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  1. エクスプライド&ゾディアス

22エクスプライド 270MH+

前回、前々回と自身がプロデュースや開発したエクスプライドのNEW番手を一つづつご紹介させて頂いています。

さて三本目はパワーフィネス機種である270MH+です。
7.0ftのMH+アクションスピニング。なんってことないパワーフィネスロッドです。

2021年のトーナメントでは初戦の遠賀川、第四戦の七色ダムで活躍。

エクスプライドの初代(2012年〜)には270MHというパワーフィネスに使うことが出来る機種がありました。
『使うことが出来る』としたのは、厳密には『北米用』として開発された機種でもちろんパワーフィネスもこなせるけれど専用ではなかったと思ってください。国内にも追加ラインナップされたけれど短命でもありました。
それもあり二世代目(2017年〜)の国内モデルとしてラインナップされることはありませんでした。(二世代目でも北米では270MH、268MHなどがラインナップされていた)

その為、私は初代エクスプライド270MHを使用することも多かったです。

今でこそパワーフィネスって多くのアングラーに定着してきましたが、実際には2000年代(2005年前後)にトーナメントプロの間で一時的に流行ったけれど、一般的にはなかなか定着せず、実際専用タックルの需要が安定したのはここ3、4年だと思います。もちろんそれはPEラインの普及に比例していると思います。

上から12エクスプライド270MH、270MH+プロト(3タイプ目)、22エクスプライド270MH+製品版。

そんなこんなで今回の270MH+は私がパワーフィネス用として欲しいアクション、ガイドセッティングをそのまま形にしています。100%日本で開発されたパワーフィネス用。
MH+という半端な番手も『北米用MHとの混同やカニバリを防ぐ為』でもあります。(なので海外には従来通りのMHが存在する)
なので22エクスプライド270MH+は『中近距離でのPEライン』の使用しか考えていません。従来の北米用のように『フロロ8lbも想定したガイドセッティング』にはなっていないです。

右が12エクスプライド270MHをはじめとした北米MHスピニング。バットガイドは#30。左は今回の270MH+でバットガイドは#25。(S・SICなのでリングは薄く、従来よりは1サイズ小さい)

冒頭でわざわざ『パワーフィネス専用』と表現したのも今までシマノは(海外製品含めて)『硬いスピニング』は作成してきたけれど、エクスプライド&ゾディアスでパワーフィネス専用を作ったのは今回が初という意味でもあります。
番手だけだと分からないけれどテーパーやバランスなど明確な違いがあります。

現行ゾディアスにラインナップされていた270Mや今年追加された270MHは逆にパワーフィネス専用ではなく『硬いスピニング』です。

なんかややこしくしてるけど『パワーフィネス専用』と『硬いスピニング』って何が違うねん。となると思うんですが、乱暴に大まかな区別としては、
『穂先に軽いリグを扱えるしなやかさがあるのがパワーフィネスロッド』
『穂先から硬くて重たいルアー(30gメタルジグとか)まで背負えるのが硬いスピニング』
って表現が一番分かりやすいかなと思います。
エクスプライドのM+やMH+は前者、ゾディアスのMやMHは後者に該当します。
なのでエクスプライド270MH+をソルトで使う気にはならないです。デカいミノーとかメタルジグ投げるならゾディアスを選ぶ。

私の場合組み合わせるのはピットブルG5の1.2〜2号。リーダーは14〜20lb。スモラバやネコリグがメイン。

繰り返しになるけれど、エクスプライド&ゾディアスとしては初の『パワーフィネス専用』ロッドだと思っています。
1610M-S、264M+、270MH+の順でご紹介してきましたが、ここまでの3機種が私の中で甲乙つけ難いオススメ機種です。どれも自信作であり私の中では欠かせない。

他にも定番機種や自身が開発したものもあるんですが、正直この3機種に比べたら愛は少なめです(笑)
もちろんどれも良いんだけどわざわざ買い替えを促すほどではないと思うし(例えば1610Mとか172MHなんかは前作でかなり完成している)、他社メーカー品でも良いものがある。
個人的にはまず触って欲しいのがこの3機種です。
ただ開発者バイアスが200%くらいかかっているのでご注意下さい(笑)

昨年の七色戦での1シーン。キッカーフィッシュを丸太の向こうでかけてきっちりキャッチできること。それがこのロッドのすべて。

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