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  1. 小物の『いろは』

ソルトボートゲーム インショアゲーム用タックルの手引き おまけ

2週間前に、
『ソルトボートゲーム インショアゲーム用タックルの手引き』
と題して、バスタックルを持っているアングラーであれば『6万円の投資でインショア系一通り出来るだけ揃う』という記事を書きました。

『ごく少数の迷える方々にしか届かないだろう』と思って書いたのですが意外に見て頂いている方が多く、更にDMなんかで『○○○買いました!』とか『ダイワの○○○でも似たような感じですか?』とリアクションを頂いたので、ちょっとだけ補足記事を書きます。
といってもタックルに関しては前回嘘偽りなく書き切ったので、テクニックや釣具以外についてです。

先週はインショアタックルでブリ釣り(ブリトップ)に行っていました。

今回、私が使っていたのはインステージS70MH(インステージで最も硬い機種。前回紹介したS73M+より更に硬い機種)にツインパワー4000XGでした。
メインラインはハードブルの1.5号です。
(本来、ブリトップタックルであれば細くてPE2号で、PE3号がベースという世界です。)

『細いラインでキャッチしたら上手い』とかってことを言いたいのではなく、これはブリ相手でなくても共通なんですが、個人的には一番大切なのは『ノット(結束)』だと思っています。

これは私が普段行うようなチヌトップの0.6号や、シーバス狙いの0.8号、1.0号、今回のような1.5号どれも同じなんですが、メインラインで切れることってほとんど無いはずです。

夏の『釣り百景』の大阪湾ブリもメインはPE1.5号でした。

キャストでのラインブレイク(高切れではなく)や、フッキング、ファーストランでのラインブレイクって意外に『リーダー抜け』って人は少なくないと思います。
もちろんそれは『=技術不足』ってことになるので声を大にして言う人は居ないと思いますが(皆んな恥ずかしいですよね)、実際メインが強度不足で切れるってほとんどないはずです。
もちろんエアノットしたりしていたら一瞬で切れるんですが、これも主原因はラインの巻量が適正で無かったり、メンディングが甘かったりとアングラー側のスキルで改善出来ることが少なくありません。
リーダーのすっぽ抜けも同様です。

今回のブリトップのリーダーにはナイロン40lb(10号)を使いました。私の場合は全てPRノット。

タックルやラインの性能に拘る方ってメチャクチャ多いと思うんですが(もちろんそれはそれで楽しい。良く分かります笑)、実際それって『ノットが完璧に出来ていること』が前提になります。
これはもちろんPE×リーダーの結束は最重要ですが、リーダー×ルアーの結束も同様です。

かくいう私も過去に肝心な場面でリーダーのすっぽ抜けが起きたことはゼロではないし、未だに『ちょっとミスったかな?ま、いいや。』と思った時は10投もしてからチェックすると結束が緩んできていてヒヤッとします。

リーダーはナイロンよりフロロの方が遥かに強いし、スペック上の数値を見たら『硬いフロロ=強い』ばかり使いたくなります。
ただ強くて硬いフロロほど難易度は高く、むしろ柔らかいナイロンの方が結果的に魚をキャッチできたってことが少なくありません。
事実、フロロ8号をリーダーにした大阪湾は日に2回ほどリーダーを結び直しましたが(ちょっと緩んできたように見えた)、ナイロン10号をリーダーにしたブリトップでは1回も結び変えず(ルアー部分は結び変えるのでどんどん短くなるけど)その日を終えました。

直近、一年以内に一回でも結束部のすっぽ抜けがあった方は『ライン強度を譲ってもナイロンや柔らかいフロロを使ってみる』ことをオススメします。
メインラインの太さやリーダーの銘柄なんかよりも(今の時代使い物にならないレベルのものはないと思います)、ノットの結束スキルを向上させることを意識した方が良い気がします。
太くて強いライン使っていてもスポスポ抜けてたら魚への負担もあるし、何よりそれを心配しながらファイトしたらタックルの性能なんて発揮させられないですからね。

参考までに先日のブリトップではツインパワー4000XG本体にはハードブル1.5号、予備スプールのC5000にはピットブル2号を巻いていきました。

私の場合はPEとリーダーの結束にはPRノットを、ルアー(スナップやリング)との結束にはパロマーノットを使用します。6号から太い場合はパロマー+ハーフヒッチ数回でイモムシにします。
これも正解はなくて、ご自身の一番強度の出るノットを見つけたら良いと思います。
一番良いのは『ノット練習は現場でなくても出来る』という点です。
海に行ったり、ボートに乗らなくても出来る。
平日に毎日2、3回リーダー組む練習をするだけで半年後にはかなりの熟練度になっているはず。
巻上げ力の強い高級リール買ったり、高いラインを何個も試す必要ありません。
ノットの練習でPEとリーダーが1ボビン無くなる頃にはタックルの性能を120%引き出せるようになっているはずです。

釣るだけならタックルだけで十分ですが、持って帰るならクーラーが必須。

前回は『釣り上げるところまで』しか書かなかったんですが、インショアゲームではブリやサワラ、時にはマダイやヒラメも普通に釣れるから『持ち帰りたい』となるのが必然です。
クーラーを買う際には『サイズ×グレード』で選ぶんですが、個人的にはインショアゲームなら『一先ず35Lで十分』だと思っています。
だいたいクーラーって25L、35L、45L、60Lと大きくなるんですが、やっぱり25Lだとほとんど魚が入りません。50cmのシーバス、サゴシでギリギリって感じです。
45Lはメーター青物まで確かに入るんですが、ハイエースやランクル乗ってる方なら大丈夫ですが、そうじゃないとメチャクチャ乗せるの大変だし自宅でも置き場に困るはずです。60Lなんてもっとです。
もちろんオフショアアングラーの方々にはこの辺り必須だと思いますが、いきなり最初からは持て余すはず。

先日のブリも35Lクーラーに無理やり(尻尾折ってます)入れました。ギリ入ります。

35Lクーラーなら中身パンパンでも一人で持ち上げられるし、大概の車に載ります。置き場にもそれなりに困らないはず。でも80〜90cmの魚なら工夫すれば入ります。
洗うのもまだ楽です。

あとグレードは色々あるのですが、釣り道具の中で『最も値段が性能に比例するのがクーラーボックス』だと思います。リールの比じゃないです。
なので『高ければ高いほど良い』んですが、35Lでベースグレードだとだいたい2万円ほど。
私が使っている最上位グレード(スペーザプレミアム/シマノ)だと4.5万円くらいでしょうか。6面(全面)真空です。
どれも『その日に魚を捌く』なら必要十分です。
最低グレードのスペーザライトも真夏であっても板氷が日中に溶け切っちゃうとかはないです。
ただ2日連続の釣りとか、翌日に捌くとかだと真夏はキツいはず。プレミアムなら余裕です。
逆にプレミアムなんかは冬だと3日くらい一切氷が溶けないので無駄に『明日で良いか』となりがちです(笑)私がそう(笑)冷蔵庫より冷たいですからね。
あと、長時間クーラー保存でも氷が溶けた水は毎日捨ててください。

ステップとしては、
『インショアゲームを始める→楽しいし複数回行く中で魚を持ち帰るようになる』
の順だと思うので、そのステップを踏んだのであれば私はクーラーボックスに関してはプレミアム(最上位グレード)を思い切って買うのをオススメします。
高いっていっても+2万円。買ったら一生物です。

最後は着る物なんですが、私の場合はクーラーと真逆の選択。

最後はカッパ(レインスーツ)なんですが、これはクーラーとは真逆で安いものをオススメします。
バサーの方なら着古した型落ちとかです。間違っても一軍レインとか着ないでください。

そもそもバスフィッシングなんかに比べて魚が大きいので『魚体に触れる』ことがメチャクチャ多いです。
ランディングしたり写真撮ったり、腹ワタ抜く際に暴れたて触れたり、ヌメリが飛ぶこともメチャクチャ多い。
なので『雨が降ってなくても。荒れてなくても』真夏以外はカッパが必須になります。
なので毎回洗濯もしなきゃいけません。
加えて塩水は淡水より遥かに撥水能力の低下が早い(生地も痛みます)のでクーラーボックスのように『高くて良いものを長期間使う』ってことが物理的に難しいです。

なので安いものを高頻度で交換した方がオススメ。
『とか言って黒田は貰えるからそれなりの着てるんでしょ?』と思うかもしれませんが、今シーズンソルトフィッシングで酷使している2着は『DSベーシックスーツ/シマノ』の色違いで、上下セットで一万円を切ります。
『もう本降りの日には着れないな』って二軍落ちしたカッパでも良いですし、私みたいな安価なカッパでも良いのでとにかく新品の高級ゴアテックスカッパとかはむしろ辞めた方が無難です。

ってことで、年末年始のセールは『ナイロンリーダー』に冬が一番安い(笑)クーラーボックス、安価なカッパを物色して来シーズンを迎えてください。

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