体調もだいぶ良くなってまいりました。
色々とあった2009年もあと少しです。
本当に色々ありました・・・
楽しいことも沢山、苦しいことはその何十倍も・・・
ここではハッキリと書くことはありませんでしたが、
今年は常に『早く釣りを辞めたい』と思っていました。
TOP50の第三戦、旭川ダム戦を終えた後、
二戦連続の予選落ちをくらい『再就職します』と書いたのは、
多くの方は冗談だと思ったようですが、僕の本心でした。
三戦を終了しての暫定順位は46位。
普通であれば初戦、高滝ダムでの成績(22位)は偶然で、
その後の二戦の予選落ち、しかも両方参加ポイントが本来の実力だと、
口には出さなくても誰もがそう思い、そして僕自身が誰よりもそう思いました。
雑誌の連載に最終戦終了後、『途中で全てを投げ出しかけた』と書きましたが、
正直に書けば『全てを投げ出した』が本音です。
全てが嫌になり、自信はゼロになり、今すぐにでも釣りをやめたくてしかたなかった。
そんな時、僕を少しだけ立ち直らせてくれたのはその時のブログにも書いた、
2009/7/6 『集中するということ・・・』
だったのは間違いない事実です。
しかし、実はもう一つ今年一番きつかった僕を支えてくれたものがあります。
今まで恥ずかしくて言えなかったのですが、それが6~8月までNHKの木曜にやっていた、
『ふたつのスピカ』
というTVドラマでした。
TVドラマを見る習慣は基本的に一切ない僕なので、
ドラマに感情移入するなんて暇な高校生ぐらいと今までは思っていたのですが、
この時の僕は見事にこのドラマに感情移入するのでした(笑)
45分、全七回というNHKらしい中途半端な時間数のドラマだったのですが、
内容的には宇宙学校に通い、将来は宇宙飛行士を目指す高校生のお話し。
詳しい内容などを書き出すとエンドレスになるので書きませんが、
その中にとある物理の先生が出てきます。(俳優の田辺誠一)
その先生は入学当初から生徒たちに、
『君達は成績が全て。いくら努力をしても結果を残さなければ宇宙には行けない。』
と何度も言い続けるのですが、
色々と紆余曲折があり、先生が学校を辞める日の最後の講義で
夢や憧れを持つことは素晴らしいことだ。
だが、その夢や憧れが大きければ大きいほど、リスクも大きく、実現させるのは難しい。
だから負けないでほしい。周りと思いっきりぶつかって、強くなってほしい。
残念ながら、ここにいる全員が宇宙飛行士になれるわけではない。
ただ、今、自分たちの周りに、本気でぶつかりあえる、夢を語り合える仲間がいることを誇りに思え。
そして、そんな大切な仲間に、容赦なく勝て。以上。
月並な言い方ではあるが、この言葉を聴いたときに自分の中でなんとなく吹っ切れた部分があった。
08年から09年になるときのブログにも書いたように、必ず夢は叶うわけではないということは十分僕自身わかっている。
ただそれでもやらないで後で色々と言うくらいなら、やってみて正直な気持ちを周りに伝えたい。
そう思ったから挑戦したはず。簡単に成績が残せるわけないってことも分かってた。
でも、その環境の中で自分がどこまで成長できるのかを見たかったはず。
アニメやドラマのように、作り話ではない現実社会では残念なことに、
『奇跡的な逆転劇』
というのはまずめったに起こりえません。
基本的に強いものが勝ち、従来通りの流れで優劣が決まっていきます。
多くの方々がお気づきの通り、ナンバー1でなければ当然オンリー1にはなれず、
ナンバー1という夢はその名の通りたった一人の人物しか掴むことは出来ません。
ナンバー1を目標にしてしまった場合、たった一人の人物を除いてその他全てが敗れたことになってしまいます。
二十歳そこそこの僕なら間違いなく『だからこそナンバー1にならなければ意味がない』と思っていました。
そして、それ以外の答えはないとも思っていました。
しかし、ナンバー1になれてもなれなくても、本気でそこを目指した過程には、
色々な大切なものが転がっているということを発見できる非常に成長できた一年でした。
それを誰かからの受け売りではなく、自分の経験として感じることが出来たことを嬉しく思います。
今年一年間本当に多くの方々に支えられ、助けてもらいました。
物質面はもちろんのこと、
精神面では目に見えないもの、お金では計れないものではありますが、
周りの助けなくしては最後まで走り続けることは間違いなく不可能だったと思っています。
第三戦終了時点の暫定46位の完全に終わっていたところから、残り2戦で、
なんとか2010年もTOP50で戦える順位まで上げることができました。
自分の実力を考えると奇跡だと思っています(笑)
来年も何か新しい発見と成長があることを信じて一年間頑張ります。
皆様、お世話になりました。