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JBジャパンスーパーバスクラシック

昨日まで山梨県は河口湖で開催されたジャパンスーパーバスクラシック2023。
私自身は大した成績でも、試合内容でもないので(涙)『ブログはサラッと結果報告した昨日までの内容で終わろうかなぁ』くらいだったんですが、2023年今現在を皆さんにも知って貰う為にブログを更新します。
なので試合自体は振り返りますが、私の試合内容は割愛です(笑)

とりあえず私の最終順位は20位/55人中でした。1/2ozと3/4ozのヘビーテキサスでウィードのパンチングをして少し前に行われた放流バス狙い。

正直、『河口湖でしょ』『放流でしょ』『ライブスコープでしょ』って声が聞こえてきそうなんですが、個人的には『そんなのはどうでも良くって』と思っているので書いていきます。

そもそもジャパンスーパーバスクラシックってなんなのか。

ジャパンスーパーバスクラシックの出場権は明確でTOP50シリーズの年間上位15名(48人中)、JBマスターズシリーズの年間上位15名(112人中)、JBローカルシリーズの年間優勝者に参加権が与えられます。
ただ重複で権利を取る選手も居るので(青木唯プロとかはたぶん5〜6個取っていたはず)、その場合はTOP50シリーズの年間16位以下に繰り下げで権利が回ってきます。
その総勢が今年は55名でした。
国内トーナメント(全団体、全トーナメント)で最高賞金額の一戦のはずです。

JB/NBC公式HPより借用。

ここ数年は河口湖で固定されています。この景色の中でスタート。
河口湖というと皆さんご存知の通りいくつか独特なルールがあります。
まず一つ目は『ワーム禁止』であるということ。
これによって様々な手段が封じられることになります。
二つ目は『放流魚』が居ること。

そして今現在、河口湖のトーナメントでは強大な二人の門番が居ます。
まず一人目はノムシュンさん。

JB/NBC公式HPから借用。

放流バスやシャローの見えバスを釣らせたら誰も勝てない。2020年、2021年のクラシックは野村さんの連覇でした。

そしてもう一人は青木唯プロ。

JB/NBC公式HPから借用。

沖のライブスコープさせたらこれまた誰も勝てない。
2022年クラシック優勝のディフェンディングチャンピオン。

沖(のライブスコープシューティング)をやろうと、シャローや放流バス狙いをやろうと、とにかくこの二人の門番を倒さなきゃいけないのが河口湖。

戦前の(プロ内での)大方の見立てではもちろん青木唯プロが優勝候補筆頭でした。
直前に放流はあったけど、いくら放流バスを釣っても沖でしっかり大型のネイティブ(と呼ばれる純粋に河口湖で生息している魚)釣られたらウェイトで勝てないですからね。

今回選手が考えたであろう戦略は主に4パターンだったと思います。
1.沖のライブスコープシューティングでネイティブ狙い
2.ライブスコープ以外のネイティブ狙い
3.放流バス狙い
4.1or2と3のミックス

ちなみに私の肌感では55名の選手中、10名くらいは『1.沖のライブスコープ』で、一番多かったのは『3.放流バス狙い』だったと思います。たぶん30人くらい。私もコレ。
『4.ネイティブと放流ミックス』は一番(バランスが)良いように見えるんだけど時間配分が難しかったり、釣り方が全く違うのでリズムを作るのがメチャクチャ難しいかったと思います。凄いセンスが必要とされるイメージ。
『2.ライブスコープ以外でネイティブ』はたぶん一番少なくて5人前後だったのでは無いかなと思います。

この人数配分は今回に限らずいつもこんな感じなんじゃ無いかと思います。

今回のお立ち!

結論から言うと優勝の宇佐美プロ、2位の青木唯プロは1の沖のライブスコープ。
3位の藤田夏輝プロは唯一、4のネイティブと放流のミックス組。
4位の野村さん、5位の江尻プロは放流バス狙いでした。
綺麗に別れた感じ。

ひょっとしたら『見慣れたいつもの河口湖の感じ』と思う人もいるのかもしれないけど、実はそうでもなくて。
今大会は『今年(=今現在)、全国各地で強かった55人』を集めての試合だということ。このメンバーが河口湖で最高賞金額を掛けて戦うことは年に一度しかない。
その中には各地でライブスコープを使って勝ちまくっている人や、河口湖でガイドを営む選手も含まれています。
ライブスコープは河口湖で戦う選手だけの専売特許ではない。でもこの結果でした。

結局、青木唯門番を倒せたのは優勝の宇佐美君だけで、放流バス狙いという点では結局誰もノムシュン門番を倒せなかった。

JB/NBC公式HPから借用。

いくつかおまけ話を書いておくと、私はノムシュンさんとは仲良いから知ってるけどノムシュンさんは河口湖で必死に『沖のライブスコープの練習』をしてる。でもあんだけ河口湖を知ってる野村さんでも簡単にはいかない。
試合ではもちろん『勝つ為の最善の手』を都度やっているからスタイル変わっていないように感じるけど、いつも泣きながら練習してるのを私は知ってる。

『ライブスコープ使えば釣れるんでしょ』って未だに思っている人もいるのかもしれないけど、10名以上が今大会沖のライブスコープに試合全時間を掛けて結局お立ち台には上位の2名だけって事実もある。
ただの10人じゃなくて『今年ライブスコープを駆使して様々なフィールドで勝ったり、年間上位だった10人』ですからね。
もしこの2人(+3位の藤田夏輝プロ)が居なければ『放流やった方が勝てる』って話になっちゃう。
青木大介プロや早野プロ、佐々プロという名だたるプロが丸一日やって下手したら1匹も釣れない可能性がある。それくらい『簡単に出来るもんじゃない』ってことでもあります。

そしてWBSトーナメントの年間優勝者であるボトムアップ草深プロが今回は招待選手で特別に呼ばれていました。
本人曰く『20年ぶり』という河口湖(&慣れないJBルール)でストレスもあったはずなのに初日2匹、2日目は風が吹いたタイミングを見逃さずにディープクランク(ブリッツEXDR&MAXDR)を駆使して2匹キャッチして16位。
中には『16位に何の価値がある』って思う人もいるのかもしれないけど、そのタイミングで近くで釣りをしていたティムコの小林翼プロ(マスターズ年間6位)も言っていたけど『結局釣りが上手くてトーナメント強い人はフィールドとかルール関係なく釣るっすよ』ってのがその通りで、どんなフィールド、ルールでも悲観することなく『自分のベスト』を尽くすんだと思います。
改めてこのメンバーの中でいきなり来て自分の釣りで16位って凄いなぁと私は思っています。

草深さんSNSより借用。戦えて楽しかったです。

後半、私の感想文みたいになってしまったんですが(笑)、この狭い出場権を獲得した55名は全員に自分なりの戦いと想いがあったと思うし、早野プロのクラシックブログとか想いが詰まり過ぎていて最高に面白かったです(笑)
『放流に手を出す時点で勝ちを諦めることになる』とか彼の覚悟じゃなきゃ書けないし、それを見たノムシュンさんが『まっ。順位が上の奴が偉いのがトーナメントだから』って言っているのを見て私はどちらも理解できるし、いつも楽しく自分自身も必死に戦っています。

冒頭で書いたように、河口湖放流ライブスコープと続いただけで興味なく見ない人も多いのかもしれないけど、是非参加選手の試合内容をチェックしてみて欲しいです。

以上、20位と中位に終わった黒田でした。

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