僕の一つ下で、九州大分生まれの首藤君。
生まれも育ちも大分の彼ではあるが、2003年の高校三年生ではJrの年間チャンピオンを獲得したほどの釣りウマだ。
高校卒業と同時にプロ登録した彼は、大学に通いながらJB九州シリーズに参加。
大学4年の最後の年には、JB九州のシングルゼッケンを獲得するほどの力の持ち主だ。
大学卒業と同時に、大阪の会社の営業に就職した彼。
去年(2008)一年間は色々と苦労した年だったろうと思う。
そして昨年末、突然の名古屋転勤。
元々、僕と首藤君は直接的な繋がりはなかったのだが(Jr時代よりお互いに名前は知っていたが)、
当ブログにも度々登場してくる小坂君が大学、大学院と山口県で過ごし首藤君と連絡を取っていたため、
『ツレのツレ』ってことで初めて横浜Fショーに行ったのが僕との初対面であった。
たった二ヶ月前のことではあるが、首藤君曰く『ムチャクチャな人だなぁ』が最初の印象だったらしい(笑)
そして、このブログでも書いたが二月の末に二人で二日間、琵琶湖へ。
通常の二月の琵琶湖なんて一匹釣れるかどうかにもかかわらず、暖冬の影響もあってか、
彼は二日間で40UPを4、5本釣ったと記憶している。
当初彼は、急遽名古屋に転勤になり、どのシリーズに参加するか悩んでいた。
スポンサー様との関係もあり愛知チャプターには参加することは決まっていたようなのだが、
それだけではやはり少ないということで、この二月末の琵琶湖釣行をきっかけに、
自信と雰囲気を掴んだ彼は、琵琶湖チャプターに出ようと決めたようだった。
二月末に釣った50cm弱の魚。
僕と琵琶湖に出て以来、先日の琵琶湖チャプター初戦までの間に5日間琵琶湖に浮いた彼。
自分から率先して自分のことを話そうとはしない彼なので詳しくは分からないがどれも苦戦した様子。
ビワチャプの前日プラ終了後、中村さんとHAYASHIさんと僕の四人で飯を食いに行ったが、
そこで今日の釣果と明日の予想をしていたときも一人苦しんでいた。
翌日のビワチャプ初戦は見事にドベ。スポット参戦したその前の京チャプもドベだった。
スロープが一緒な僕は終了後の彼も見ているが、笑ってはいるもののかなりの悔しさだったと思う。
今までのプライドや自信もあるからこそ苦しんだと思う。
高校卒業後、大学に通いながらプロ登録をし、車も船も全て自分のお金で用意した首藤君。
家が特別裕福であるなら簡単なことかもしれないが、一般家庭に産まれ10代後半で作るには非常に大きな金額だったと思う。
そして、その上で大人達とハンデなしで戦わなければいけない。
空いた時間はバイト三昧。皆が大学生らしく遊んでいるときも我慢し、節約したに違いない。
僕も全く同じ環境でやってきたから良く分かる。
上にいくには努力しかない。
首藤君は毎日の食費を削り、今週末も琵琶湖に浮くようです。
ドベスタートの琵琶湖チャプター。今年の最終戦ではどこまで成長しているでしょうか。
僕も負けませんよ。