kenshikuroda.com

  1. ノンジャンル

センスと才能

昨日までの三日間で行われたTOP50シリーズ第四戦桧原湖の最終成績は21位。
昨日も書いたけど、毎日ミスやトラブルが発生し、満足に戦えた日は一日もありませんでした。
が、それは誰もが同じことで、『タラ・レバ』言い出したらキリがない。
そのマイナス要件を一つ一つ潰せていけたかを含めて勝負です。
まぁそんな僕の不完全燃焼に終わった感想なんかどぉでもいいんです!

今回も、いつも仲良くしてくれている五十嵐プロと行動を共にしていました。
で、その五十嵐君が初日にトップウェイト(約4700g)を叩き出しました。
練習のときから『とりあえず2500gあればそれなりじゃね?』と周りのプロとも話していたのですが、
その倍近いウェイトを初日にヤツは釣ってきたんです。


この2500gオーバーのラージで初日はトップ。
皆さんご存知の通り、桧原湖はスモールもラージも生息してるんですが、
スモール:ラージの比率は10:1と言われているくらいで、ラージは非常に少ないのが現状。
ただラージのほうが体型上ウェイトがあるのと、大型化しやすいため過去の試合を見ても、
ラージを戦略に組み込むかどうかは上位を目指す場合は非常に重要なのは誰もが知っていること。
初日、スモールのそれなりの基準となる2500g以上釣った後に五十嵐君はラージ狙いに行ったらしいんですが、
そこでこの2500gオーバーを釣ったらしいです。
まぁここまでなら『ひいたなぁ~』の類の話で、どうせ一日で終わることなんですが、
その予想通り見事に二日目は失速(笑)ヤツはスモールで2キロ弱しか釣ってこなかった(笑)

で、こうなると普通なら最終日は年間成績のことなんかも考えて、
『(耐えて)守ろう』ってなるか『(取り返すために)勝負に行く!』ってなるのが常。
で彼が選択したのは後者。
でもたいがいこの展開ってのは絶対にコケる(笑)初日の2500gのラージが引き運だけのものなら。
秋の桧原湖の場合、ラージとスモールは完全に生息している水深が違うから、
スモールを狙ってたらラージはまず釣れないし、逆にラージを狙いに行くとスモールが釣れる確率はかなり低い。
『今日はラージしかやんねぇ!』と朝一言っていたときに僕は内心『終わったなアイツ』と思った。
で、見事に僕と五十嵐君は最終日朝一から場所がバッティング。
でも僕は6~8mを狙っていて(スモール)、彼は2~3mだけ(ラージ)。
完全にコケると思っていた最終日、彼は4本のラージを掛ける。
でも取り込めたのは2本だけ(笑)そこが彼らしいけど、正直ビビッた。
最終日の結果は僕はスモールだけで2500g。彼は2本のラージとマメスモールの3本で1700gちょい。
最終成績は僕が21位で、五十嵐君は20位。結果だけを見れば初日トップだった彼は20位まで落ちたことになる。
トーナメンターとして結果が全てであり、ラージを釣ったら偉いとか、スモールだと勝負していないとかってことはもちろん一切関係ない。
決められたルールの中で一番ウェイトが重たかった選手が一番偉い。
が、タラレバになるけれど『もし』彼が仮に最終日にノーミスであったなら3キロは超えていた。
以前に書いたことがあるかもだけど、
試合中に流れが悪いほうに変わったり、うまくいかなくなったりしたときはギアチェンジをしなければいけなくなるタイミングが必ずある。
ワンデートーナメントなら時間によってギアを変えることになるんだけど、
TOP50のように三日間かけて競われるようなトーナメントでは一日ごとにも大きくギアチェンジが必要とされることも多々ある。
そこでギアを下げることは非常に簡単だし、苦しい状況であればあるほど下げたくなる。
でも彼はそこでギアを上げて、更に魚を掛けることができる、釣り上げられなかったみたいだけど(笑)、
そんな展開はとても僕にはTOP50シリーズではできない。
五十嵐君の最終日の成績はほとんどドベ。スモール戦でリミットが揃わないのは致命的。
でもそんな試合結果の数字だけでは見えないものが今回の彼にはあった。
もし次があったら、彼は高確率でミスをしないだろう。そのときは優勝しているかもしれない。
同い年の彼はどんどん強くなって、成長していく。
僕も絶対に負けたくない。そんなふうに強く思った一戦でした。

ノンジャンルの最近記事

  1. 浜名湖オープントーナメント最終戦 サンラインCUP

  2. 浜名湖オープントーナメント最終戦

  3. 明日は浜名湖オープントーナメント最終戦!

  4. JAPANスーパーバスクラシック2024 2日目

  5. JAPANスーパーバスクラシック2024 初日

関連記事

最近の記事

アーカイブ
PAGE TOP