に皆んなも前日より苦戦していたみたいで初日5位スタート。
初日の強風曇から一転、快晴微風の二日目は朝からカネコ岬。
ちなみにカネコ岬と呼ばれる理由は、秋のマスターズ野尻湖戦でメチャ強かった金子さんお気に入りの岬だから(笑)
秋のマスターズに絞っても金子さんだけで優勝、3位×二回。僕の昨年の3位と今回の優勝を合わせるとここ10年で5回はお立ち台以上になってる。金子さんのマスターズ以外の試合を入れたらもっと凄い。
凄く攻め方に癖のある岬だから投げるだけじゃ釣れないんだけど(だから生きてるんだけど)、二日目め朝から魚は映ってしっかりストックしている感じでした。
朝一、前日同様キャロで一匹釣って、よしよし。と思ったものの初日の悪夢再びで11時までその一本のまま(滝汗)
ただ気持ちだけは切れてなくて、魚映るしチャンスはあると思い続けた11時から12時の一時間。
その一時間だけ曇って集中して4バイト、3フィッシュ。朝一の一本目と合わせて四本で初日のウェイトをなんとか超えて二日目は終了。

天候的に初日よりきつかったみたいで120人超の参加選手で釣ってこれたのは40人くらい。ウェイン率約30%。
ただマスターズはポイント制なのでどんだけ釣っていても、釣ってなくても自分が何位なのか、競う相手と自分の間に何人居るかが重要。
倍釣っても誰も間に入らなければ1ポイントしか差がつかないし、100g差だったとしても10人間に入れば10ポイント差がつく。
初日2位だった野尻湖フルタイムガイドの林くんが二日目もしっかり釣ってたから、初日5位の僕とのポイント差3を埋めるのは無理そうで、優勝はないなぁと思って迎えた表彰式でした。
2位で呼ばれる気満々で(笑)、優勝と2位の差が1ポイントらしく、あー二日目に間に二人しか入らなかったんだー、と思ったらまさかの2位が林くんで、優勝カップを手に入れることができました。
二日目間に四人居てくれた。これが全てでした。ちなみに合計重量は林くんに100g負けてた。

http://www.jbnbc.jpからお借りしました。
初日の途中からは完全に気持ちだけで釣ってました。
秋の野尻湖は5本揃えるのはかなり難易度高いので、決して広くない野尻湖ではどのエリア、どのルアー、どの選手にもチャンスはあったと思います。
ただただ一匹でも多く釣ると願い、集中した野尻湖戦でした。
改めまして、試合のたびに良くても悪くても応援してくれる皆さま、いつもお世話なっているスポンサーさま、切磋琢磨してくれる仲間たち、野尻湖ではお世話になりまくっているほとり荘の小出さん、本人居なくても(笑)家を丸ごと貸してくれる五十嵐プロに感謝致します。ありがとうございました!

メインタックル
○シェイクシャッド2.5in 2.7gキャロ用
・プロトロッド/シマノ
・ヴァンキッシュ2500S/シマノ
・シューター3lb/サンライン
・Vハード0.8号/サンライン(リーダー)
○アングルワーム 1.8gダウンショット用
・プロトロッド/シマノ
・ステラC2500HGS/シマノ
・シューター2.5lb/サンライン
おまけ!!
野尻湖に訪れる際はいつも『ほとり荘』さんのレンタルボートにお世話になっています。社長の小出さんにはお世話になりまくりです。2位だった林くんも、ほとり荘から出船して毎日ガイドをしています。
初日2位だった林くんはもちろん優勝候補筆頭でした。あの野尻湖ガイドをしている五十嵐誠ですら『今勝負したら林くんにたぶん勝てないよー』って公言するくらい。
二日目の朝の出来事。小出さんに何の気なしに『このままいったら林くん宣言優勝しちゃいますね!』って少し冗談交じりに話しかけたら『(林)晃大は絶対優勝しますよ!』って真顔で答えてくれました。
普段は冗談も言ってくる小出さんに真顔でそう言わせてしまう林くんと、林くんの気持ちをたぶん誰よりも知ってるから真顔でそう答えてくれた小出さんにスタート前に気持ちがグッッとなりました。
そんな熱い気持ちの中に混ざることができて、釣れなくてヒーヒーな試合でしたが幸せな一戦でした。
皆さんも野尻湖に訪れる際には是非、そんなお二人に会いに行ってみて下さい!
ほとり荘HP
http://www008.upp.so-net.ne.jp/hotori/

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