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TOP50最終戦SDGマリンCUP 霞ヶ浦

毎試合、3日間の試合翌日更新を目標にしていたんですが、昨日は時間が無さすぎて中一日空けての更新となります。ごめんなさい。

試合翌日の昨日も今日も、明日も明後日も取材&ロケで時間作れず(汗)

今シーズンは試合に向けて様々な形でシマノのカメラマンさんに密着して頂いていました。
時にはホテルの部屋にまでカメラが潜入しています(笑)
来年お見せできると思いますのでそちらも楽しみにお待ちください。
昨日はそんな密着の総括インタビューでした。一年通して本音しか語らない撮影でした。

さて、話は最終戦へ。

プリプラは9/25〜10/1までのちょうど1週間。今年もSDGマリンヨコトネベースを基地に練習、試合共に行わせて頂きました。

まだプリプラは夏の終わりの様子で、水温も23℃から高い日には25℃。
もちろん30℃超の真夏水温はとっくに過ぎていますが、晴れた日はまだまだ暑い日が多い頃でした。

まだまだラッシュガード着て短パンでしたからね。

今回に限らずプリプラはあまり決めつけ過ぎず過ごすように心掛けています。
まだまだ本番は2〜3週間先。今釣ってもあまり役には立たない。
ただある程度、魚が濃いエリアや、サイズ分布は把握しつつ7日間中、5日を霞ヶ浦、2日を北浦に充てました。
幸いなことに毎日1〜6匹釣れて、ノーフィッシュで終えることがなかったので『どこで何をやっても魚に触るくらいは出来る』というイメージを持ってプリプラを終えました。
これが大切。

良いイメージを持つことが大切。

これは霞ヶ浦水系に限った話なんですが、このフィールドの練習はこのイメージだったり、メンタルだったりを整えることが最重要だと私は思っています。
釣れるエリアや釣れる釣り方は簡単に裏切るので、大切なのはエリアや釣り方以上に『自分なら釣れる』と信じられるマインドだと思っています。
逆に信じて続けられれば1日1.2回はチャンスが訪れる。
そんな感じで私は霞ヶ浦水系の練習は過ごします。

そんなこんなで休みなく仕事をこなし、2週間ぶりの茨城に戻ってくると少し肌寒い。
水温も20℃を切るくらいまで下がっていました。

SDGマリンの最高な環境で過ごす霞ヶ浦戦。

数少ない(書ける範囲内で)プリプラで得たヒントの中で最も大切だったのは『バンクギリギリで大して釣れない』ということでした。
岸ギリギリに魚が居ないのか、はたまたそのポジションだと喰わないのかまでは断定できませんが、少なくともバンクにルアーを入れて落ちパク的なヒットが例年よりもかなり少ない。
逆にちょっと沖目(と言って岸から2m離れてるだけとか)でちょっと水深がある場所の方がバイトが明らかに多く、そういった場所にあるストラクチャーや、バンクに落としても手前まで引っ張ってバイトを得るなんてことを心掛けて直前プラに臨みました。

直前プラは霞ヶ浦と北浦両方をチェック。

直前プラでは初日霞ヶ浦方面を、2日目北浦方面をチェックしました。
プリプラではどちらでも魚に触っていたので、どちらの可能性も捨てずに両方チェック。
ただ霞ヶ浦を回った初日思わず頭を悩ませます。
直前プラ初日は霞ヶ浦のやりたい場所を足早にチェックしたのですが、4匹キャッチするも全てノンキー(汗)
エリアや水深もすべてバラバラ。こんなことは過去に無い(汗)

何やってもこんなサイズのノンキーしか釣れない。

翌直前プラ2日目は予定通り、北浦方面へ。
この日は北浦本湖で1匹、北浦最上流巴川で1匹の2キャッチ。どちらも800gくらいのナイスフィッシュ。

正直、霞ヶ浦の全部ノンキーは偶然もあったんだろうけど、とはいえやはり怖い。
ただでさえ1匹が遠いフィールドで、せっかく喰った魚がノンキーはダメージデカいです。
一先ず初日は北浦方面に向かい、最悪途中で霞ヶ浦方面にUターンできる準備(ガソリンとか)をして試合を迎えました。

初日のフライト。

試合前も試合後も『年間(優勝)意識してるか?』と良く聞かれたんですが、正直暫定上位の2人から点差が離れていること、更には自分の下には霞ヶ浦水系を得意としているプロが並ぶので、全く意識しなかったわけではありませんが、ほとんど競うことなく試合を迎えられました。
それ以上に、昨年準優勝に泣いた秋の霞ヶ浦水系戦のリベンジをしたい。

最終戦開始前の年間暫定ランキング。

試合前、なんとなくのプランは向かうのは北浦方面。
ただ最上流の巴川には朝から向かわず、手前から釣り上がって昼くらいに巴川に到着して、また釣り降りながら戻ってくるプラン。
プリプラからタイミングさえ合えばどこでも釣れるイメージだったので、あまり場所を決めつけ過ぎずに広く浅くを意識しながら初日はいこうと決めていました。

スタートは霞ヶ浦と北浦を繋ぐ川にある横利根川から。赤丸が結果的に私のメインエリアとなった北浦最上流巴川。

初日は北東爆風予報。漏れなく全エリアの南西面は釣りにすらならない。

北浦最上流巴川はスタート地点からだと直行もしくは直帰しても片道45分掛かります。
往復で最低でも1時間半のロス。選手も少ない。でも釣れるイメージは強かった。
初日はスタート地点から近い北利根川からスタート。
特に強い北東風でどのエリアは半分の風当たり面は釣りにならないので、風裏を中心に北浦方面へ。
正直、心の中では『巴川に着く頃には魚は1匹くらいキャッチ出来てるだろ』って甘い考えでいたんですが、結局ノーキャッチのまま昼前に巴川に到着してしまう(汗)
ただ不思議と焦りはなくて、集中しまくっていた初日。
この日釣りした中で最も水が良かった(クリア過ぎずに濁り過ぎず)のが巴川だったので『時間ギリギリまで巴川だな』と決めて撃ったり巻いたり。

ルアーはあまり決めつけ過ぎずに撃ちも巻きも色々試しながらだったんですが、撃ちのメインにしたのはブレーバーⅡのカバーネコリグ、巻きはプリプラ&直前プラとずっと好調だったアントブレードに交換したブレイクブレード7g+サカマタシャッド4インチ。

今大会はこの2ルアーがメイン。他にも試したけどプリプラから最も魚を釣った2つ。

巴川からの帰路を考えると、荒れていることや途中でもし他レジャーボートが居た場合(周囲デッドスロー)を加味してマックス粘って14:05まで。15時帰着。
不思議と焦りはなくて淡々と続けて13時から2キャッチ。
他船から密着撮影してくれていたカメラマンに試合後聞くと、1匹目をキャッチしたのは13:20頃だったらしく、なかなか痺れる展開の初日でした。

初日は1164g/2匹で14位スタート。

前評判通り厳しい試合でこのウェイトでも14位。
約半数がノーフィッシュ。
自分自身もゼロと隣り合わせだけど、戦前からの予想通り心が折れたらそこで終わりな精神力勝負の一戦は間違いなく、少なくとも初日はなんとかサバイブした感じで終了でした。

試合2日目

大会2日目は初日と打って変わって南西風予報。初日とは真逆。
ただ、この日がまだ1番風が弱い予報で、朝はベタ凪。
そこで初日とは少し戦略を変えて朝から北浦最上流エリアへ直行。
前日ラストに2連発したから朝イチで行けばまた釣れるかもしれないという淡い期待と、初日はそれまでの道中(北利根川や外浪逆浦エリア)は他選手とのバッティングが多くてリズムを作り難かったので、それなら一気に移動しよう作戦。

すると朝イチの巴川カバー撃ちは不発だったものの、北浦最上流エリアの中で巻きで釣れそうなスポットでチャターベイトで10時前までに2キャッチ。
前日とは打って変わって気持ち的に楽な展開で進むことに。
ただ気を抜いた訳ではないけど、そこからの反応が無く気付けばタイムリミットの14時。
魚を増やせぬまま北浦を後にしました。

ラスト時間調整(といっても2分とかしか釣り出来ない)で入った会場対岸をこの日2キャッチしたチャターで流すも、ただ今日釣れたってだけの脳死キャストになりかけていたので改めて『最後の最後まで考えて釣りしろよ!』と思い直し、護岸の壁をしっかり落とせるようにと持ち替えたカバーネコリグのラスト1投で800gを追加。
ライブウェルに入れてすぐ帰着の列へ。
改めて最後の最後まで集中することの大切さを感じた1日でした。

2日目は2238g/3匹で単日4位。

2日目のウェイトが効いて、暫定3位で決勝へ駒を進めました。上には小森さんと青木さん。
当然、勝ちたい。このメンバーならなおのこと勝ちたい。

この日の夜は、決勝どんな釣りをするか必死に考えました。
というのも2日目の昼前からノーバイトな北浦最上流エリアは私の釣り方だとおそらくほとんど釣れる魚は残ってない。
特に日に日にクリアアップしているのが最大の懸念材料。
一気に霞ヶ浦方面へ展開することも考えました。
これまでの経験と練習から、今の状況でやりたい場所は沢山ある。
思い悩んだ挙句、今試合でまだ行っていない霞ヶ浦行きはどちらにしても『ギャンブル』になる。
今シーズンここまで戦ってきたのはそういった『楽なギャンブル』をせずに、苦しくても目の前にある1匹1匹を大切に釣ってきたから。
そう考えた時に最終日は『また往復1時間半掛けて北浦に1匹を絞りに行くか』という選択をしました。

結論から書くと、最終日は何も起こらず起こせず。
ノーフィッシュで今年のTOP50最終戦最終日を終えました。
選択に悔いはないし、集中力は最後の最後まで切れず戦い切りました。

今大会の最終順位は11位。
年間ランキングは2位で終えました。

青木さん鬼のように強かった。

今大会の逆転優勝や、逆転年間優勝を期待して応援してくれていた方々が沢山いるのも知っているし、会場まで足を運んでくれた方も沢山いました。
申し訳ない気持ちもありますが、本人は至って満足。どちらも自分が出来る100%を出し切っての結果です。

釣りはどこまでいっても運が介入するスポーツです。それは否定できません。
今回の私もひょっとしたら運があれば勝てたのかもしれない。年間優勝できたのかもしれない。
ただ、だからこそこのシリーズは毎試合3日間という長丁場で行われ、毎年季節やフィールドを変えた5試合を全国トレイルしながら開催されます。
そこに介入する運の要素は限りなく少ないと私は思っています。
だからこそ、今の自分の順位をしっかりと見つめて何のお陰でここまで来れたのか、ここから先は何が足りないのか。を考える時間をしっかり作らなきゃなと思います。

悔しい
もうちょっとだった
来年は必ず

もちろん全く思わない訳ではないです。
ただそれを思って、言って、お終いでは意味がない。
その前に『今の自分』をしっかり分析して理解しなきゃなと常々思います。
でなきゃ『運に左右される勝ち負け』しか得られない気がします。
そんな勝ちなら要らないし、少なくとも今の私には日本一が仮に手に入ったとしても手に余る。
もし迎えに行く準備が出来た時が来たなら、本気で迎えに行くつもりです。

最後は今大会の冠スポンサーでもあったSDGマリンのTOP50メンバーで記念撮影。

最後になりますが、今大会、そして今年一年もサポートメーカー各社には多大なるサポートを頂きました。
また応援頂きました皆さま、会場にお越し頂きました皆さま、そして競ってくれた選手全員にも感謝です。

○2.7gネコリグ用
・エクスプライド166M/シマノ
・16アルデバランBFS XG KTF/シマノ
・シューター12lb/サンライン
・ブレーバーⅡ/ボトムアップ

○2.2gネコリグ用
・プロト6.3ft MLアクション/シマノ
・22アルデバランBFS XG KTF/シマノ
・シューター9lb/サンライン
・ブレーバーⅡ/ボトムアップ

○チャターベイト用
・13ポイズンアドレナ166M/シマノ×ジャッカル
・メタニウムシャローエディションHG/シマノ
・マスティフ12lb/シマノ
・アントブレード×ブレイクブレード7g/ジャッカル
・サカマタシャッド4/デプス

ボート チャージャー210エリート/チャージャーボート(SDG Marine)
魚探&エレキ GPSMAP1222XSV、1223XSV、7410XSV(フロント)、GPSMAP8410XSV×2(リア)、フォースプロ(エレキ)/ガーミン(G-FISHING)
バッテリー インパルスリチウム(インパルスリチウム)、オプティマイエロートップ/オプティマバッテリー(GWインターナショナル)

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