昨日、タイ国から帰国してバカンスでした〜と書いたんですが、一応個人的に試したいものを持ち込んで試したりしてきました。私の場合はテストというよりは『確認作業』でしたが今日はそんなことをUPしてみたいと思います。
私が昨季からサポートを頂いているBKKからは今春バス用トリプルフック2種(ランドタイプ普通軸、太軸)とソルト用トリプルフック2種(スプロートタイプ普通軸、太軸)の計4タイプが発売されます。
今回確認作業をしてきたのはソルト用トリプルフックの2種。
今回、BKK以外に持ち込んだフックは、
・ガマカツ SP MH/H、RB MH/H
・カルティバ(オーナー針)ST46/56、STX45/58
・リューギ(ささめ針) ピアストレブル
・デコイ(カツイチ) Y-F35←ノムシュンさんに分けて貰った
・VMC 7554
・マスタッド KVDエリート
主にこんな感じです。
まずはじめに。これはトリプルフックに限った話ではないんだけど、私はサポートを受けて同一メーカーしか使わなくなることって非常に盲目になると思っています。
だからBKK社との契約に際しても『競合他社製品の使用、紹介、比較を認める』と契約書内に盛り込んで頂きました。
一種類しか使わなかったらそれが『一番』良いに決まってるし、釣り人のほぼ全ての人が様々なメーカーの中から選ぶわけで。出来る限りそれに近い環境にしているつもりです。
さて、そんな今回。
主にトリプルフックを試す相手が3〜10キロのバラマンディー、2〜5キロのグルーパーということで流石にバス用フックを試すのは無理。
そこで上記したような、国内でいうとソルトでのシーバスやフラットフィッシュ、中型の青物を狙うような番手のフックで競合他社製品と比べてきました。
トリプルフックに限らず釣り針というものはコンセプト的に二通りに分けられると思っています。
一つは『曲がらない(硬い)タイプ』のフック。得てして針先も強いことが多いこのてのフックは、一方でデメリットとして『折れやすい』のも特徴。
ガマカツのフックは(全部ではないけれど)このタイプに属すると思います。今回持っていったRB MH/HやSP MH/Hはこのタイプの代表。
もう一つは『折れない(強い)タイプ』のフック。これは逆にデメリットで『伸びやすい』のが特徴。
カルティバのフック(もちろん全部ではないけれど)は、このタイプに属するものが多く、今回持っていったST46/56はこのタイプの代表。
これはどっちが良くて、どっちが悪いかって話じゃなくて。コンセプトやセッティングをどちらにしているかって話です。
例えば一般よりも柔らかいロッドを使う人や、細いラインでドラグワークを駆使しながらファイトするようなアングラーには前者の『硬いけど折れるフック』が向いているし、逆に硬いロッドを使う人や伸びが少ないPEラインメインの人はショックを逃してくれる『伸びるけど折れないフック』が向いていて、折れと伸びは釣り針が金属で作られている以上、トレードオフな関係で両方を満たすのは不可能だと思います。
さてそんな比較確認だったので、BKKはどんなフック(コンセプト)かを説明するにも、皆んなが使っている(使ったことのある)フックとの比較じゃないと基準が分からないですよね。
ということで基本は普通軸はガマカツSP MHとST46、太軸はSP HとST56との比較です。
これは凄い説明は簡単で、BKKフック(今春発売のバス用2種、SW用2種トリプルフックに限る)は同クラスであるガマカツSP(RB)シリーズとカルティバSTシリーズのちょうど中間で作っています。
今回でいうとSP(RB)MH/Hよりは伸びる、けど折れない。
ST45/56よりは折れる、けど伸びない。
各種数値はコンプライアンス的に載せられないんですが(BKKだけでなく他社の実測値も載せないといけないから)、これは偶然そうなったのではなく、意図的に二社の中間を狙って作り込んでいます。
逆に言えばガマカツ社、オーナー社の二社と同じスペック(コンセプト)のものを作っても喰い合うだけだし、何よりも中間的に使えるオールマイティなフックが個人的にも欲しかったから。
ロッドやリールと違って簡単に試せるのも釣り針の良いところ。発売されたら是非、一度使ってみて下さい。