昨日、シマノから2020年下期の新製品がwebアップされました。
その中にはバスルアーもいくつか入っていて、私自身もシマノTVで解説をさせて頂いております。
私を長らくご存知の方は知っている通り、(主観ではありますが)良いものは良い。悪いものは悪い。とこれまでも伝えてきました。
だから今回、私のサポートメーカーであるシマノから新製品が出る中で全て良いから使ってみろ。なんていう気もありません。ぶっちゃけそのルアーで無くても釣れることがほとんどだし、代用が効かないわけでもありません。
ただ一つ。珍しくこれは使った方が良いよ、試してみて欲しい。というものがあります。
今回ブラックバス用ルアーにはワールドミノー115SPの他に、BTバイブソリッド、スウェジーストロング(既存スウェジーのヘビーモデル)とありますが、ワールドミノー115SPの完成度の高さはピカイチだと思います。
※他ニ種類が悪いというわけではないです。それだけワールドミノーが完成度高いってだけ。
正直、個人的にはこのジャンルのルアーってできれば戦いを避けたいというか、自分がプロデュースするとしたらできればやりたくない分野。
理由は競合製品にめっちゃ強いのがいるから。皆さんご存知メガバス、ワンテンですよね。
その他にもヴァルナやリレンジ110なんかも居たりしてルアー層としてはかなり豊富。
個人的にはシマノからやるって聞いたときにも『辞めた方が良いって』と担当者にお話ししたのを覚えています。
ワールドミノーにはAR-C重心移動システム、フラッシュブースト、狂鱗とソルト分野で支持されている3つの機能が全部乗せされているわけですが・・・
正直言ってそれはどうでも良いと思います(汗)
AR-C重心移動システムは間違いなく機能向上(飛距離、泳ぎ出し)に繋がるけど、シマノが現在激推ししているフラッシュブーストと狂鱗に関してはあくまでもカラーやシルエットの範囲内なので私は懐疑的派。
もちろん使う側は面白いと思うし、テンション上がるし、効いてる可能性もあるからメリットしかないんですがね。
じゃあワールドミノー115SPの何が良いのか。
一言で言うと動かし易いです。ジャークもタダ巻きも。
それって普通じゃない?って思われるかもしれませんが、誰でもしっかり左右にダートさせられ続けられるミノーってかなり少ないです。
上手い人が専用ロッド使えば動くけど、66Mなんかの汎用ロッドで普段ほとんどジャークしない人がいきなりやって左右に均等にダートするルアーは多くはない。逆に言えばワールドミノーはこの点をしっかりクリアしています。
加えてタダ巻き。
タダ巻きなんて巻くだけなんだからどれでも動くでしょ?と思われがちですが、最初の1m動いていなかったり、挙動が不安定ってルアーは人気ジャークベイトの中にも沢山あります。
特に最近は飛距離優先で空気室を大きくとって、限界にデカいタングステン球やブロックをお尻ギリギリまで移動させるミノーが多いので、ウェイトの戻りが悪く(遅く)最初の1mを捨てなきゃいけないミノーはめちゃ多い。
リバーやリザーバーではその1mが最もプロダクティブなので私的な使い方では飛距離殺しても固定重心を使ったほうがマシって思うことが少なくありません。
そしてワールドミノーはジャークもタダ巻きもどちらもしっかりと着水直後からこなしてくれます。
シマノ的には『フラッシュブーストが効いてバイト率が違う』とかが一番書いて欲しいところなのは重々承知していますが(もちろん効いていることもあると思います)、そもそもの基本アクション&レスポンスが非常に良いのでフラッシュブーストが無くても、狂鱗カラーでなくても釣れる(使い易い)ルアーだと思います。
シマノのルアーはトリプルインパクトしか持ってないとか、いくつか買ったけど使ってないなぁなんて方もいるかもしれません。
そんな方にも是非、ワールドミノー115SPは忖度なく使ってみて頂ければなぁと思います。