近年は普段の投稿はSNSでチェック頂く(している)方がほとんどかと思いますが、変わらずブログも週2、3回ペースで書き続けております。
当ブログをブックマークしてくれて読んでくれている方も沢山居られるのも知っております。ありがとうございます。
また基本SNSだけって方も合わせてご覧頂けると幸いです。
さて。
本日は大多数の皆さんにではなく、数少なくはありますが同業者の(特に私より歳下の)方に向けて発信をします。
釣りを生業にしない方も何かのお役に立つかもしれません。よろしければご覧ください。
皆さんご存知の通り、先週末はフィッシングショー大阪が開催されていました。
私は雪による通行止めと渋滞により一泊することを余儀無くされ、月曜日にゆっくり帰ってきました。
ただ翌火曜日から愛知県にある釣具問屋さんの受注会に参加だったので、そのままBKK事務所に行き準備を行いました。
釣具業界で釣りを生業にしている方々は、問屋さんというものをご存知でしょうか。
釣具メーカーや釣具問屋さんを例に挙げて間違いや認識違いがあるといけない(迷惑が掛かる)ので、もうちょっと誰もが身近な食品について問屋さんというものを整理してみたいと思います。
バレンタインデーが近いこの季節。
様々なスーパーやコンビニにチョコレートが並びます。
もちろん森永やグリコの『メーカー』がチョコレートを作って、皆さんにお届けするわけですが全てのスーパー、コンビニにメーカーが直接チョコを送るわけではありません。
もちろんイオンやセブンイレブンのような『超大型スーパー&コンビニ』なら森永やグリコが直接品物を持ってきます。お店が全国各地にあるから販売量も半端なく多い。メーカー直々に取引をします。
ただ森永やグリコが直々に取引をするほどの物量ではないお店や、もしくはイオンやセブンイレブンでも『(直前に)もうちょっとだけ注文を増やしたい』みたいなケースは多々発生します。
逆もあります。
お店側は超大型スーパー&コンビニだけど、『メーカー』がそこまで大きくないケース。
森永やグリコなら自社内に配送部があって、自社トラックが山のようにあります。大量の製品を自社だけで輸送できます。
一方、メーカーがそれに比べて小さければトラック1台で全国配送したり、営業マン1人で超大型スーパー&コンビニの注文を管理するのは不可能です。
そこで、その間に入って超大型スーパー&コンビニ以外の地元スーパーや駄菓子店なんかからもメーカーに代わって注文を取ってくれたり、発送をしてくれたり。
逆に自社では全国のお店を回りきれない、管理しきれない規模のメーカーに代わって、注文取りや発送を担ってくれる。
その立場にあるのが『問屋業』というお仕事です。
皆さんも感じているとは思うんですが、釣具はメーカーの数もさることながら、同一魚種でもアイテムの数は無限にあり、更にはカラーやサイズまで数えるとその数は膨大です。
店主や担当者が行うジャンルの釣りならまだしも、他ジャンルとなると『同じ釣り』でもさっぱり分かりません(汗)
私のブログの読者でいったら今年再注目の鮎竿とか、中深海用で今一番売れてる1000gのジグ、とか言われても何か分からないと思うんですね。
でもお店を開いている人はお客さんから需要があれば時には並べなきゃいけない。そんな時に問屋の皆さんはアドバイスをくれたりもします。
もちろん『問屋のシステムは知ってるよ』って方がほとんどだと思います。そして当然、釣具にも問屋さんが沢山あり、私も様々な場面、メーカーでお世話になっています。
そんな問屋さんでは年に1.2回受注会(展示会や売出しとも呼ばれる)と言われるものが行われます。
その問屋さんの取り扱いメーカーさんが新製品や新色を始めとした、皆さん(小売店さん)にオススメしたいものを持ち寄って注文を貰う会です。
こういった受注会は1〜2月に行われることが多いです。当たり前ですよね皆さん『その年の新製品』の注文を貰うタイミングです。
お店さんだって『春のシーズンインに向けて仕入れるナイスタイミング』です。
ここからが本日の本題です。
私が初めて受注会に行ったのは大学2年生、19か20歳の頃だったと思います。
その時は存在だけ知っていて、行ってみたくて知り合いの釣具店の店員さんに連れて行って貰いました。つまり『仕入れる側の知り合い』に紛れて連れて行って貰ったってことです。
当たり前ですが『一般人』は入れなくて、メーカーの人間か小売店(お店)の人間のみです。売る側と仕入れる側の人間のみ。
その当時はその問屋さんの名前や規模、担当エリアすら知らなかった(というかそういったものがあるのも知らなかった)のですが、昨日まで私がお邪魔していたのがまさにその問屋さんでした。
私が『仕入れる側』として行ったことがあるのはその一回のみ。
その後、25歳の頃にメガバス入社後に各地の問屋さんに『メーカー側』としてちょくちょく立たせて頂くことになります。
私自身は営業マンじゃなくても、ルアーやロッドの説明要因です。
私は2016年12月31日までメガバス社員で、2017年1月1日からシマノ社と契約をしています。
2017年こそ(流石にすぐ過ぎで自粛した)参加しませんでしたが、翌2018年から同問屋さんのシマノブースにお邪魔して、2021年からはBKKブース(シマノもちょっとお手伝い)で1日は必ず立つようにしています。
『どうせ日当とか貰ってるから行ってるんだろ?』と思われるかもしれませんが、2018年に初めてシマノに立ったときは無報酬どころか、無許可で行きました。
勝手に行って、問屋さんにシマノの名札をその場で作ってもらって、更に自分がやったプロトを持って行きました(初代バンタムMGLと17エクスプライド時代のジャークベイトSP)。
人によっては『なんやねんコイツ』だったと思います。
もちろん日当を頂くこともありますが、無くても行っていると断言します。
過去のメガバス時代を含めて、こういった受注会は時に非情です。
フィッシングショーであれば、立っている自分に人が集まらなくてもなんとなく人混みに紛れられます。
知り合いが来てくれて長話していたらパッと見は『仕事をしている』ように見えます。
こちらに気を遣って『買う気は全く無いけど』話を聞いてくれる人も沢山いるだろうなと思います。
受注会の場は『売る側』も『買う側』もプロ(釣具販売を生業としているという意)しか居ないので、そういった気遣いは皆無です。
『魅力ある製品か否か』でのみ測られて、足りなければ1日立っていても誰も寄り付きません。
一方でずっと接客(注文取り)して順番待ちなんてメーカーもあります。
1日が終わった時に山のような注文書を抱えるメーカーもあれば、1.2枚の注文書を隠しながら帰るメーカーもあります。
私はどちらの経験もしたことがありますが、この悔しさや惨めさはTOP50の最終日決勝に陸上でファンサービスをしている瞬間(=予選落ち)を超えていると思います。
簡単に『○○プロ監修、○○プロモデル』とか『私が監修しました』という時代ではありますが、もしその場に貴方(監修や企画したプロ)が立っていなくて、その製品の売上が伸び悩んだ場合、その全てを背負ってくれているメーカー社員や営業マンが必ず居るということでもあります。
ここは『釣りの上手さ』を争う場ではなく、『釣具の売上』を上げる場です。『売上を競う場』とは言いませんが(売上は必ずしも競う必要はない)、少なくとも問屋内の人たちは『どこがいくら売ったか』は見比べられるし、『売上を上げているか否か』はこの場にいたメーカーの方々、小売店の方々も皆んななんとなく見ています。
去年TOP50で何位とか、フィッシングショーで書いたサインの回数とか、誰も関係ない世界線がここにはあります。
もちろん、『(問屋での)売上が全て』なんてこともありませんが、もし『自分が監修する製品』が出るくらいのプロであれば(そうでなくても)、1回くらい無報酬でも立ってみることをオススメします。
果たして自分の評価はいかほどか。が、絶対に分かるはずです。
人によっては『(売るのに)こんなキツい思いするなら、もっと良いものを作らなきゃダメだし、もっと良いものに見られるように魅せなきゃダメだ』と思う良いキッカケになるかもしれません。
私より若いプロには是非、スポンサーメーカーに『受注会に1日立たせて下さい』と提案してみてほしい。
嫌がるメーカーなんて無いと思います。
私は昨日もビックリするくらいの売上を上げましたからね。
ゾディアスの一部機種が既に欠品していて、黒田はシマノにキツく言っています。
『黒田ごときが偉そうに』と思われるかもしれませんが、私が本気で企画してトーナメントでもテストして、必死に開発が図面引いてサンプル作ってくれて、営業マンが今回のように問屋さんやお店さんに必死に売ってくれて、お店さんが『売れる』と思って発注してくれて、お客さんが『欲しい!』と思ってくれたのに、『読みが甘くていきなり欠品』は全員を悲しませます。
トーナメントや製品開発の現場ももちろん知ってるけど、販売や流通の現場もこうやって多少なりとも知ってるつもりなので余計に悔しいです。
少なくとも『良い製品できました』『それで勝ちました』では釣『具』は終わらないと私は日々思っています。
追記
オンラインサロンメンバーさんは『こいつ今日のサロン記事内容をブログに回しやがったな』とお気付きかもしれません(笑)
ご名答です(笑)途中まで書いて『ブログにUPした方が良いな』と思ってこちらにUPしました。よって本日のサロン記事はお休みです。ごめんなさい。







