一日間が空いてしまい申し訳ありません。
先週末の4/9、10に山梨県は河口湖で開催されたジャパンスーパーバスクラシック2021の内容をUPしていきます。
クラシック自体は本来昨秋開催される予定で、2021年の様々なトーナメントでの年間上位者に参加権が与えられます。
ただコロナ禍でスケジュールが押しに押した2021年は秋の開催が叶わず、2022年の春に『2021年のクラシックを開催』という異例のスケジュール。
参加権はTOP50シリーズの年間上位15名、マスターズシリーズの年間上位10名、JBローカルシリーズの年間上位2名に与えられ、2021年私はTOP50シリーズ年間8位とJB津風呂湖シリーズ年間2位から権利を獲得。
約50名で二日間競われます。
私の過去のクラシック最上位は2019年の4位。秋の河口湖の開催でした。
今回は特にTOP50選手には過酷なスケジュールで、前週まで遠賀川でTOP50初戦を戦ってその直後の開催となりました。
私の練習は直前の水曜日の午後と、木曜日の一日。
前日金曜日はオフリミットだったため、一日半のみの練習となりました。
滞在中の河口湖の水温は9〜11℃で、最低水温が低い(普通に氷張る)河口湖としては春めいてきているもののまだまだ気難しいイメージ。
実際に練習一日半では1バイトノーフィッシュでした。1バイトはI字系プラグの水面。
ライブスコープで水中の様子を見ていると3〜0.5mの何らかのストラクチャーに浮いている魚がチラホラいてワカサギや白魚を模したルアーを通すと付いてくるor目視できるところまで浮いてくることもしばしばありましたが、正直簡単に喰わせられるような印象はなくて、自然の力(天候や風、朝夕のマズメ)を借りないとチェイス止まりなのまでが練習で分かったことでした。
私には全く釣れるイメージは無かったんですが、戦前の予想だと『二日間で10〜12キロで優勝争い』ってのが多方の見立てで(クラシックは二日間の総重量勝負)、じゃあ皆んなが釣れるのか?と言われるとTOPは凄いけど半数以上がノーフィッシュという感じ。
春らしく上と下の順位差が凄そうな感じでした。
私が練習で唯一反応があって、かつ魚探の反応の多かった河口湖北部(日照時間が長く、傾斜が緩やかなので春の理想)の大石というエリアを主戦場に。
過去に沈船や湧水、杭などはGPSにマーキングしていましたが練習では今まで以上に細かくしっかり調べ直して『釣れてないけど準備はした』状態で試合がスタート。
GPSに大石だけでストラクチャーは100ヶ所以上マーキングしてあるものの、年一くらいしか訪れない河口湖では正確な位置が曖昧だったり、忘れていたりがどうしても起きます。
なのでフロント魚探三台を駆使して、ストラクチャーを映しながら丁寧に狙っていきました。
具体的にはGPSMAP1222XSV(右下)にマップを表示してストラクチャーのだいたいの位置を確認し、GPSMAP1223XSV(左下)のパースペクティブで正確な位置を映して、GPSMAP8416XSV(上)でルアーのレンジや位置を把握。
これをやり続ける。
初日は朝から爆風でした。
今期、SDG Marineから新たにサポート頂いた『チャージャー210エリート』でちょうど良い。と思えるくらいの爆風(汗)
本来、喰わせ方は明確に分かっていなかったので頭に思い描いた様々なルアーを準備したのですが(とは言っても河口湖はワーム禁止なのでかなり限られる)、あまりに風が強くて上手く扱えない。
特に沈めたり泳がせたりして使おうと、ノーシンカーで用意していたポークは風に流されたラインに引っ張られまくりでストラクチャーに上手く寄せられない。
そこで初日の湖上で『何か手段ないかな』と考えたのが『ポークにウェイトボードを貼る』というアイディアでした。
最初はネイルシンカー入れようと思ったけど無理だった(汗)
使っていたポークルアーに瞬間接着剤を垂らして0.5gのウェイトボードを約半分(0.2〜0.3g)にしたものを貼り付けました。
最初は『瞬間接着剤で張り付くのかな?』と思ったんですが、指に付いた瞬間接着剤ってメチャ強力だし繊維質のポークルアーにも大丈夫なはず。と思ったら見事成功。二日間使ったけど一度も剥がれませんでした。
最初はポークルアーのセンター付近にウェイトを貼り付けたんですが(水平フォールさせたいから)、それでやるとラインで頭が引っ張られるため頭上がり(尻下がり)になった為、2個目は頭にウェイトを貼り付けることに。
これは五十嵐誠プロが河口湖でアイウェイバーを作っていた10年くらい前に『姿勢がメチャ大切』っ言っていたのを思い出してシビアにセッティングしました。
使ったフックはリューギのフォグショット♯5なんですが、最初は『タングステンボードの後ろから針先出そう』と思ってたけどまさかの突き破れたのでこの形に。ズレ防止になって最高な仕様に偶然なりました(笑)
これ姿勢が安定するからノーシンカーでもクルクル回らないし、フロロ4lbで若干テンションフォールさせても水平で沈みます。
実は表彰式後に優勝の野村プロはじめ、河口湖在住の方々に『これたぶん誰もやってないわ(少なくとも公では)、やっぱお前考え柔軟だな』と言って貰えたのが今大会の一番嬉しかった瞬間(笑)
そんなこんなで初日は爆風の中、大石エリアのストラクチャーを片っ端から通していき、出来れば2キロオーバーのプリスポーンバスを。運悪くても1200g〜1500gくらいの雄が釣れてくれ!と思っていたら2匹キャッチでまさかのどちらも昨秋放流された900gの魚(汗)
もちろん練習釣れなかったから嬉しかったんだけどちょっと運悪いなぁと思った初日でした。
戦前の予想的には全く話にならないと思っていたら意外に釣れていなくて初日6位でのスタート!
2日目は全くの無風。そしてこれは釣りはし易いけど天気的に更にキツそう。チャンスは朝(マズメ)くらいしかないかも。とスタート。
がしかし、朝どころか昼前まで何もなし(汗)
途中で自分の展開に限界を感じて、人が少ない長浜エリアのシャローを流しているといきなり5、6匹の見えバスが出現!ただ全て放流(に見える)。
偉そうなパターンとか、ポリシーとかそんなんは一切なく『見えバスいるなら狙うしかない』と必死に狙うも見に来るんだけど喰わない。たぶん放流なのでほとんど動かず狙い続けて約2時間。釣れない!これたぶん野村さんなら一瞬で釣るんだよね?釣り方分からない自分が嫌になるっ!!!
そんな11時半頃。
全く無風だったのに微風が吹き始めて『これ絶対タイミングだ!』と再び主戦場の大石へ!
そしてどこやろうか探すとまさかの朝からずっとフナ釣りの方が釣りをしていた石積みと湧水が絡む桟橋からフナ釣りの方が昼飯かな?居なくなってる!
後で聞いたらどうやら私が入る直前に居なくなったらしく、事実上午前中ずっと封印されていた桟橋周りに私が入る。
で、ポークの上記リグでこの日のトップウェイトとなる2500gオーバーをキャッチ!(もちろん叫ぶ。しかも2回)
※二日間のヒット&キャッチシーンなどは各種SNSやオンラインサロンで綺麗な富士山と共に動画UPしています。宜しければご覧下さい。
実は初日の一匹目も一般アングラーの方が朝から浮いていた桟橋が偶然空いて入った直後に釣った一匹。
そして、初日上位が皆んな釣ってきていたので『4位か5位かな?』と思っていたら4位の薮田くんとまさかの4g差で3位とトコトン『良い方に転がる』二日間でした。
今大会はSDG Marineファクトリーチームが1、2、3、5位を獲得して信じられないくらいの結果となりました。
柏木さんが応援来ると皆んな成績良いなぁ(笑)
この一ヶ月は連続ロケから遠賀川の練習に始まり、河口湖のクラシックとTOP50メンバーは皆んな連戦でかなりキツかったはず。
先週末に『また河口湖で(笑)』なんて話しながら皆んなで必死にボート引っ張って運転して、寒い中練習して。
結果はもちろん良い時もあれば悪い時もあって、光が当たることばかりじゃないです。
ただそんな中でも応援してくれる皆さんと、サポートしてくれるスポンサー各社さまのお陰で少なくとも私は戦えています。
優勝できたわけではないし、まだ今年も先は長いんですが変わらず全力で。もちろんソルトも!
メインタックル
○ポークルアーノーシンカー用
・エクスプライド266L/シマノ
・ステラ2500S/シマノ
・シューター4lb/サンライン
・ミラクルストレート/ONプランニング
○I字系ルアー用
・エクスプライド2610ML/シマノ
・ステラ2500S/シマノ
・ピットブル12 0.6号/シマノ(メイン)
・ナノダックス7lb/サンヨーナイロン(リーダー)
・ジョーダン、AR-SSミノー、アスリートミノーオクノテ
ボート チャージャー210エリート
魚探&エレキ GPSMAP8416、1223、1222、8410、フォース(フロントエレキ)/ガーミン(G-FISHING)
バッテリー オプティマイエロートップ/オプティマバッテリー(GWインターナショナル)