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TOP50第2戦 東レソラロームCUP 小野湖

毎試合恒例の、試合翌日ブログ更新。今回も気合いで書いてみたいと思います。押忍!!

第2戦の舞台は山口県、小野湖。エレキ戦。

第2戦は山口県、小野湖での開催。
2023年以来2年ぶり。前回の青木唯プロと佐々プロの壮絶なデッドヒートをご記憶頂いている方も少なく無いはず。
小野湖の詳細については前回大会時のブログをまずはご覧頂いた方が良いかと思います。

エレキ限定レイクとしてはおそらく日本最大規模。
釣りをしなくても全域を1日でチェックし切るのは不可能で、スピーディーにチェックしても丸3日くらいは掛かる印象です。

有難い事にインターセクションに会場があるので極端に遠い箇所はありませんが・・・

前回2年前の私の最終成績は19位。
とは言っても全く状況が見えておらず、1ヶ月以上前のプリプラで釣れたカバー撃ちを試合でもやることしか出来ずに初日2匹で3500gオーバー、2日目3日目はノーバイトで『初日に釣った2匹で付いた順位』でした。
手も足も出なかった。

今回、改めて第2戦(前回と同時期開催)の会場が小野湖だと決まった時から『改めてしっかり向き合って自分なりの攻略法を見つけたい』と強く思ったのと同時に、多くの選手が『今年一番の山場』と捉えていたと思います。

会場は『アクトビレッジおの』。スロープ以外にもキャンプ場や宿泊施設、イベントホールなどが併設された素晴らしく環境の整った会場です。

『皆んなに難しいなら山場もなにも選手全員にイーブンじゃないの?』と思うかもしれませんが、どれだけ実力のある選手でも一歩間違えるとゼロ(ノーフィッシュ)の可能性すらある小野湖はやはり順位が荒れやすいです。
ビッグフィッシュも多い湖なのでその1匹で上位にもなるし、その1匹に辿り着けないorミスをしてキャッチできないとなると一気に最下位(ノーフィッシュ)。
そんなことが起こり得るフィールドだし、事実今大会も初日は1/3以上の19名の選手がノーフィッシュでした。もちろん普段であればゼロなんかしないような有力選手もこの中に含まれていました。

プリプラはサイズ関係なく『魚を釣る為』の練習を沢山しました。

プリプラを行った6日のうち、3日間は改めて小野湖全体のチェックをして(増えたり減ったり変わったりしたストラクチャーや地形のチェック)、残り3日は魚を釣る練習に充てました。
釣果は4匹、2匹、1匹、0匹が3日でした。6日居て計7匹。

プリプラで一番釣れた日はスピナーベイトだけで4発。サイズもどれも良い!

いつもなら『このタイプの魚』をもっと探し求めた、追い求めたと思います。
『このタイプの魚』とはトーナメントで上位を争う上で戦えるサイズやウェイトの魚で、俗に言われるシーズナルパターンである程度しっかり動くサイズの魚。
具体的にはスポーニングはしっかりするし、夏になれば夏っぽく動く様な魚です。

ただプリプラから(釣れたとしても)、今大会はこのタイプの魚は全切りするつもりでした。
それよりも『小さくても良いから季節感がない魚』を探し、釣る練習をしました。
具体的には真夏の野池なんかですら日向のシャローで釣れてしまう様な子バスとかのイメージで、まだスポーニングもしない(出来ない)サイズだからアフタースポーンとか関係ない。
もちろんサイズは伸びにくいから300gとか350gがアベレージで、良くても500gとか。

私自身、中高生の頃まではチャリンコで野池のランガンを毎週末していて『土日で(サイズ関係なく)100匹釣りたい』みたいなことをしていたんですが、まさにそんなノリの魚です。

直前プラ含めて今回1200g以上の魚は全く触ってない。

『随分、黒田らしくない戦略だな』と思うかもしれませんが、毎日キーパーサイズ400gくらいの魚を3匹釣っていけば(合計1200g)、絶対に予選落ちはないだろうし、何よりもこれを3日間続ければ賞金圏内(15位以内)に入る可能性もあるだろうと前回大会から感じていたから。
当然、たまに混じる600〜800gもいるので上手くいけばウェイトアップも望める。
もちろんこの道を選んだ時点で『優勝は絶対無い』ことは明らかだったんですが、今大会は完全に割り切りました。
こういう試合も必要。

そんなプリプラを経て直前プラ。

直前プラ初日は季節の進行と雨もあってプリプラよりも多少釣れやすくなっていたように思います。
今回のメインは本当に普通のダウンショットで、レッグワームやサカマタシャッド2.5インチの2.5gシンカー。
シンカーがちょっと重たいのはテンポ良く流していきたいからで、加えてプリプラから直前プラまで完全に満水だった小野湖はオーバーハングだらけである程度、低弾道キャストでしっかり奥まで入れる必要もあったから。
良く釣れたのはちょっと張り出した岬周りとか、ワンド最奥の垂れ下がった木の周りとか、本当に野池の釣りみたいな感じです。

中には『普通にダウンショット流していけばキーパー釣れるなら揃った後に勝負すれば良いじゃん』って思うかもしれませんが、実際には『これを丸一日やってキーパー3匹が揃うかどうか』といった具合でした。

前回、初戦の野村ダム戦では『勝負する!』ってテンションで試合を迎えただけに、小野湖戦の『勝負しない!凌ぐ!』とプリプラから決めていた今大会はまた違ったテンションで試合を迎えました。出来ることをコツコツと。

大会初日ミーティング。

エリアは会場周辺のインターセクション周りを中心に。
理由は、まずやはりインターセクション周りはサイズ問わなければなんやかんやで魚の数は多いと感じていたのと、移動の時間も少なくて済む上に(=釣りできる時間が長い)、下流本湖の水と上流側の厚東川、太田川の水が3つそれぞれ少しは違う中で全てを試せるから。
ランガンはせずにひたすらダダ流し。
福島さんが昔残した名言『釣れない時こそダダ流し』をモットーに集中してダダ流していきました。

初日は5匹釣って一回入れ替え、1588g/3匹で14位スタート。

初日はちょっとしたフラットで小型クランク(RC0.5DD)でキーパーを1匹キャッチした他は4匹ダウンショット。
昼には揃っていて一回入れ替え。
400gベースに1匹800g弱が入ってウェイトが伸びた。
通常どの試合も全体としては初日が最も釣れるので『どんなもんかな?』と思って帰着すると、上位は3キロ超えているけど途中からガクッと落ちて私で14位。
釣ったのが34人でノーフィッシュが19名なのを見るとやっぱり『釣れるか否か』が非常に重要。
予想通り私の前後(15位前後)には1匹で1500gみたいな選手と、私の様に3匹揃って1500gみたいな2パターン居たんですが、もちろんこれは1匹1500gの選手は一気に3キロ、4キロの可能性がある一方で一気にゼロの可能性もある(前回大会の私がそう)、一方の今回の私は3匹1キロに落ちるかもしれないけどゼロにはなり難い。
なので元々組んでいた戦略が違うだけで、周りのビッグフィッシュにも心揺れる事なく初日を終えました。

大会2日目は朝から小雨。終始、上だけレイン着ていた1日。

大会2日目。
この日もインターセクション周りを中心にライトリグ展開。
唯一変えたのは初日は全てレッグワームで魚をキャッチしたけど、途中ピックアップでチェイスしてくることが2度あったので同じサイズ感でフォールやピックアップでよりスピード感を出せる様にサカマタシャッド2.5インチもローテーション。
小雨のお陰か、朝から連発してすぐにキーパーを2匹キャッチ。どちらも350gだったけどだいぶ落ち着く。

このタイミングくらいから梅雨に向けたダム湖の放水による減水がキツく、ワンド奥とかは全然釣れなくなり入口付近のまだ水深のある岬やストラクチャーがバイトの中心に。
そして、自分だけじゃなく当然他選手も釣りをしているので魚からの反応も減ってくる。TOP50の2日目って感じ。
なんとか昼頃に500gを追加してリミットメイク。
結局、3匹ギリギリで2日目は終了。

大会2日目は1262g/3匹で単日20位。

予選は初日から変わらず14位で通過。
大会2日目は通常ウェイトが下がるんですが、大会2日目は1日小雨&曇天なこともあってか初日と大きく変わらず。
ただメンバーが大きく変わった(初日ゼロから2日目上位とかが結構いた)ことから、コンディションは少しづつ変わってるんだなと感じる1日に。
ただ今回はいつも以上に周りがどうこうではなく、自分が決めた道を行くつもりだったし、入賞圏内(15位以内)で予選を通れたのであれば最終日もきっちり釣ってそこはクリアしたい。
トーナメントは仕事の一部である以上、賞金の有無は拘りたい。

そんなこんなで『どんどん難易度は上がっているけど最終日も3匹揃えるぞ!』の気持ちで決勝を迎えました。

最終日もスタート!

この日もスタート後、インターセクション周りからスタート。
毎朝インターセクションの中でも『厚東川寄り』からスタートしていたんですが、釣りを開始して10分くらいでエビボイルを目撃する。小さなテナガエビが追われてた。
正直、毎日20〜30cm減水していたので『シャローが最もしんどくなるだろうな』と思っていて、大好きなカバー撃ちはどんどん悪くなるのでは無いかと思ってた。
季節が進行したからなのか、減水したからこそなのか、は答え合わせしようがないけれど少なくとも発生したのば事実。
ただ今大会は『全力で凌ぐ』を目標にしていたので、すぐにシャローカバー撃ちにはシフトチェンジしなかった。『決めたことを完遂しよう』って気持ちがかなり強かった。

ただ10分くらい経って『いやいやここは勝負だろ!』と思い直して、シャローカバー戦略にシフト。
ラッキーだったのはカバー撃ちにシフトして30分足らずで1匹目をキャッチ出来たこと。そしてそれがそれまでのライトリグでは全く手に出来なかったキロフィッシュだったこと。

使ったのはスレンダースキャット4インチのノーシンカー。昨年から河川でのエビ喰いバスにかなりの自信を持ってるルアー。
以前はセンコー4インチなんかで行っていたんだけど、対カバーに関しては針持ちの良さと張りの強いスレンダースキャットが私的には好みです。

そこからの最終日は終始、厚東川のシャローカバー撃ち。
たぶん近付けばボトムが見える様なカバーから合計4匹の魚がバイト。
キャッチできたのはキロクラス2匹だけで、特大クラスをカバーから出せず1発ラインブレイク(SNSご覧下さい)、600gクラシをブッシュに吊るしている最中に外れての2ミスでした。

正直、急に生まれた展開だっただけにタックルや身体の準備が足りてなくミスに繋がったと思います。

最終日は1940g/2匹で単日6位。

お立ち台を考えた時にあの1匹で逃したのはウェイン前から分かっていたけど、5位とは300g弱差だったことを考えると小さい方で良いからキャッチ出来ていたら捲れてたのかと少し悔しくなりましたが、試合でのタラレバは誰にでもあるし(特に3日間のTOP50だと)、このシフトチェンジが出来たことに素直に喜ぼうと思える自分の中では点数の高い試合運びでした。
最終順位は7位でした。

前回の野村ダム戦は8位でした。今回は7位。ほとんど同じ順位です。
ただ野村ダム戦は本気で勝ちを狙えそうな手応えの中、初日にその戦略が通用しないことを感じ必死に凌いでいっての内容でした。
逆に今大会は、戦前どころかプリプラ時点から凌ぐことだけを考えている中で、たった1匹のエビの行動から一気に攻めに転じて得た順位。
着いた順位は似たようなものですが、内容ば随分違います。

試合は毎回まるで『短い人生』のようで、単純な上手くいく、上手くいかないだけで表現できるものではなく、様々な軌道修正をして時間を過ごします。
上手くいかなかったことや、上手くいかなかった時だけを思い返してしまうと嫌にもなりますが、個人的には上手くいかなかった時にどう反省するか次回改善するか、が最も大切だと思っています。
事実、私は前回の小野湖戦の反省から今大会を組み立て、戦いました。
今回の7位が良い結果だったかどうかは置いておいて、少なくともやったことに悔いはないし、満足もしています。
だからこそ上位の選手を讃えられます。

佐々プロ!トップカテゴリー2勝目おめでとう!!

あと残りは3試合です。
今シーズンは苦手意識のあるフィールドが多い年で、まだまだ凌ぐ展開の試合が続くかもしれません。
ただそれもまた面白くて必死になります。人生と一緒。
そんな中でも今大会の最終日の様に、またチャンスがあればどんな展開でも狙いにいきたいと思っています。

今大会もスポンサーメーカーさま、応援してくれた皆さん、そして運営にご尽力頂きました皆さん。本当にありがとうございました。

メインタックル

○ノーシンカー用
・エクスプライド168MH-S/シマノ
・22メタニウムシャローXG KTF/シマノ
・シューター14lb/サンライン
・スレンダースキャット4インチ/デプス

○ダウンショット用
・エクスプライド263L-S/シマノ
・コンプレックスXR2500SHG/シマノ
・シューター4.5lb/サンライン
・レッグワーム2.5インチ/ゲーリーヤマモト

○小型クランク用
・エクスプライド264ML-G
・ステラ2500S/シマノ
・ハードブル0.5号(プロト)/シマノ
・Vハード2号/サンライン
・RC0.5DD/ラッキークラフト

魚探&エレキ GPSMAP8416XSV、1223XSV、ライブスコーププラス
フォースプロ(フロントエレキ)/ガーミン(G-FISHING)
バッテリー インパルスリチウム/インパルスリチウム

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