約二ヶ月ぶりのブログカテゴリ、プロタックルのいろは。
第二回は先日、取材前の練習に付き合ってくれたメガバスの狩野くんのタックルをフィーチャーしてみたいと思います。
ちなみにトーナメント中心の人には『誰?』って思われると思いますが(汗)、中部エリアのオカッパリを中心に活動している彼。スポンサーはメガバス。
私と彼の馴れ初めは2014年頃。当時私はまだメガバスの社員で、ヒューガというオカッパリ特化ロッドリリースの際のモニター募集に応募してきたのが彼。
そのモニターを管理する立場にもあった私が、とあるトラブルに対し比較的厳しめの判断をした際に『納得いかない』と私に電話を掛けてきたのが彼(笑)
その電話が初めて彼と言葉を交わす機会でしたが、私の説明に彼も納得してくれて翌年くらいに私の取材の練習に遊びに来たりするようになり、今に至ります。
彼はメガバスと今も契約しているので、もちろんロッドは全てメガバス。
現在のメガバスには軽くて張りの強いデストロイヤーシリーズをベースにしながらも、軽さよりも粘り強さをウリとしているヴァルキリー(旧ブラックジャングルの後継機)やオロチカイザ(旧オロチX4の後継機)があるんですが、彼の好みはこちら。
ここらへんは本当に好みが分かれるところ。
私はミックスして使っていたし、今現在も用途によってシマノ内のゾディアス〜バンタム、ポイズンを使い分けるけど、彼のように定職に就きながらのアングラーの方はどうしても釣行日数が限られるので『迷うくらいなら1シリーズ』というのは使用感に差が出にくいのでアリな選択方法かもしれません。
以前は他社のリールを使っていた狩野くんだけど、ここ数年はシマノを使っているのを良く見ます。
私に気を遣って。とかはたぶん無く(笑)、色々使って落ち着いたんだと思います。聞いたことないけど(笑)
そんな彼のタックルセッティングを見ていると、ベースはやっぱりオカッパリアングラーだなぁと思うことがいくつかあって。
ベイトリールのギア比が基本XGかHGなんですよね。
これは例えば私のようにボートメインであれば、ベイトフィネスであってもソフトルアーにはXG、シャッドにはノーマルギアと2セット、3セット用意できるんですが、彼の場合は持っていくロッドの本数的にベイトフィネスだけで何本もなんて出来ません。
そんな中でどうするか、というとオールマイティにこなせるHGや、どちらか片方だけなら早いXGといった選択になるとのこと。
私は『HGでクランク巻くとスタックし過ぎない?』って聞いたりするんですが、やはり慣れるって最強で彼はHGでトップからクランク、スピナベ、ソフトルアーと器用にこなします。
私たちはやもすると頭でっかちになり過ぎてる時がありますが、彼を見ているとある程度制限のかかるオカッパリだからこそベストを選べない時のベターを選択する能力と器用さを再確認することもあります。
とはいえ彼もメタニウム一種類とかにはならず、アンタレスDC、メタニウム、アルデバランと使い分けているのを見るとリールサイズというのはなかなかに潰しが効きにくいんだなぁとも思いました。
私が彼を好きな理由は(笑)何振り構わず知らないことは真似するところ(笑)
以前、私にジグのトレーラーにスパイニークローを使ってボコボコにされたことがあったのですが、今回時期も似ていたのでしっかり買ってきていました(笑)そーゆー貪欲なとこはやっぱり色んなとこに行って釣るための実となると思います。
パワーフィネスのスモラバにはディープカップビーバーを爪カットしたものをセットしていました。ITOイズム。
荒削りではあるけどナイスガイな彼のタックルを見ていて、私たちよりも遥かにユーザー目線だなぁと気付かされることもしばしばです。こちらも勉強させて貰っています。