すみません、長らくお待たせいたしました。
先週末行われました、浜名湖オープントーナメント最終戦の内容を記していきます。
今大会の参加の前に決めている事が一つだけありました。
それは『表浜名湖は捨てる』ということ。
前回第三戦時に、僕を含め表浜名湖を主戦場とする選手が各自、持てるピンスポットを全て叩いたにもかかわらず上位入賞はゼロ。
表浜名湖を攻めた選手が皆、0~2本だった現実。
そこから『表浜名湖の時代は終わった』という結論に辿り着き、
それは僕にとって少なからず寂しいことであり、
今まで何度も優勝まで導いてくれたエリアを全て捨てるという選択は何とも言えない感情でした。
ちょうど一週間前に行う予定だったガイドを前に、もう一度今まで自分が攻めてきた場所の条件をノートにすべて書き出した。
それは、僕のガイドが今釣れる場所に連れていくというスタイルではなく、攻略の方法をお伝えするというスタイルであるということと、
翌週の自分自身のために、もう一度頭をリセットして攻略するという意味合いから。
その中で今回導き出した答えは、
『流入河川近くのチャンネルに絡む2~3,5mにある縦ストラクチャー』
この条件に多くの魚がストックされていると結論付け、浜名湖を一から攻略。
上記には前回大会時に上位を独占し、今大会でも人気エリアとなった細江湖の通称ホンダ前も含まれたが、
ここだけは何があっても行かないと、前回大会終了後に決めて挑むこととなった。
また猪鼻湖出口(瀬戸橋周辺)の8~10mも非常にストック量は多かったがサイズを選べないためパスした。
今回も練習ではありとあらゆる可能性を試した。
河川では落ちアユパターンが無いかと堰まで上りビッグベイトを投げたり、
ディープの可能性を確かめるためMAX15mまでメタルジグも落とした。
そんな練習の中で見付けたのは、猪鼻湖の1,5~2,5mに刺さる特定の杭に、
3キロ以上の大型のシーバスが必ず付くことと、
庄内湖最奥(オイスカ高校裏)のシャロー(1~2m)にあるオダと崩れカキ棚でサイズは700~1500gだがかなりの数が釣れることを発見した。
これは前日プラで朝30分だけカメラを回して狙い通り仕留めた3キロUP。プロトバイブ16gにて。
モザイク外します。これはオイスカ高校裏にてオダから出てきた1500gフィッシュ。メタルエッジ27g。
カメラマンさんが前日プラで三投だけしてして仕留めた2,5キロフィッシュ。これもオイスカ高校裏のオダにて。カットバイブ。
とにかく庄内湖最奥のバイト数は凄まじく、全てキーパーサイズ以上。
700g前後か1300~1500gクラスのどちらかで、かなり稀に2キロ以上の魚が混ざる。
ただ、庄内湖最奥でのMAXウェイトは幸運が起きない限り4キロそこそこ。
間違いなく3キロ後半で頭打ちのため、いかに早く3キロ半を作って勝負の猪鼻湖に行けるかがキーだった。
今大会は7時半スタート、11時半帰着で実質4時間しか試合時間がなかったため、
初めから時間に追われ、常に平常心で戦うことを心掛けた。
・・・にもかかわらず、まず庄内湖最奥から初めてすぐにバイトさせるも一発目はバラシ・・・
直後に二発目、1300gを無事キャッチしたが、更に連発できたラッキーな2キロフィッシュを杭に巻かれてラインブレイクした。
前日、何度も切られたため当日は庄内湖でのメインのベイトタックルのを15lbまで上げたが肝心の魚はミス・・・
そこでどうせ切られるなら巻き取りの早いスピニングにしようとタックルを変更し、
そこからも何度かミスをしつつも、何とか9時半までに5本キャッチし入れ替えもして3500g超。
これ以上は小刻みなウェイトUPしかできないので勝負の猪鼻湖まで30分かけて大移動。
今回だけは55kmマックスの自分の船がすごく遅く感じた。
到着して、まず周りのブレイクで50cmクラスを二本キャッチして入れ替えはなし。
『これでフッキンングの練習は終了』と呟いて、
その五分後に狙い通りのスポットから70cm後半、3800gのモンスターがプロトバイブ16gにバイトした。
頭だけライブウェルに突っ込んで途中検量。
残り時間が20分しかなく、庄内湖最奥も猪鼻湖にも行けず2,5番を少し攻めてタイムアップ。
二位の鈴木選手とペアキャップ(笑)
久々に頂点に戻って来れた嬉しさもあるけど、
落ち着いて考えると『もし』猪鼻湖のキッカーパターンだけで勝負し、三本掛けていたら・・・
と冷静になった今は思う。タラレバですけどね。
※オノケンさんのブログから拝借
10年近く前になるかもしれないけど、まだHOTの前身の大会で僕が初めて勝ったと思って帰ってきた試合で優勝したのがオノケンさんでした。僕は二位。
まだX-80が定番になる前の話。
翌年、死ぬほど練習して表浜名湖を攻略したのを思い出しました。
色々な顔を見せてくれる浜名湖に、助けられたり、裏切られたり。
このツンデレなフィールド相手に来年は参戦するか考えていないけど、プライベートだったとしてもまた何か発見できたらいいなと思っています。
まずは冬の間にカメラマンさんと大会動画の編集だな(笑)