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  1. タックルの『いろは』

25アンタレス 25ANTARES

毎年お約束の新製品紹介ブログです。
例年同様、YouTubeチャンネルでも詳しく語らせて頂いておりますので、宜しければそちらも合わせてご覧ください。

いつも通りの前置きになりますが、新製品は私がご紹介するもの以外にもあります。
例年通り『自分ルール』で自身が開発に携わったり、テストに参加したもの、今シーズン以降、メインに使うもののみのご紹介です。
他製品に関しましては是非シマノオフィシャルHPやシマノYouTubeチャンネルをご覧下さい。

25アンタレス。13年ぶりの純血アンタレスのモデルチェンジ。

今回、アンタレスが13年ぶりにモデルチェンジするわけですが、『え?アンタレスってもっと最近出てなかった?』とか『19アンタレスは?』って方も少なからずいらっしゃるはずです。
なので今回は、改めて歴代アンタレスのお話からスタートしたいと思います。

左25アンタレス、右98初代アンタレス。

元々、アンタレスというリールは1998年(初代)にリリースされています。
92年発売のメタニウムシリーズに比べると年下ではありますが、発売当時中学生だった私にはついこの間のように発売を覚えているリールの一つです。
値段だけを見ると当時からメタニウムより高いアンタレスは『メタニウムの上位機種』と認識されることも少なくありませんが、実際にはメタニウムのスプール径がずっと34mmの中、アンタレスは初代から37mmという大口径スプールが搭載されており、メタニウムに比べ『遠投&重たいルアーへの性能をより高めたモデル』というのが正確な表現だと思います。

歴代アンタレス家系図(リミテッドやV2などの派生機種は除きます)

この表を見て頂くのが最も早いのですが、今現在アンタレスには3系統存在することになります。

上部赤枠→アンタレスAR(03年)を含む34mmスプール(メタニウムと同じ)搭載のオールラウンドアンタレス
中央黒枠→初代アンタレスの血を引く37mm大口径スプール搭載の遠心ブレーキ
下部青枠→DCブレーキ搭載のモデル

現在、アンタレス=『DCブレーキ』と認識されている方もいらっしゃるのかもしれませんが、実際にはアンタレスとアンタレスDCというのは別のリール(アンタレス内の別の系統)で、初代アンタレスの血を引く『37mm遠心ブレーキモデル』は2012年のアンタレス、そして今回の25アンタレスということになります。
なので前作12アンタレスから13年ぶりのモデルチェンジであり、初代アンタレス発売から27年が経ちますが『まだ二回しかモデルチェンジしていない』のが純血アンタレスです。

25アンタレスと19アンタレスの大きさ比較。当然スプールが大きいので25の方が一回り大きい(19の方が一回り小さい)。

改めてアンタレス内の血筋やスペック差をおさらいして頂いたところで、ここからは25アンタレスの詳細です。(やっと本題)
今回最も大きなフィーチャーは『MGLスプールⅣ』というスプールが搭載されています。

MGLスプールが第四世代まできました。

今までと何が違うのかというと『スプール中央が山なり』になっています。
どういうことか。画像を見て頂いた方が早いですね。

曲線変化を平面画像にしているので分かりにくいですが、赤い補助線のようになっています。

今までスプール中央部が窪んでいるスプールはいくつもありましたが、逆にスプール中央部が山なりなスプールは皆無だったはず。
本当に僅かではあるのですが肉眼でも分かるレベルで、慣れるまではぱっと見気持ち悪いです(笑)
今回このMGLスプールⅣは25アンタレスと25アルデバランDCに搭載されているのですが、特にアンタレスは大口径であるために分かりやすいです。

今まで中央部が窪んでいるスプール(というか全ての両軸リールスプールですね)ではスプール軸付近のライン巻き初めでラインが『綺麗に左右に巻かれない』という体験をした方は沢山いたはずです。
ラインがある程度溜まるまでは左右不均一でボコボコだったと思います。
もちろんどんなリールでもスプールに対して半分を超えたあたりから馴染んで綺麗に巻かれるので、実際に使っている状態(ラインが8~9割巻かれた状態)で左右不均一、表面ボコボコなんてことはありませんがスプール軸では下の糸ほど左右不均一でボコボコに巻かれていたはずです。下巻きをするかたは『下巻きはボコボコ』だったはず。というか私がそうでした。

それが厳密にいえば『スプールの重量バランスを崩していた』訳で、特にスプールを高速回転させればさせるほど(=遠投時)そのバランスの崩れは力のロス(=飛距離低下)に繋がっていました。

そう。一つだけ羽根が欠けた扇風機が上手く回らないように・・・(野村さんSDG艇庫の扇風機壊したことはしっかり報告しましたか?)

とはいっても『山なり(MGLスプールⅣ)だとどれくらい綺麗に巻けるのか?』というのは眉唾です。
ってことで12アンタレスと25アンタレスにスプール軸からラインを同距離巻いてみました。
見易いように太いライン(ナイロン5号)をどちらも10mづつです。

12アンタレス。確かに所々ボコボコしています。

25アンタレス。確かに綺麗。

そして『綺麗に巻く』為にシマノが打った手がもう一つ。

今までレベルワインダーの移動スピードは全ギア比共通でした。画像は21アンタレスDCのXG(左)とノーマルギア(右)。

今までどのリールも(同じリールで)ギア比が違ってもレベルワインダーの移動スピードは同じでした。
それは上記画像赤丸部分のドライブギア(ハンドルのギア)とウォームシャフト(レベルワインダーのギア)を繋ぐ変速ギアが全ギア比共通パーツだったからで、アンタレスのようにノーマルギア(5.6:1)とXG(7.8:1)とのギア比差があるとXGのほうが1.5倍くらい同じ個所にラインを多く巻かれているということになります。
早い話がノーマルギアだと荒巻きで、XGだと密巻きということになる。

左XG用、右MG用(どちらもドライブギア変速ギア)。大きさが違う(左の方が大きい)のがわかるかと思います。

今回の『スプール内ライン重量バランスの均一化』もありますが、当然PEラインなんかを使用した際には同じリールであっても『XGの方がラインの食い込みが多い』(密に巻かれているから)ということになっていました。
そこで今回の25アンタレスに関しては『ギア比ごとにレベルワインダーの動きが最適化』されています。
当然XGではレベルワインダーの動きも早く、ノーマルギア(今回からMGミドルギア)ではそれに比べ遅いです。
なので『ギア比が違っても限りなく同じようにラインが巻かれていく』というのが25アンタレスです。

その他にレベルワインドも過去にないほどの急テーパー。

レベルワインドの出口(ライン放出口)はめちゃ狭い(小さい)です。

レベルワインドも今まで見たことないくらい急テーパーで出口が狭い(小さい)のですが、様々な検証の結果これで一切の飛距離への干渉がないと言い切れるから。

あとは実際のところでいうと、一番比較されるのは12アンタレスでも、19アンタレスでもなく21アンタレスDCだと思うんです。
飛距離云々もそうですが、サイズ感だとか見た目だとか。

左25アンタレス、右21アンタレスDC

上部から平面で見た際の大きさは大差ないかなと思います。
21アンタレスDCがラインキャパ150番(16lb-100m)に対し、25アンタレスはラインキャパ100番(14lb-100m)なので小さいと思う方もいらっしゃるかもしれませんがどちらも直径37mmの大口径スプールを搭載しているのでボディサイズ自体は大差ありません。(21アンタレスDCが深溝なだけ)

こうやって見ても大差はないはず。(同じ配置)

一方で、実際に使ってみて『結構違うな』と思う部分もあります。

左25アンタレス、右21アンタレスDC。(できる限りリールシート位置は合わせています)

こうやってみると明らかにギアBOXのオフセット具合が違います。
21アンタレスDCの方が明らかに大きくハングオフしていてギアBOXが大きく下まで飛び出しています。
一方の25アンタレスはギアBOXを前方に逃がしていてハングオフはかなり小さめ。
私が使ってみての感想は25アンタレスの方がより低く感じるはずです。(実際のリールシートから上の高さは大差ない)

メインのドライブギアを前方に逃がしているようなデザイン。

ドライブギアの口径は21アンタレスDCと同等なので単純なスプールとドライブギアの位置関係が違うという感じです。

クラッチも今回は特別仕様。今までとは高さも切り心地も全く違います。

遠心ブレーキ(SVS)の6枚使用。

21アンタレスDC同様、サイドプレート(ギアBOX同様)とサムレストで光り方と色が違います。

クラッチの切り心地や色、発色なんかは是非実物を見てもらう、触ってもらうのが一番かなと思います。
カメラ&モニターでいくらでも変化するのでこのリールに関しては実物を是非触っていただきたいです。

伝統の37mm大口径スプール。左25アンタレス用、右98アンタレス用(マグネシウム製)。

このロゴは27年間変わっていません。27年前にこのロゴが存在していたかと思うとセンスの塊だなと思います。

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