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TOP50第二戦東レソラロームCUP 弥栄ダム

一昨日まで山口&広島県の県境に位置する弥栄ダムで開催された第二戦東レソラロームCUP(6月開催予定が11月に延期となり事実上の最終戦)の内容をいつも通り詳細に、そして他選手の思惑などを交えながら本日はお伝えしたいと思います。
私が練習に入ったのは大会初日のちょうど一週間前に当たる10/25(月)でした。
大会前日にあたる10/31はオフリミット(練習禁止日)なので実質10/30までの6日間練習期間を組みました。おおよそ全選手の中では中間的な練習量だったと思います。
ただ一方で一週間前に七色ダムで行われた前戦終了後、そのまま弥栄ダムに入りした選手も居て(関東以北の選手だと帰れば無駄に3日くらい消費するため)、9-11月のスケジュールの壮絶さを物語っていました。今大会リスケに苦労した選手も沢山居たと思います(私もでした)。

10/25から練習開始。弥栄ダムはエレキ限定レイク(エンジン禁止)。

後ほど弥栄ダムの全体図を添付しますが、弥栄ダム自体は大して大きなフィールドではありません。
肌感だと高滝ダムや豊英ダムの1.5倍くらい。亀山くらいの感じかな。(表面積ではなく釣り場面積として)
ただ動力がエレキモーター限定のため全てのエリアを短時間でチェックすることは不可能で、それは大会中の戦略も同じです。
キッカー場とキーパー場を見付けたとしても距離が離れていたら両方を触ることは不可能とは言わないけど、かなり時間をロスすることになります。

そんな晩秋に行われた最終戦ですが、今回は選手によってですが単純にこの試合を全力で戦えば良かった訳ではないという点がかなり戦略の難易度を上げました。

というのも最終戦はその試合の順位と同時に年間ランキングが決定します。
年間優勝争いをする選手。残留権(36位)のボーダー上の選手。必ずしも全員にとって優勝を目指す試合ではなかったはずです。
ちなみに私の最終戦開催前の暫定年間暫定順位は9位。
これは私が例え優勝して私より上の8名が全員ノーフィッシュでも年間優勝はないし、逆に私が参加点(5点)だったとしても降格権までは落ちない順位でした。

弥栄ダムはインターセクションに会場(レンタルボート店)があり小瀬川(上流)、本湖(小瀬川下流+笹ヶ谷)、美和エリアの三又に分かれる。

弥栄ダム自体は基本急深な地形です。
房総リザーバーなどの平野部のリザーバーと違い、ちょっと岸から離れると20m。大会エリア最深部ですら60m近くあるかなり傾斜のキツい山間に作られたダム湖です。
そんな中で数少ない緩やかなエリアが美和エリアです。
ここは個人的に大極すればワンドに属すると思っていて、小瀬川側に比べると傾斜が半分から1/3くらい。当然他エリアよりフラット気味な地形です。

前回2017年大会開催の6月のハイシーズンもそうでしたが、弥栄ダムは小さい魚(ノンキー)からスーパービッグフィッシュ(60UP)までがバランス良く生息している湖で様々な戦略が同時成立する数少ないフィールドです。そしてそれは今回も変わらずでした。
ただ湖中が同水温という秋特有な散りやすい要素に、そこまで広くはないフィールドに一週間選手が釣りし続け、様々なエリア、様々なレンジに居る魚のほぼ全てがなかなか口を使わない。というかなり釣りにくい状況の中大会はスタートすることになります。
初日、二日目共に10人のノーフィッシュが出たことからもどれくらい難しかったが容易に想像できるかと思います。

プレッシャーだけでなく寒暖差によるターンオーバーも少なからず魚の活性を下げたと思います。

上記で大きく3エリアに分けましたが、練習ではそれなりに真面目に魚探を掛けたり、釣りをしようとすると1エリア1日かかります。
なので私の場合はまず最初の3日は全エリアを一通り見ることに費やし、残りの3日で行かないと決めたエリア(美和エリア)以外で魚の付き場や喰わせ方などを煮詰めていきました。正確には最後の一日は小瀬川と本湖をサクッと回って見ただけ。

正直に話すと6日のうち3日はノーフィッシュでした。残り3日は2匹、2匹、1匹。
もちろんノーフィッシュの日は魚を釣ろうとしてないんですが、それでも流石に釣れる魚が少なすぎる。周りの選手も同様な感覚の様子でした。

本湖で釣った600gあるなしの魚。フットボールで。ちなみにこれですらかなりのグッドフィッシュ。

練習をしていて全選手が誰もが最初に気付いたであろうことは『美和エリアの魚の濃さ』でした。
魚探に映る数、釣れる数も圧倒的でした。真面目に1日やれば私でもリミット5匹は揃いそう。
やはり上記したように他エリアに比べ傾斜が緩やかでフラットもあり魚を(分かりやすい場所に)留めておきやすい場所だからですね。
そして私は一番最初にこの美和エリアを捨てました。
理由はサイズが伸びにくいのと、誰もが気付き一番人気になるのが明白だったからです。
美和エリアでいち早く冬に向けてディープに落ちた魚の平均はキーパーあるかないか。もちろんノンキーも混ざるし、キーパーも300g前後。400gでデカいといった感じです。5匹揃えると1200〜1500g。
これを2日間行えれば間違いなく予選突破だし(それくらいそもそも釣れていない)、3日続けられれば表彰ライン(15位)に絡むレベルだと思っていました。ただ絶対に表彰台は無いし、TOP10に入っても1人くらいだろうと。もちろんそれも全選手分かってる。
私の置かれた立場(上がっても優勝なし、下がっても降格なし)と私のスタイルではこのエリアを選択する理由は無かったので一番に切りました。(ちなみにそれでも大会中は凄くそのエリアの釣果も気になるんです。試合ってそーゆーもん)
ちなみにこのエリアのチャンピオンは7位の井上さん。3日間で合計5600g(1日平均1850g)。逆にこのエリアでこのウェイトまで3日間もっていくのも果てしなく難しい道のりだったと思います。
残留ボーダー上にいた井上さんにとっては凄い痺れる試合だったはず。ビッグフィッシュを狙いに行った人だけが、優勝争いした人だけが凄い訳ではなく個々の戦いが必ずあったはず。
※井上プロは主にFBに戦略を書いていますのでこの人気エリアでの戦いはそちらをご覧下さい。

私はサイズの良い魚の道を選んだ。

ちなみに練習で釣った5匹の内訳は1300g、700g、600g、キーパー2匹。この他に美和エリアで周りに選手が居たから上げなかったのが2匹(普通キーパーだけど)。
良いサイズは全て小瀬川&本湖でした。
釣ったのはヴェイン8インチのフリーリグにサカマタ5インチミドスト、フットボール+ブルフラット3インチ。
キーパーは後ほど紹介する超ロングリーダーダウンショットでした。

グッドサイズ〜キッカーになり得る魚は5〜8mくらいにある岩盤のエグレや大岩の影、それに絡むように生えている立木でキャッチ。
美和エリアのキーパーが10m〜MAX20mということを考えると、まだ越冬をあまり意識していないようなエリアや水深に良いサイズ〜キッカーが居るのはなんとなく掴んだんですが、美和エリアのキーパーと違いこちらは一体試合で何匹釣れるのかは始まってみないと、やってみないと分からない状況でした。ゼロも十分にあり得る。

このキッカーが絡むようなパターンは『分からなかった選手』『分かったけど倦厭した選手』『分かって勝負した選手』に分かれたと思います。
私はもちろん勝負した組。

ちなみに冒頭で書いたように年間ランキングが決まる今大会。
暫定TOPの小森さんと2位の藤田(京弥)プロの差は確か14Pだったはず。つまり2人の間に14人以上が入って藤田プロが勝つ必要があるわけで、藤田プロが優勝したとしても小森さんが14位以上なら小森さんの勝ち。マジック14が点灯しているような状況でした。
ただこれが個人的には非常に絶妙なラインだと思っていて、例えば一番手堅い美和エリアで3日間きっちり揃えて必ず14位をクリアできるかは???なラインだったし、藤田プロは確かに得意系のフィールドだろうけど出来るだけ上位(出来れば優勝)で終える必要もあるわけでそれだって分からない。
最終的には藤田プロが準優勝、小森さんが16位の1P差で藤田プロが年間優勝するわけなんですが、始まる前からトーナメントファンでもある私は参加者としてこの戦いの一番の特等席で観られることにワクワクしていました。
(両選手本当に凄い戦いでした。改めてお疲れ様でした)
ま、ただ競技者黒田としてはそんなのは関係ないので3日間自分のやることを集中するだけでした。

寒暖差で毎朝前が見えないくらいの朝靄!

私の初日はまず小瀬川中流の岩盤エグレ立木からスタート。練習で700gをサカマタ5ミドストでキャッチした場所。
なんですがスタート地点から約半数が美和エリアへ(戦前の予想通り)、小瀬川を登ったのが残り25人。下流本湖へ行ったのは多分5.6人。

私は開始一時間やるも魚も映らないし移動!
しようと思ったら近くで今江さんの雄叫びを聞く。(後に聞くと1800gだったそうです)
小森プロ、藤田プロからちょっと離れた暫定4位で迎えていた今江さんもこの試合に掛けて勝負しているのは練習から分かっていたし、結局3日間かなりバッティングしました。

私は気を取り直して下流へ。
比較的早い段階でサカマタ5インチのミドストで1600gをキャッチ!
美和エリアほどは釣れないけど立木に映っているキーパーをシューティングしてキーパーを加えて初日は終了。
もう1発、奇跡のボイルが目の前で起きてスイムベイトを吸い込むもすっぽ抜け(涙)
そこからボイルを探すのに時間を使ってしまって(結局3日間でこの一回しか見なかった)かなり時間を無駄遣いした初日。

初日2匹で1924gで17位スタート。

2日目は最初から本湖へ。
数少ない下流組は初日2位の本堂さん、五十嵐誠に佐々くん。後半今江さんが降ってくる感じ。
ちなみに五十嵐誠と佐々くんはたぶん同じタイプの魚(10m前後の立木に着く魚)を狙っていて、私と本堂さんもまた同じタイプの魚(ミドルレンジをクルーズするキッカー)を狙っていた(と思う)。
本堂さんは何で釣ってたんだろ?って気になってさっきSNS見たら結局、似たようなことをしていたみたいでした(笑)

8インチワームのフサ掛け!!

この日は何度かサカマタ5インチのミドストをデカい魚がチェイスするも(ライブスコープで確認)、何故か寸前で見切る。初日より人が増えたからかもしれない。
昼前くらいのちょっと焦り出したタイミングで5mの岩陰から出てきて泳いでる魚が向かっているであろう、3mまで刺さっているレイダウンに先回りしてボウワーム12インチのネイルワッキーを沈めておいたら途中からラインがスーパー走る!
※この魚のキャッチシーンは11/3のFB&Twitterに動画UPしております。魚が走ってバックラッシュしている黒田を是非ご覧ください(笑)
これをキャッチして(たぶん私の3日間最大魚1800g)息を吹き返してキーパーも2匹混ぜて2日目は終了。

3匹2418gで単日5位。予選は7位通過。

紙一重の展開だけど3日目へと駒を進めました。
さぁあとは3日目。こうなったら最終日もナイスサイズをキャッチしてお立ち台まで捲りたい!

3日目も基本は2日目と同じプラン。
ただ流石に3日目は魚が枯れすぎて魚探にも大して映らない(涙)
ノーフィッシのまま10時頃にサカマタ5インチミドストで700gをキャッチ!ぶっちゃけ大会3日間でこの魚が一番嬉しかった(涙)このまま3日目終わりかもって思い始めた瞬間だった。
その後1300gの魚を同リグで釣り、ラスト一時間一気に曇ったからかキーパー用のダウンショットて4連発!(キーパー×2、ノンキー×2)の4匹でウェイン。

4匹2602gで単日3位!

上位陣が最終日スコアを崩しつてくれたお陰で最終順位3位まで上げることができました。

皆さんご存知の通り、最終戦優勝は青木唯プロ。
年間優勝は藤田京弥プロでした。

私はなんとか毎日キッカーを1匹以上キャッチ。
初日サカマタ5で1600g、2日目ボウワーム12で1800g、3日目はサカマタ5で700gと1300g。
一方で3日間でキーパーサイズを5匹キャッチしました。
釣ったのは冒頭で『後ほど書きます』としたロングリーダーのダウンショット。
使ったのはマクスセントのディーワーム。

トップガイドにワームがある状態で・・・

シンカーは7gでこの位置。

リーダーは約2mです。最終日は3mも導入しました。
ライトリグが下手な黒田がなんとか勝負をしようと練習から試して捻り出したのがこれ。
25m前後から生えているトップ10mくらいの立木に真上から落としてタイラバやジギングの様に巻き上げたり、しゃくり上げてくる感じ。
キッカーを毎日釣ってお立ち台までなんとかいけた今大会ですが、このキーパー300g×5匹の1500gが無ければ8位相当だったはず。

もちろん上手いプロならホバストやスモラバで正確に鼻っ面を通してキャッチできる魚なのかもしれません。ただ残念ながら私にはその技術と心が足りない。
その中でそれでも必死に考えて、必死戦っているのがトーナメントです。それは全選手同じ。
たかだか3日で豆バスを5匹釣っただけのテクニックです。でも私の中では、この5匹もキッカーと変わらずとても嬉しくて自分の順位を押し上げてくれた大切な釣果でした。

最後になりますが今シーズン、良い時も悪い時も応援頂きました皆さま。日頃からお世話になっているスポンサーさま。改めて深く感謝致します。ありがとうございました。

そして最終戦の優勝争い、年間優勝争いだけでなく、表に出てこない数々のドラマを含めて今年一年間一緒に戦ってきた選手の皆さん本当にお疲れさまでした。
選手としても頑張りますが、この凄さを何らかの形で多くの方に伝える術がないかを考えながら来シーズンに向けて準備していきたいと思います。

メインタックル

○キッカーミドスト用
・エクスプライド2610ML/シマノ
・ヴァンキッシュ2500S/シマノ
・ピットブルG5 0.8号/シマノ(メイン)
・Vハード2.5号/サンライン(リーダー)
・サカマタシャッド5インチ/デプス

○ロングワームネイルワッキー用
・プロトロッド/シマノ
・アルデバラMGL 31HG/シマノ
・シューター12lb/サンライン
・ボウワーム12インチ/エバーグリーン

○ロングリーダーダウンショット用
・エクスプライド263L-S/シマノ
・ヴァンキッシュ2500S/シマノ
・FCスナイパー5lb/サンライン
・マクスセントディーワーム3.6インチ/バークレー

魚探&エレキ GPSMAP1223XSV、7410XSV、フォース(フロントエレキ)/ガーミン(G-FISHING)
ハイガー160lb(リアエレキ)/FBI
バッテリー オプティマイエロートップ/オプティマバッテリー(GWインターナショナル)

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