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難産『KNUCKLE』

昨年から形になりつつも完成していなかったシャロークランクのナックル。
現在、激戦区のこのサイズのシャロークランクはちょっと良いくらいだと勝負にならない分野。
今回はリップ形状(薄さも含む)とフロントフックの位置でここまで変わるのかよと何度も思った。


今年の2月くらい。だったかな?
アクションの回転ピッチを上げたいからできる限り重心を前に、リップは極力薄くはこのジャンルでは当たり前だけど、
浮力を高める為に極力、肉厚を薄くしたり、強度が必要なベリー部だけは厚くしたりと、
様々な工夫を盛り込み、ギリギリのセッティングで開発されたSHADING-X以来の難産。
とにかくリップ違い、内部構造(重心バランス違い)が沢山製作された。
ルアーの良し悪しは魚に聞かなければ分からないというのも、もちろんそうなんだけど、
個人的にクランクベイトの中で大切だと思うのが、リトリーブしてる時のロッドを伝わる感じ。
いくら釣れると言われても、ロッドティップにバイブレーションの伝わってこない(抵抗でロッドは曲がるが)クランクは引き続ける気になれないし、
何よりもそれによって、ボトムにコンタクトしたのか、根掛かったのかが良く分からないのはストレス。
クランクメイキングの大先輩も言ってたけど、今流行のハイピッチ=常にロッドに抵抗がかかる、
な訳で、そうするとアクションの入りと抜けのメリハリが無いため上記のような感じになってしまう。
だから単純にピッチが早い(一定距離でのアクション反復数が多い)ことが釣れるクランクの条件ではないかな、と。
でも、絶対に人間側が引きやすい(引いていて心地よい)ピッチがあると僕は思ってる。
そんなことを意識しながら色々なリップ形状と、内部構造の違うタイプを投げ比べた。


最終プロト3タイプを北浦プリプラ~本戦に持ち込んで投げてました。
北浦戦のプリプラでクランクを投げまくっていたのはこれもあったからで、
ボトムマテリアルの豊かな北浦で根掛かりや、強度テストを繰り返し・・・

北浦のクランキングでは珍しい丸呑み!
順調にいけば、来月には店頭に並びそうです。
僕の中ではシャロークランクって最も大切なルアーの一つ。
練習ではもちろんだけど、試合で投げることもとっても多い。
やっとやっとの誕生です。
詳しいことはまた動画や紙面で解説できたらと思ってます。

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