日付が6日をちょっと過ぎた頃、約二週間ぶりに浜松に戻ってきました。
今回は会場変更の変則ルールだったため、かなり久々の帰宅です。
昨日は色々な方から電話やメールを頂きました。
先日の内容でも触れたとおり、今回は自分の力をそれなりに出し切れたはずでした。
ただそれでも多少のモヤモヤ感はあり、誰かに払拭してもらいたかったのですが、
色々な方と電話をしても、それなりに力を出せたと言っている僕を納得させられるのはやはり難しいようで・・・
今回、有名Iプロにこんな一言を言われました。
『考えすぎるのはよくない。釣ることだけに集中しろ』
確かにその通りですが、考えてしまうクセ(良い意味でも、悪い意味でも)がある僕にはそんなにすぐに変えられるものでもなく・・・
そんなことを考えていた昨日、とある方から電話が掛かってきました。
小一時間ほど電話で話しをしたのですが、ついに僕のモヤモヤを払拭してくれる一言が出てきました。
考えて釣りをすることはとても大切。でも、考えすぎは良くない。
大学受験も同じ。
周りの同級生が何点取れるかとか、この問題を解けなかったら自分の偏差値はどれだけ下がるかとか、
そんなことを考えていたら、自分の力なんて発揮できない。
考えるのはどうやったら目の前にある問題を解けるかだけでいい。
その後の結果や偏差値なんて、試験が終わった後の結果論でしかない。
仕事も同じ。
どうやったら上司に気に入られるだろうかとか、同期のライバルをどうやったら引きずり落とせるだろうとか、
そんなことを考えてるやつなんて、結局は出世なんてできないし、成功もない。
考えるのはどうやったら今、自分の任されている仕事が上手くいくか、成功するかだけでいい。
上司や周りの評価や、部下の信頼なんてその姿を見せれば自然とついてくる。
トーナメントや釣りも同じだよ黒ちゃん。
自分がまだノーフィッシュのときに今日どれだけの人がノーフィッシュなんだろうとか、
今回5点をくらうと年間成績はどこまで落ちるだろうとか、
予選落ちしたら雑誌の連載には何って書こう、お世話になっている方々、メーカーには何って言おうとか、
そんなことを考えていたら集中なんてできていないし、釣れる魚も釣れなくなる。
考えるのは今どうやったら自分は一匹でも多く、少しでも大きな魚を釣れるのかだけでいい。
いつも俺の後ろでプラを手伝ってくれるときはそんなこと考えてないだろ?
琵琶湖の試合のときも今日どうやったら自分の魚を釣れるかしか考えてないだろ?
動画の撮影のときもどうやったらロクマルを出せるかしか考えてなかっただろ?
TOP50の舞台だからといって考えすぎ。
そんな中で出した力なんて、本当の実力とは言えないよ。
まだ二戦ある。腐るなよ。
僕よりも15歳以上歳上の方ですが、今の僕には最高の言葉でした。
そして、最後に付け加えてくれたのが、
あんたは非常に恵まれた環境の中で生活しているよ。
普通の人達は30代半ばや後半になって社会的な責任やプレッシャーがかかって初めて経験すること。
そんなことは一切考えず、感じずに一生を送っている人間も沢山居る。
20代前半で感じて学べる環境に自分の身を置いているだけでも幸せ。
結果がどうなっても、一生の宝物になると思うよ。
力が足りないのも事実。
でも、少し『自分らしく』を大切に釣りができそうな気がしてきました。
まだまだ試合を楽しむほどの余裕はないですが、少しでも集中できるトーナメントができたらと思います。