11月も今日で最後ですが、先月10月に私が初めてシマノ、バンタムシリーズでプロデュースさせて頂いたBTバイブソリッドというルアーが発売となりました。
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現在発売中のルアーマガジン1月号で詳しく解説させて頂いております。
このルアマガの画像を見て分かる通り、ルアー自体が自立するほど底面フラットが大きなソリッドバイブレーションです。
全長45mm、7gと10gのラインナップでメタル素材ではなくインジェクション(プラスチック)成形で内部ウェイトが違うだけなので外見は両ウェイト共に同じです。
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見た目一緒ですが口?顎?の底面で見分けることが可能です。
このBTバイブソリッドは最初のデータ作成から約2年。実釣テストを開始してから約1年半で発売まで辿り着きました。
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過去プロトたち。
コンセプトが生まれたのはもっと遡ります。私がメガバス在籍時。
同じくメガバス在籍の石田くんが『黒田さんはオカッパリを何も分かっちゃいない』と喰ってかかってきたことに始まります。
オカッパリがメインの彼は『僕たちが一番ルアー選びで気にしてること分かります?』と繋げました。
そしてそれは『根掛からないこと。釣れる釣れないと同じくらい大切!』と続けました。
もちろん私も根掛からないルアーの方が良いです。ただ反対まで回ることのできるボートの多い私に比べ、彼らの根掛りへの優先度は数倍高いのが現実でした。本当に凄く気にする。
『カバークランキングなんて僕たちには絶対やらないメソッドですからね。』と胸を張って言われるレベルです。
そんな彼らが最も使い、そして最も根掛りやすいルアーがそう、バイブレーションやメタルバイブなんです。
根掛りがそんな嫌ならボトムで寝ないようにしたら良いじゃん。
そんな話を当時の石田くんとした覚えがあります。
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左から順に古→新。一番右はほぼ製品と同じ金型。形状だけじゃなくアイ位置、フック位置の試行錯誤。
このBTバイブソリッドは小型なこともありメタルバイブ的な使い方orメタルバイブだと思われがちですが、そういったリフト&フォールももちろん可能ですが、キャスト&リトリーブを主に考えています。だから前後トリプルフック。
そもそもメタルバイブやこういったソリッドバイブをリフト&フォールメインで使うのはバスフィッシングだけです。
エリアトラウトも、シーバスも青物もルアーサイズは様々ですが基本はメタルバイブやソリッドバイブは『リトリーブ』で使うもの。
そして低活性時用というよりは高活性時に広く早く探っていくのが他魚種での主な使われ方です。
飛距離が出て、且つ巻き抵抗が少ないから早く巻ける。
バスフィッシングだけメタルバイブ、ソリッドバイブ=冬のルアー。になってしまってるんですよね。もったいない。
なのでリトリーブが可能(なアクション)でありながら、着底時には立って根掛りが少ない。これがBTバイブソリッドで目指したゴールです。
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2019年春頃にテストしていたファーストプロト。この頃はまずリトリーブで釣れる小型ソリッドバイブが目標。
なので開発的には『リトリーブで使えるメタルバイブよりもタイトでハイピッチなアクション』を達成してから『着底時には立つ』を達成できるような順番で開発しました。
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左が初期プロト。右が製品。
なので後々、ボトムで立たせるために底面はフラットにしつつ、最初の頃はどれくらいにすれば良いのか分からなかったのでフラットはかなり小さかったです。
アクションにある程度納得いってから、立たせるために底面フラットを調整していった感じ。
結果的にこんな大口(大顎?)になってしまいました。
本人が見てもブサイクだと思います(笑)その代わりにかなり安定して立ちます。フラットでなくても多少の傾斜なら立つ。
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クリア系のカラーが出来るのもメタルバイブには無い魅力。
ここまで書いてきたように、シーズン問わずリトリーブもできるように純正ではトリプルフックが搭載されています。
ただどうしてもリフト&フォールのみで使用すると糸絡みがすることは逃れられないので、リフト&フォールオンリーで使うならダブルフックに換装して下さい。
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ダブルフックサイズは#10か#12。掛け重視なら#10、根掛り回避重視なら#12。
そしてこのBTバイブソリッドは底面がフラットなのでフォール時にめちゃくちゃ泳ぎ(バイブレーションし)ます。
どれぐらい泳ぐかというとフォールが遅いのが分かるくらい(笑)
なので1月くらいまでは同じリフト&フォールでもBTバイブソリッドに分があるけど、2月なんかの厳寒期にはスッと落ちる(泳がない)普通のメタルバイブに分があります。
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なのでもちろん普通のメタルバイブも今まで通り使います。
ここらへんは今までよりより細分化して使い分けられると思って頂ければ嬉しいです。
まだ今の時期なら横に巻いて使って欲しいし、リフト&フォールメインになったらその泳ぎながら落ちていくアクションと、ボトムでの立ち具合を是非体験してみて下さい。