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TOP50最終戦エバーグリーンCUP 北浦

昨日まで北浦で開催されたTOP50最終戦エバーグリーンCUPの詳細を書き記していきます。

大会初日は昼間10m超の北東風でキャンセルになった今大会。

まず大会の3週間前〜2週間前に行ったプリプラクティスはまだ夏の気配もしつつ、水位も高くて試合とは掛け離れた状態でした。

まだ短パンにラッシュガードなプリプラクティス。

増水(といっても平水から10〜15cm高いだけ)のお陰もあって、至る所のシャローに入り易く(私たちも、たぶん魚も)、1日シャローを流しているとカバー撃ちでポロっと釣れる感じでした。
ただ1日やって1〜2バイト程度で、釣れ方の癖やエリアは特段絞れる感じではありませんでした。
『やり続けると釣れなくはない』くらいの表現が適切で、台風が接近していた初日にスピナーベイトで1キャッチした以外は基本撃ち物での釣果が中心でした。

唯一釣れたキロオーバー。最近のこの水系の傾向は下流ほどサイズが良い私は感じています。

プリプラ6日半、直前練習2日、試合2日(初日は中止)の計10日半で私がキャッチしたキロオーバーは下流河川エリアでキャッチしたこの1300g1匹だけでした。
他は小さくはないんだけど600〜800gがメイン。
明らかに『サイズを狙った釣り方』が見つからない一方で、『そもそも釣れるか釣れないか。もしくは匹数(何匹釣れるか)の方が大切』とも思っていたのであまり問題に考えずに練習は進めていきました。

プリプラ中、結果的にキーとなる出来事があった日がありました。
上記したように『増水+まだまだ高水温』ってことで北浦全域のシャローを改めて流しながら撃ち続ける作業を数日行ったのですが、とあるカバーでテンポ良く撃つのではなくブッシュに吊るしてロングシェイクをしていると魚が喰ってくるということがありました。
この魚自体はカバーの一番ややこしいところで掛けたので木化けしてしまったのですが、この水系では『魚が居れば落とすだけで喰う』と思っていただけに意外な魚でした。
この時に『丁寧に誘った方が喰うのかも』というのを頭の片隅にインプット。本当に頭の片隅に入れていただけなんですが、最終的にこれがキーワードになりました。

オフリミット2週間開けて北浦に戻ってきました。

オフリミットの間にだいぶ秋らしくなったこともあり、直前プラの2日間はプリプラで良かった撃ちと、秋らしい巻きを半々で行いながら練習を進めました。

撃ちのレパートリーは・・・
・ドライブクロー3orフォールクロー3.5のテキサス
・カバースキャット2.5ラバーチューンのノーシンカー
・ワッキーティーチャーカバーネコ
なんかをローテーション。
巻きのレパートリーは・・・
・スウェジー&ビーブルのスピナーベイト
・ブレイクブレイドのデジストブレード改にサカマタ4
・ドライブシャッド4インチのライトテキサス巻き
・ギャップジグ7gにバルビュータ3.5のジグスト
なんかをローテーションです。
私のいつものやつです。

今大会のフィールドの北浦は横の霞ヶ浦に比べると川っぽいのが地図からも分かるかと思います。白丸内が今大会のだいたいのエリア。

直前プラ初日は北浦最上流(巴川)からスタートして南下。最後に川をちょっとだけ。
2日目は北浦の小場所を更に丁寧に見ていきました。川は直前プラ初日の段階で捨てました。私には川が釣れるイメージが湧かなかった。

そんな直前プラは北浦最上流にあたる巴川がメチャクチャ釣れていました。
もちろんかなりの数の選手が気付いていて(過去ないくらい選手が沢山練習から浮いてた)、おそらく夏の間巴川に上がっていた魚が降ってきていたんだと思います。
おそらく直前プラ2日間で選手に釣られて、かなり魚も減ったとは思うものの前日オフリミットで多少はリフレッシュされそう(結果的に初日中止となった為、インターバルは2日間に伸びた)だし、下流の河川エリアをやらないなら絶対外せないエリアに。
ただ大会3日間保つとはとても思えないので直前プラの残り1日半は『小規模でも他に溜まっていそうな場所』を探していくも結局、良い手答えの場所は見つからず。
巴川を除けばプリプラから大して変わらず『1日1〜2匹』くらいになってしまうだろうなぁといった手答えでした。

エリア的にはそんな巴川のハイポテンシャルくらいしか見つけられなかった直前プラですが、もう一つ釣り方で気付いたことがありました。
それが『小さいワームの方が喰う』ということ。
私は3〜3.5インチくらいのワームをこの水系のカバー撃ち用テキサスリグには多用します。
具体的には上記したようなフォールクロー3.5インチやドライブクロー3インチなんかです。定番のドライブビーバー3.5&3インチも良く使うし、ジグストのトレーラーにはいつものバルビュータ3.5をセットします。
ただそれくらいのサイズのテキサスで直前プラで2回のスッポ抜けがあり(カバーで喰う瞬間見えたのにスッポ抜けた)、『ひょっとしたらもっと小さい方が良いのかな?』と思い、ヘビーダウンショットには良く使うけどテキサスにはほとんど使わないMSクロー2.6インチに変更しました。

テキサスで使う場合はスリ抜け良いように上部レッグをカットします。

普段、ここまで小さいベイトで撃つことはほとんどないんだけど試しに変えてみたらプラではその後ノーミスだったのでこのMSクローと更に小さいドライブクロー2インチをローテーションしていくことに。
カバー撃ちは私のオハコではあるんですが、いつも以上に『ちょっとフィネスに撃つ』が私の今回のキーワード。
巻きは私には全然釣れなかったのでパス。ただこれが結果的には優勝出来なかった一番の原因になった気がします。

そんな中、初日は荒天で中止に。

この初日の中止で『プレッシャー抜けるかな』と『季節進行して魚抜けるかな』が半々くらいの気持ちでした。

JB/NBC公式HPより。

大会2日目。事実上の初日。
北浦上流域に向かう選手はそれなりに居るだろうから早いフライトに越したことはないと思っていると引いたフライトは9番。悪くないラッキー。
個人的に私より前にMAXで半分の4.5人は向かうかなと思っていると、スタート会場潮来マリーナからまさかの2人降っただけで他は皆んな上流側(汗)
いきなり巴川に直行すると選手沢山で動けなくなりそうだったので、ちょっと手前から釣り上がっていくプランに。
流石にこの日の朝はちょっと予想外でした。

巴川に向かいながら要所のカバーを撃っていくも全然釣れない。
手前のどっかでポロっと1匹くらいと思っていたのに何もなし(汗)
2時間くらいシャローを撃った時点で『プラよりも浅いところから魚が減ってきているのかな?』と、ちょっと深い(といっても1mくらい)にあるジャカゴやドッグ付近のカバーに狙いを変更すると、巴川河口付近にあるジャカゴのブッシュで1匹目(500gくらい)。ちょっと小さいけど釣れてホッとする。確か時刻は9時すぎくらい。
やっぱり巴川付近は常時選手が10人前後は居て、どこをやるとしても誰かがやった後に。
なので巴川に限定せずに北浦大橋から上流の要所を転々としながら良さそうなスポットは入り直したりを繰り返します。

北浦の上半分(北浦大橋より上半分)を転々としながら巴川も入り直したりしながら。

で、結局色々なところに回りながらも1匹目をキャッチしたジャカゴブッシュに計5回入り直して(1hに1回のペース)、そこだけで3キャッチ。800g、500gを追加。
むしろ他ではノーキャッチ(汗)
これで初日は終了でした。あのブッシュ無かったら終わってた(汗)

初日3匹1856gで8位スタート。

蓋を開けてみると、巴川エリアの選手は1匹くらいキャッチの選手が多くて直前プラから明らかにパワーダウンしている感じ。
数少ない深いブッシュに狙いを定めた私より上位の選手はタイミングを合わせて巻いて釣った選手が多い感じの初日で、一日曇天だった大会初日は巻きに分があった印象でした。どうやら私が釣れなくて見つけられなかったキロオーバーは巻きだと混ざるみたい。
結果的に私はこれを見つけられていなくて、最後までビハインドを負うことに。

JB/NBC公式HPより。

暫定8位で迎えた大会最終日、決勝。
2日目同様、北浦最上流巴川に向かいながら釣り上がって良さそうなスポットには何度も入り直すプラン。
SNSにも初日のキャッチシーンと合わせて書いたのですが、私の中では梅雨〜晩夏のシャロー(カバー撃ち)は色々な場所に魚が散っている、つまりシャローで釣れるならどこでも可能性があると感じています。
理由はエビ系が産卵を含めてシャローに上がりやすく、それを探してバスもシャローを広くウロウロするイメージ。
一転、秋(特に20℃切ったあたりから)はシャロー(カバー撃ち)でも良い場所が決まっていてスポットが狭い印象。
ただ逆にそのスポットへの供給だけはある程度あるので広く浅くエリアを流すなら、スポットや条件だけ決めて入り直しを繰り返す方が釣果は伸びると思っています。
これは結局バスがそう動きたいからではなくて、餌となる甲殻類やヨシノボリなんかが冬に向けて一箇所に集まりやすくて、そこだけでバスも捕食しているような感じなんだと思います。
ちなみに昨年の最終戦、遠賀川(10月)もそうでした。
延々カバー撃ってても釣れる場所は秋ほど一緒。他をやるのは(周りへの)カモフラージュやスポットを休ませるためがほとんど。釣れたらラッキーレベル。
カバー撃ちってただ撃てば良いわけじゃないと私は思っています。

で、最終日は晴れたお陰で他エリアがちょっとだけ機能する。
朝一は水温低下してそうだったので北浦最上流までは上がらず、各ワンドの『深いストラクチャー』だけランガン。
唯一、今大会カバースキャット2.5のラバーチューンで開始早々に650gをキャッチからスタート。
その後、水温が上がったり雲が広がったタイミングなんかに初日3匹全てをキャッチした巴川ジャカゴブッシュに4回入り直して2キャッチ。どちらも700gくらいでした。
途中、キーパーカツカツ350gをシャローカバーでキャッチしていたけどそいつを入れ替えて終了の2日目でした。
つまり2日間ウェインした6匹中、5匹が1ヶ所のブッシュから。ルアーは4匹がMSクロー2.6インチ、1匹がドライブクロー2インチでした。
プリプラ〜直前プラで得た、
『(いつもより)丁寧に誘った方が喰う』
『(いつもより)小さなベイトの方が喰う』
を忠実に守った2日間でした。

2日目はトレーラーウェインでした。

3匹2064gで単日4位。

正直、勝ったと思ってのウェインでした。
トレーラーウェインが決まっていた上位5名中、3名がノーフィッシュ、2名が1フィッシュの中、両日のリミットメイクは自分でも完璧な展開だったし、最終日はキーパーカツカツを最後の最後に700gに入れ替えるトコまでスーパー集中してウェイトアップしたことにこれ以上の展開はもうこの日を何度繰り返せても無理だと思います。

そんな中、1匹で1300gオーバーの魚を完全に狙って仕留めてきた優勝の江尻プロにはお見事の一言しかありません。
彼は北浦戦2連勝、更には今期の年間優勝も獲得と完敗の試合でした。改めて江尻プロおめでとう御座います。

色んなヒントから辿り着いたにせよ、1匹すら遠い今大会でこの1ヶ所から2日間で5匹の魚を釣り上げました。

北浦戦の準優勝はこれで2回目です。

2021年の北浦戦では帰着30分前の佐々プロの2キロフィッシュで優勝を逃し、2024年今大会江尻プロのキッカーにあと100gちょっと足りずにまた優勝を逃しました。
なかなか勝たせてくれない北浦は相性良いのか悪いのか本当に良く分からないけど(笑)
もう悔しい思いにも慣れたけど(笑)また来年、この水系での優勝を目指して頑張りたいと思っています。

年間は5位でした。

今大会、そして今年一年間もサポートメーカー各社には多大なるサポートを頂きました。
また応援頂きました皆さま、会場にお越し頂きました皆さま、そして競ってくれた選手全員にも感謝です。

今回もテキサスリグは全てストレートフックです。この話は明日オマケでちょっとブログネタにしたいと思います。

○4gテキサス用
・エクスプライド168MH-S/シマノ
・メタニウムXG KTF/シマノ
・シューター14lb/サンライン
・MSクロー2.6インチ/デプス

○7gテキサス用
・プロト7.0ft MHアクション/シマノ
・メタニウムXG KTF/シマノ
・シューター14lb/サンライン
・MSクロー2.6インチ/デプス

○ノーシンカー用
・エクスプライド166M/シマノ
・メタニウムシャローエディションXG KTF/シマノ
・シューター12lb/サンライン
・カバースキャット2.5インチラバーチューン/デプス

ボート チャージャー210エリート/チャージャーボート(SDG Marine)
魚探&エレキ GPSMAP1222XSV、1223XSV、7410XSV(フロント)、GPSMAP8410XSV×2(リア)、フォース(エレキ)/ガーミン(G-FISHING)
バッテリー インパルスリチウム(インパルスリチウム)、オプティマイエロートップ/オプティマバッテリー(GWインターナショナル)

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