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浜名湖オープントーナメント第2戦

あの悔しい思いから一ヶ月・・・
毎回100人規模の大会でカメラを回して全戦参加、全戦優勝を目標に掲げたにもかかわらず、
初戦からいきなりの情けない準優勝・・・自分の甘さに心底嫌気がさした。
ただ、あの敗北によって強くなれたこともまた事実。
もうあんな甘い試合は二度としないと心に決めて戦った。

今回の最大のキーは『マゴチ』だったのは参加者の全員が気づいていたことであり、
初戦で黒田健史を負かしたワインドによるマゴチパターンはこの一ヶ月ちょっとの間に、
爆発的に流行し、誰もが行い、そしてシーバスを狙うより場所の特定という点から容易なため、
多くの人が60cm以上のマゴチを毎週のようにコンスタントに釣っていたのは僕も知っていた。
プラクティスを始める前に僕の頭を一番悩ませたのは間違いなくココだった。
『勝負にこだわってマゴチを狙いに行く』のか『スタイルにこだわって不利でもシーバスで勝負する』のか。
正直、メチャクチャ悩んだ。
ただ、もしここで僕がマゴチを狙いに行ったら『初戦の僕が負けた』ではなく『僕のスタイルが負けた』ことになる。
そう思ったら自分の中では間違っても『マゴチを狙う』という選択肢はなくなった。
狙うのは『スタイルにこだわって不利なシーバスで、更に勝負にもこだわる』コレしかなかった。

今回、マゴチを狙わないということがどれほど不利だったかというと、
マゴチの場合、60cmで2キロ弱、70cmで2キロ半。
さすがに70cmクラスがボコボコ釣れていたわけではなかったが、
参加者100人のうち、9割近い人がマゴチエリアに浮くことは容易に想像できたので、
確率的に、60~65cmのマゴチを揃える人が2、3人は居るだろうと予想した。
ただ、前出したマゴチのウェイトは産卵前の個体に絞った話であり、
一ヶ月以上前から卵を抱えたマゴチが釣れているということから考えれば(魚はそんな危険な状態で長期間はいない)、
排卵する、もしくは産卵前の個体が小さくなることも容易に想像でき、
それを差し引いたら、おそらく5キロ台での勝負、6キロいったらおそらく優勝、これが僕が予測だった。
つまり僕が優勝するには6キロ以上をシーバス+αで叩き出す必要があった。


試合前日のマゴチエリアの船団。約30艇が浮いていた。
練習は前回同様、四日間(一日2~3時間程度)用意した。
この時期のシーバスでの6キロというのは、春や秋に比べ格段に難しくほぼ奇跡に近い。
昨年までのマゴチの注目されていなかった状態であれば3キロ台で間違いなく優勝、ローウェイトなら2キロ後半で優勝。
いくら僕が頑張っても、正攻法で行けば4キロが限界なのはプラ前から分かっていたので、
最初の二日間は、今までおそらく誰もまともに攻めたことのないであろうエリアやレンジだけに絞った。
奇跡が落ちていることを祈っての二日間であったが、結局は二日連続丸ホゲリ・・・
仕方ないので三日目は本湖をやることに。
単発で60UPの2キロクラスが釣れたことと、何故かルアーのカラーを変えた(GGボラ→アカハライワシ)だけで、
春や秋にはシーバスしか釣れないエリアでデカクロダイが釣れた。
正直、意味不明?だったがシーバス&クロダイをMIXさせれば6キロの可能性が全くないわけではない、
と無理やり自分を納得させて(笑)
前日の土曜日はほとんど釣りはせず、全体的に参加者の数を確認。
やはりマゴチエリアはスーパー大船団。翌日、参加するであろう人達の顔も多かった。


数多くの大会スポンサー様。
つまり四日間も練習したにもかかわらず釣れたのはシーバス1、クロダイ1のみ。三日間は完全ホゲリ。
そして今回はあえてバックアップパターンは用意しなかった。
奥浜名湖でシーバスを揃えて2キロ半ってパターンが探せばあるのは分かっていたが、
今回の6キロを狙うというのは『一日かけてどうだったか』というやり切って出せるレベルのものだったし、
全四戦中、まだ二戦目で年間成績を考えた、ちぢこまった釣りなんて絶対にしたくなかった。


今回はスタート前、生憎の雨模様。ちょっと参加者も少なくて約90名。
今回は正直、スタート前から精神的にもいっぱいいっぱい。
開会式中も気分が悪くてしゃがみこみ・・・ダサダサ(笑)
フライトが始まり、予想通りほ全てのボートがマゴチエリアの方向へ・・・
そんな中、唯一真逆へ向かう僕のボート・・・(汗)
一箇所目どころか、今回試合終了までほとんどバッティングはなかった。

前回16℃だった水温はこの一ヶ月ちょいの間に26~28℃まで上昇。
当然、急激な水温上昇により魚は非常にタフ、喰いが浅い。そのため、今回はミスを連発した。
そして今回メインで狙ったのは、『水深50cmにある岩』。(前回の初戦は水深1.5mにある杭)
まずスタートして30分(8:00)、一発目のビッグクロダイを掛けるが・・・
流れていた海草に突っ込み(濁りで見えなかった)初っ端からのバラシ・・・
何回もチャンスがないのは分かっていたので、精神崩壊寸前だったけどここからは気合!
1時間後(9:00)、狙い通りの50UPのスーパービッグクロダイ!推定2キロ。
しかししかし、その30分後(9:30)には60cmクラスのシーバスをバラシ、再び精神崩壊の危機。
そこから1時間後(10:30)に今回のキッカーとなる65cmクラス(推定2キロ半)のシーバスをキャッチ。
まぁコイツはランディングにスーパー苦労して、途中ハンドランディングしようとしたくらい(笑)
さすがに恥ずかしいくらいに叫びました(笑)ここらへんは動画で・・・
これで4キロは切れてないだろうと思ったのでちょっと落ち着いて、
その30分後(11:00)にはキーパークロダイ(650g)をキャッチ。
下げ潮が止まるギリギリでなんとリミットが揃った。
さぁここからが問題。僕のエリアは流れがないと絶対に釣れない・・・
途中、15分だけマゴチエリアへ偵察。ボコボコの雰囲気は・・・ないなぁ。
上げ潮が最後の30分だけきくのは分かっていたのでそのタイミングで再び僕の勝負エリアへ。
本当は1500g以上のシーバスに入れ替えるのが狙いだったけど、
何とか搾り出したシーバスは800g・・・一応入れ替えです。


結果はどうであれもう満足ですワタクシ。
三本、5330g
予想通りマゴチ60cmクラスで揃えた選手が二名・・・
しかし更に予想通り、ほとんどが排卵済みの個体。ウェイトが軽い。


絶対にマゴチ試合になると言われた試合で、マゴチ抜きで勝ったよ!
今回、一番嬉しかったのは実は最後の800gのシーバス。
終わってみれば結果的にはあの入れ替えは順位に影響は与えなかったのだけれど、
前回はその150gの入れ替えができず負けた。
あの魚が取れるか取れないかは僕にとっては150g以上の価値がある。
一番大きかった重たかった魚が必ずしも一番嬉しい魚とは限りません。


<X-80BEAT用(GGボラ&アカハライワシ)>
シマノ ワールドシャウラ2702R(7月発売モデル)
シマノ ステラ2500S
東レ SHハイグレード6lb(リーダー10LB)
今回、寸前までプランを決められずにいたため、
シマノさん、メガバスさんに予測できる全てのパターンに対応すべく大量のタックルを急ぎで用意していただきました。
結果的に使ったものはごく僅かでしたが、本当に感謝です。ありがとうございました。

さぁHOTも残り二戦。あと2回の優勝を目指して。
その前に灼熱のTOP50旧吉野川戦です。全力で頑張ります。

※ルアーやタックルの話は後日詳しく当ブログ&fimoで更新いたします。

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