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モノを頂くということ。

一週間ちょっとぶりに自宅に帰ってきました。
毎年、三月に入ると一気にシーズンインなのですが、今年は新型コロナウィルスの影響もでイベントが中止になったこともあり少しスロースタートです。

約一週間分溜め込んだ荷物。

毎日何かしらの荷物が届くこの時期。自宅をしばらく空けると凄い数の荷物が受け取れないことになります(汗)
各社配送業者さんも分かっているので先に電話をしてくれるから無駄に手間取らせることも無くなるのですが、久々に帰ってくると開梱作業との戦いになります。

さて数年に一回のペースで書くのですが、スポンサーやサポートメーカーから提供頂くモノについて。今日は久しぶりに書いてみたいと思います。
ご存知の通り私は3年ちょっと前まで釣具メーカーに勤務していました。
メーカー勤務時にはメーカーとして提供する側でもあり、同時に提供を受ける側でもありました。
しばしばプロの間でも釣具製品(竿リールでも、ルアーでも、針一本でも)を一つ提供して頂く代わりにどれだけ(提供されたものの何倍)のものを売れば良いのかという論争になります。
もちろん各社おかれている状況(自社生産orOEM生産、製品価格、流通コスト)で変わるとは思いますが、私の経験値から提供して頂いた物量の2、3倍売るだけではメーカーは全くの赤字だと思います。ルアー10個送ったら軽く100個は売って貰わないと合わないレベル。これは釣具に限らずほとんどの製造業がそうなんじゃないかと思います。

もちろん必ずしもすぐに送った分の利益回収をしなければならないわけではないし、製品以前にメーカーの『認知度、知名度UP』といった要素も多分に秘めているメーカーもあると思うのでどれだけ売ったかが全てではないけれど、最終的には送った製品価格分以上の利益(売上ではなく)が出なければ赤字ってことになるはずです。
自分に送った分をどこかの小売店さんが買ってくれたらそれはそのまま売上になるわけで、サポートをして頂いた商品というのは単純にお金以外の何物でもないです。
今回、面白い注意書がされているメーカーさんもあって『◯◯着弾!』だけのSNSやブログUPは不要です。と書かれていました(笑)
遠回しな『それだけじゃ(今の時代)売上に繋がらないし、仕事したと思わないでね』ってことだと肝に銘じた一文でした。

一方でプロガイドと呼ばれる方々や、私のようにトーナメントを中心に活動している人間は、それなりにまとまった製品の数が必要です。
ガイドさんだったら1パック/日くらいワームを使うのは当たり前だろうし、トーナメンターだったら試合中に一気にメインになったワームの手持ち在庫が1パックじゃあ試合で存分に使えません。
メーカー側の『かなりの数売ってくれなきゃ沢山送れないよ』という気持ちも、アングラー側の『ある程度数がなきゃ釣りにならないよ』という意見も両方が分かっているつもりです。

いつも言いますが有名プロと違い、私レベルだとそういった『売上的、利益的』には恩返ししきれてないメーカーさんや製品もあります。
冷静に考えて、これ送って頂いて赤字になってる(汗)なんて思うこともしばしばです。
もちろん少しでも売り上げに繋がるような活動をするのは当然だけど、足りないのであればそこに埋め合わせをする活動で補うしかありません。
色々なかたちがあると思うけど、自分が知り得る最新のトレンドを報告したり、他社同製品と比較して劣っている理由を報告したり、単純に釣りの中で見つけた新しいアイディアを報告したり、そういった情報を次回以降の製品開発や販売促進に活用して貰う。そしてその為にはやっぱり社長や担当者と気兼ねなく連絡を取り合える環境も必要不可欠です。

10〜20年前と違いメーカーからサポートをして頂くということが随分身近になりました。
タダでモノが貰える、モノが借りられるということと勘違いされがちですが、慈善事業ではないからメーカーアングラー双方がWIN-WINでないと長続きしないし、何より釣りが苦しくなる人も何人も見てきました。
そんなことを思いながらの開梱作業でした。
ご提供頂いておりますメーカーさまいつもありがとうございます。大切に使わせて頂きます。

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