浜名湖の大会があったこともあり、チヌ持ち画像をSNSやブログに上げたのでチヌ関連の質問DMをいくつか頂いたのですが、年々増えている質問に『(チヌで)ジグヘッドって黒田は何使ってるの？』というものがあります。
過去にも散々書いていますが、ジグヘッドであればデコイのプラスマジックorマジックショットミニがベースです。
このジグヘッドを使う理由はいくつかあるんですが、まずは小型ジグヘッドの中では『まだ』太軸であるということ。
例えばサイズ感的にはアジング用やメバリング用を使いたくなるんですが針が細過ぎてとても使えません。
逆にバス用だとそれなりのサイズになるのでワームを選びます。
正直100点ではないけど、普通に使える範囲内なのがこのデコイのプラスマジックとマジックショットミニです。
ただ1匹1本になることも少なくなく(針が曲がる)、正直本気で釣りしたら半日で3.4パック使うのは当たり前です。
そんな中で、私がこっそり使っているフックがあります。
先日の大会で使っていたものの実物です。
一見すると『1gくらいのジグヘッド』に見えるかと思います。
ワームを抜くとこんな感じです。
実際には超ショートリーダーダウンショットです。
これをリーダー分までワーム内に収まるようにフックを縫い刺しすると『簡易ジグヘッド』が完成します。
先週末はジグヘッドとしている、ほとんどの魚がこの仕様でキャッチしました。
これくらい(2cmくらい)リーダーを長くすると・・・
こんな感じにロングシャンクジグヘッドと同じことになります。
このリグはメチャクチャメリットが沢山あります。
まずはフックを任意で選べます。
ジグヘッドとしてしまうと、そもそも選べる針の形状や太さ、大きさに様々な制約があります。
チヌ用に使いたい場合は上記したように『線径が細くてすぐ曲がって使いものにならない』となる。
でも太さを適正なものにすると『針が大き過ぎてワームに合わない』といった具合です。
それがまずは針を自由に選べて、更には針先をどこに持ってくるかも任意で決められます。
極端な話、超小型フックをワームの最後方にセットしたりも出来ます。
加えてウェイト調整も容易です。
ジグヘッドのようにジグヘッドごと結び変える必要はなく、ちょっとリーダーをワームから脱がせて？違う重さのガン玉に取り替えるだけです。
加えてシンカーとフックの間が曲がるのもメリット。
チヌのサイトをジグヘッド系でやっているとよく分かるんですが、確実に食ったのにシャンクが長くて口に上手く入り切らなかったのか、曲がらなかったから硬くて吐き出したのか分かりませんが、甘掛りみたいになって一瞬だけ掛かって外れるという現象がかなり起きます。
感覚的には『弾いた』みたいな感じです。
このリグだと明らかにその現象が減ります。曲がって収まるからだと思われます。
加えて針を後方に設置すると、ブラインドでボトム周りを攻める際にも根掛かりも減少します。
フックが後方にあることに加えて、シンカーからワーム上半身がシャッドやクランクのリップみたいな感じになるので障害物を多少弾いてくれるからです。
ちなみにバラしも減少しているように感じます。フックに重量物(シンカー)が付いていないからでしょうね。
メリットばかりに感じますがデメリットもあります。
まずは重たいウェイトだとすぐズレます。当たり前ですよね。針の刺し口を開くような力が掛かりますから。
そして一番のデメリットは『ワームを選ぶ』という点です。
ある程度テールやレッグが付いていて、シャッドテールやクロー系ワームのようにワーム自体に後方に引っ張るような力が掛かるワームなら良いんですが、例えばピンテール系のような水を噛まないワームだとただ一直線にこちらに来るだけです。
シェイクしてもツンツンとなるだけで、ロールしたりはさせられません。
あとはフルキャストというよりは基本、中近距離用です。
アクションの大半をワームに頼ることになるので、バランスが悪いワームだとクルクル回るだけです。
制約も多いリグなんですが、一先ず私にはなくてはならないチヌ釣り用のリグです。
正直、ここ2.3年はこのリグに頼って表記のみ『ジグヘッド』としていることも非常に多かったです。過去記事や動画を拡大して良く見るとジグヘッドじゃないのはいくつもあると思います。
実際のところこういった細かいリグから、見える魚へのアプローチ、誘い方には公に出していないものも沢山あります。今回のは『いろはのい』くらい。
様々な釣りをする中でだからこそ新しいアイディアが生まれる一方で、単一魚種に絞れば試すことが出来る時間は限られているので、日々時間を大切にしながら試行錯誤しています。
