日本で一番多い職業は何か?
と聞かれたら、間違いなく『サラリーマン』ですね。
しかし、サラリーマンって実に曖昧な表現ですね。直訳したら給料男って。
調べたわけじゃないけど、おそらく和製英語じゃないかな??
アメリカ合衆国やイギリスにこんな曖昧な表現が存在するとは思えないもん。
以上、前フリはどうでもいいんです。
唐突ですが、僕の義理のお兄さん(姉貴の旦那さん)は、トヨタ自動車で電子部品関係の開発をしています。
そんなお兄さんと、去年だったか一昨年だったか話した時のお話。
確か二年位前にスバル自動車が、自動ブレーキシステムを開発したと新聞に載った時があった。
まぁこれは最近CMやりまくっている『アイサイト』って商品名で後に発表されたんだけど、
ここ数年の自動車産業の開発の流れは完全に『環境対策』だったのは間違いない。
そのかたちが電気自動車なのか、ハイブリッドなのか、低燃費なのかはメーカーや価格帯によってマチマチだけど、
一つ『環境対策』ってことが念頭にあっての開発なのは間違いない。
そんな中、発表された自動ブレーキシステムにトヨタに勤めている義理のお兄さんは、
『ハッキリ言ってヤラレタと思ったよ』と話してくれた。
皆が環境問題に目を向けている中で、もちろん同じくらい重要とされる『安全性』という部分に目を向けて、
それを高性能に完成させてくるスバルという大企業は凄いと語ってくれた。
株価というものを企業の一つの価値基準のものさしとして見るのであれば、トヨタはスバルよりも高い。
けれど、こういうことも起こる。
自動車の開発も全てが市販車から発生するものではない。
F1やモトGPのように世界最先端&最高峰のレースからフィードバックされることはメチャクチャ多い。
高速道路でも制限速度100キロなのに300キロ以上出せるレースの何が役立つのさ??
って言われそうだけど、全てが役立つわけではないけれど、見方を変えれば使えるものだらけなんだと思う。
さて、次は釣りの世界のお話。
釣りの世界も、モータースポーツと自動車企業の関係と同じように、
ピンのピンで本気で戦っている人達からしかフィードバックされない情報やツールが間違いなく存在すると思う。
もちろんそれが全てではないけれど。
ただその一つが、ここ数年で言えば『ベイトフィネス』なんじゃないのかな。
特にこういった今まで未開拓のテクニックというか分野に関しては、
開発に関わる人の理解度の高さや、知識の豊富さが一番重要であるのは言うまでもないけど、
それと同じくらい開発に関わる企業の『レスポンスの良さ』が関わってくると僕は思う。
次に試したいものが出来上がるのが数ヶ月後じゃあ、どうしたって良いものが出来る確立は低くなる。
僕の昔から大好きな釣具メーカーさんもひょっとしたらベイトフィネスに関して出遅れた感があるのかもしれない。
会社が大きくなればなるほど、やっぱり製品開発にかかる時間は長くなってしまうからね。
もし作り上げるとしたら素晴らしい物が出来るんだろうけど、
新しいツールに関しては、出す順番ってのもやっぱり重要だったりするのかな。
ただ一つ忘れてはいけないのが、『釣りのプロ集団』も凄いけど『技術屋のプロ集団』も凄いって事。
自動車産業が今、『環境対策』に力を入れているように、
今のブラックバス業界は『ベイトフィネス』に力を入れるのが絶対的な正解だと僕なんかでも思う。
ただ冒頭の環境対策に力を入れていたトヨタに、安全性という分野で先をいったスバルのように、
皆があっと思うような開発やメカニズムの開発を進めて、
ちょっと軽視されていた非常に重要な新しい開発や製品化を着々と進めているメーカーがひょっとしたらあるかもしれない。
そういえば、ベイトリールに凄く軽くて錆びやすい素材を始めてスプールに使ったり、
電子制御のブレーキシステムを組み込んだりしたときはビックリしたなぁ。
きっと近い将来、また何かしてくれそうな気がするなぁ。
僕は、何も知らないんだけどね。(笑)
Iさん、Nさん、スーパー雑用係K君、そして全国の企業戦士の皆様。
皆さんが『あっ』と驚くような、そして欲しくなってしまうような製品を期待しています。
今日の内容とは全く関係ないけど・・・今年はS字系でのシーバスの新しい狙い方を思いついたんだよねぇ。早く試したい。