一昨日まで開催されていたTOP50霞ヶ浦戦。
気が付けば既に今年も第4戦。最終戦が苦手なスモールマウス戦(桧原湖)なので、なんとしてもここで目立っておきたいところ。
前回、前々回の遠賀川戦、旧吉野川戦はソルト取材が重なった上に遠賀川戦の延期で1日2日くらいしか練習できずに臨み全くダメダメな試合をしてしまいました。
今回は少しスケジュールも落ち着いたのでちょうど一週間練習の時間を作り、広いトーナメントエリア全域をきっちりと練習しました。
TOP50における過去の春から夏の霞ヶ浦戦の結果を見直すと一つの法則があります。
現在のTOP50シリーズは最終日決勝(30位以上)は三日間の総重量で順位が決まります。優勝、もしくは上位は初日にその総重量の半分を稼ぎ、残り2日で残り半分を稼ぐようなスコアの作り方がほとんど。特に三日目はほとんど釣れなくなります。
これは魚の絶対数に比べ、湖が広大なことに起因していると思われ、一度魚を抜くと試合開催期間中に供給されないということだと思います。
つまり優勝&上位を狙うには初日が最重要。ここで稼ぎ切らないと二日目、三日目と良い釣りをしても限界があるということです。
練習でロッドを握るようになってから最初の二日は霞ヶ浦本湖、次の二日は北浦本湖、最後の一日は下流の河川系を練習に当てました。
どこのエリアでも魚に触れましたが、サイズ数ともに霞ヶ浦本湖シャローが最も感触が良く、会場である潮来マリーナ(北浦)から片道一時間を考えても行く価値のある印象でした。
練習序盤はむしろ秋っぽく(水温も試合より2〜3℃低かった)、チャターやクランク、スピナーベイトでもポツポツと魚は反応していました。
色々なルアーやワームを投げてちょっと気付いたのは例年に比べてDゾーンやウイグルワートのようなアクションがワイドであったり、水を沢山動かすタイプのルアーの方が反応が良かったこと。
水温の乱高下でナーバスなのか、プレッシャーなのかは謎ですがとにかく強い動きによるリアクションの方が反応が良さげでした。
これは3位お立ち台だった小野プロも全く同じことを言っていてハードルアーでもソフトベイトでも強くハッキリ動かす方が魚の反応は良かったとのことでした。(小野プロはフットボールやマイキーを使用)
そこで巻物だけでなく、ソフトベイトも『スッ』と動くようなワームではなく、『ブルブルッ』と強く水を動かすワームにいつもより少し重たいシンカーの組み合わせでカバーを打ってみることに。
具体的にはデプスのバルビュータ3.5inにリューギのフットボールヘッド7gの組み合わせ。
予想通り、魚はかなり反応するものの甘噛みが多くすっぽ抜けやバラしが多発。そこで同様の重さのラバージグにバルビュータをセットした組み合わせをメインにし、咥えたらフッキングで貫通させることに。
この組み合わせに、この水系ではマイフェイバリットであるバックスライド(RVドリフトクロー/ジャッカル、バックデラックス/レインズを併用)の二つをメインにエリア全域のシャローでエビやゴリを捕食している魚を狙っていくことに。
初日は前述の通り優勝や上位を狙うのであれば3日間総重量の半分近くを釣る必要がある。10キロ前後を優勝ラインとするのであれば4キロ後半から5キロが目標。キロフィッシュ5本が目標。分かり易い。
初日はサイズを狙うためフライトが早ければ一時間かけて一気に霞ヶ浦本湖を目指す予定が・・・
引いたフライトは47番(涙)
時間をかけて行った先でバッティングしまくりは辛すぎるので、不人気であろう会場からまだ近い北浦本湖の沈船二箇所を触ってから霞ヶ浦本湖を目指すことに。
一箇所目は練習で最大魚をキャッチした沈船。
練習と全く同じトレースコースに6gジグ+バルビュータを通すと朝一からキロフィッシュ!!フライト遅くて良かった(笑)
予定通り30分寄り道して一気に霞ヶ浦へ移動!!
ただ霞ヶ浦に向かう道中。どこもかしこも水が悪い。ブクブクで泡が消えないし濁りまくってる。
嫌な予感がしつつも霞ヶ浦本湖で釣りを開始し直ぐにジグ+バルビュータにバイト!→600gくらいが倒木を超えられなくてバラし(涙)
直後、同リグで800gをキャッチで流れは悪くない。時間はまだ9時ちょっと。
しかしそこから11時までノーバイト(汗)やっぱり水悪いのがきいてるっぽい。
本湖の違うエリアを見るも更に水は悪くて昼前に霞ヶ浦本湖を見切る。
そのまま帰り道、数は最も多いであろう下流エリアのシャローをRVドリフトクローのバックスライドで攻め4バイト、2フィッシュ。700gとキーパーギリギリの400gを追加するもの喰いがほんと浅い。この日から真夏日に逆戻りで急激な水温変化に選手の引き波でより一層魚はナーバスな感じでした。
最後一時間は北浦本湖をチェックするもノーバイト。
絞り出した4匹でウェインとなりました。
初日は2900gちょっと。17位。
5キロ超えは一人も居なくて、4キロ台も二人だけ。周りもかなりキツかった印象で、特に霞ヶ浦本湖ですれ違った選手は軒並み苦戦していたスコアでした。
翌日どうしよう。とりあえずあの水じゃ霞ヶ浦直行はリスクが高過ぎる。初日同様、北浦から触るプランで。
2日目の北浦は沈船だけじゃなく葦やブッシュも丁寧に触ることに。
フライトが早いこともあって(初日の逆のフライト)、まさかの朝一2連発!どちらも500gのキーパーだけど少しホッとする。
この日は霞ヶ浦は頭から一度無くして、まだ水のマシな北浦の各エリア、各スポットを回って800gを追加。
一瞬、下流エリアを見にいくも人が多い&水も悪いので再び北浦に戻るも一発バイトがすっぽ抜けたのみで3匹のウェイン。
3匹1800ちょっとで単日14位、予選は11位で通過。
トップとは2キロ弱、5位とは500g差なもののこのタフコンディションでは巻き返すのはかなりきっつい差で最終日を迎えました。
最終日は順位順のフライト。11番でスタート。
最終日は時間も短いので、オブザーバーの方に北浦勝負!と伝えスタート。
ファーストエリアでバックスライドにキロオーバー!続いてシャローの水面誘い出しに800gと開始一時間でグッドサイズ2匹をキャッチ。
これ捲れるぞ!と気合いを入れるもその後は一回エビボイルしたキロクラスのすっぽ抜けがあったのみで終了(涙)
結果2キロ弱で単日10位。最終順位は7位までしか捲れずお立ち台には届かず終了となりました。
初日あれだけ練習で良い思いをした霞ヶ浦本湖を水の悪さから早い段階で見切れたところまでは良かったんですが、その後下流でミスを2連続したところが今大会一番の反省点でした。少なくとも一発目のミスで喰いが甘くなっていることに気付いて二発目は防げたはず。
と、そんな感じで久々にしっかりと練習をして望めた第4戦は状況に合わせて多少は動けたし、広いエリアを広く使って戦えた展開で楽しめた試合でした。
次回は最終戦、10月の桧原湖。
体感真冬の試合ですが少しでも輝けるようしっかり練習して臨みたいと思います。
最後になりますがスポンサー各社さま、応援頂きました皆さま、今大会もありがとうございました!
メインタックル
◯カバージグSS6g+バルビュータ3.5in
・エクスプライド169H/シマノ
・メタニウムMGL XG/シマノ
・FCスナイパー14lb/サンライン
○バックスライド用
・旧エクスプライド170MH-FR/シマノ(グリップだけ現行)
・メタニウムMGL XG/シマノ
・FCスナイパー14lb/サンライン
○ボート
ベクサスボート AVX1980
○魚探
ガーミン GPSMAP1222XSV、GPSMAP7410XSV
◯バッテリー
オプティマ イエロートップ