本来は当記事は2025年シマノ新製品公開日(1/10)の注目新製品へのアクセスが落ち着いた夕方頃に更新予定でした。
2025年、最も皆さんにオススメしたい新製品(の新パーツ)でありながら、他製品と自分のプロモーションに掛けられる容量(時間、熱量)を考えてあえてタイミングを半日遅らせて皆さんにお届けする予定だったのですが、今年のアクセス数が過去最高の2020年(サーバーがダウンした年)を大幅に超えており、丸二日間安定してアクセスできない状態に・・・
やっと安定してきた本日に、本製品のブログ及びYouTube動画をUPさせて頂くことにしました。
ソルトアングラーには必見です。宜しければご覧ください。
当記事は2025年シマノ新製品『ツインパワーXD』についての新製品紹介記事としては非常に薄い内容になっております。
他新製品と大幅にテイストが違いますし、純粋に25ツインパワーXDをご覧いただきたい方はシマノ公式や他インストラクターさんのSNSなどをご覧ください。
当記事ではステラ、ヴァンキッシュ、ノーマルツインパワーを大きく凌駕するとある『新パーツ』についてのみフィーチャーします。
シマノ内では『Xプロテクト』という『内部への水の侵入を防ぐ機能』がソルトで使うリールをメインに搭載されていました。
主にローター周りやラインローラーといった『駆動部』周りに搭載されています。
ラインローラーやローター周りの駆動部ってその名の通り『駆動できる部分』な訳ですが、駆動できるということは『=隙間がある』ということになります。隙間がなければ当然動かないですからね。
そうすると毎釣行の潮被りや水洗いが当たり前の『ソルトフィッシング』はその駆動部からが最も水の浸水が起きやすい訳です。
過去に様々なリールの洗い方に賛否が起きていたのも、一番重要なのはこの駆動部から如何にリール内部に水を浸水させないか(でも塩抜きはできるか)であり、海水使用のリールではこの部分が下手なカタログスペックよりも遥かに大切な要素でした。
個人的にはちょっとした巻き心地やドラグ性能なんかよりも遥かにこの性能が大切でした。
だってどれだけ高性能な機能を有しているリールでも、浸水による機能低下で簡単に数ランク下位グレード相当までリールのフィーリングは落ちてしまう訳です。
淡水仕様ならともかく、海水使用のフィーリング低下は1.2回のイマイチな塩抜きで起きますからね。皆さん心当たりがあるはず。
特に『ラインローラーのシャーシャー音』はラインローラー(ベアリング)への浸水で起きることが多かったのですが、テレビやメーカー動画、雑誌に頻繁に出演するトッププロクラスでも、動画&テレビ内で音をさせながら釣りをしているシーンは普通に良くありました。
もちろん気になる人、気にならない人様々だったとは思いますが、個人的にはリールメーカーと契約しているだけに『メチャクチャ気にしながら』見ていました。
ちなみに私はラインローラー一式を2.3セット持って遠征に出ます。
その時は突然来ます(笑)それがロケ中であれば個人的には魚が釣れないのと同等クラスに嫌でした。
特に私たちは胸元にピンマイクを付けているので、このマイクが良くこのシャーシャー音を拾うんです。当たり前ですよね。だってリールは胸元で巻くことが多いですから。
ここまで書けば大体全て予想できると思うのですが、今回の25ツインパワーXDではこの『ラインローラー部のXプロテクト』が一新されました。
詳しくは画像(もしくはシマノ公式)をご覧いただきたいのですが、構造とかメカニズムとか『どーでも良い』です。
構造やメカニズムがどれだけ革新的かなんてメーカーと開発者の自己満足で、最も大切なのは『で、どれだけ音が鳴らなくなったのか』その一点のみです。
実はシマノは2017年頃にこのローラー部がコアプロテクトから(旧)Xプロテクトに一新されたのですが、正直個人的には『ほとんど耐久性の向上は感じなかった』と思っています。
もちろん私は『シャーシャー音の有無』で語っているので、固着して機能不全になるまでの耐久性などを比べれば耐久性差はあったのかもしれませんが、これまた個人的には『ステラやヴァンキッシュを買ってくれる人が錆固着するまで使うなんてあるのかな』と思っていました。
シャーシャー音が耐え切れなくなったら交換でしょ。と。
今回の25ツインパワーXDに搭載されている新Xプロテクトを2024年シーズン、私のストラディックに取り付けて試験運用されていました。
ひょっとしたら『やけに今回は黒田ストラディック使うなぁ』と思っていた方もいらっしゃるかもしれません。
シーバスやサワラ、青物にやけにストラディックを使っていたはずです。
私の例年のこの辺りのリールでのラインローラー耐久性は『約半年』が寿命でした。
半年経った頃からリトリーブさせると『シャーシャー』と音が鳴りだすのが私のインショア用メインリールの定めでした。
半信半疑の運用でしたが『一年間無音のまま』昨シーズンを終えました。
11~12月でサワラ、ブリを何度も負荷を掛けながら戦わせましたが結局、ラインローラーから音が鳴ることは無く2024年シーズンが終わりました。
シマノ社内での計測値では従来の3倍程度の耐久性とされていますが、個人的には『従来の2倍の期間は守った(半年→1年超)』となりました。
引き続き経過観察しますが、個人的には昨シーズン試験運用した中で最もビックリしたパーツでした。
今現在のシマノラインローラーは上記3パーツから構成されています。
・ラインローラー本体(今はベアリングまで一体のAssyパーツ)
・ローラーカラー2枚(上下)
これに撥水グリス(必須です)を塗布して構成されています。
で、この『新Xプロテクト』なんですが現状、25ツインパワーXDにしか搭載されていません。ステラにもヴァンキッシュにも昨年出たツインパワーにも搭載されていません。
ここまで1年の実使用から良いと言っておきながら5万円のリールを買わないと試せない鬼畜仕様です。
ただ個人的には是非『新Xプロテクトだけでも体感してほしい』と感じていて、互換性を徹底的に調べてきました。
以下『全て自己責任』となります。ご注意ください。
・22ステラ以降の現行汎用スピニングリールにはほぼ全て取り付け可能
22ステラ、23ヴァンキッシュ、24ツインパワーあたりには間違いなく取り付け可能です。アップグレードさせてください。
・前世代に当たる18ステラ以降の汎用スピニングリールにもほぼ全て取り付け可能
18ステラ、19ヴァンキッシュ、20ツインパワーあたりのは取り付け可能です。
逆に14ステラ世代には取付不可です。ここ最近の二世代には換装可能です。
だいたいラインローラーが3000円ちょっと、上下カラーが200円前後だと思います。3500円くらいで換装可能なはず。
今現在、まだラインローラーの音鳴りがしていないのであればワザワザ交換する必要はないと思います。耐久性以外の機能が変わるわけではありません。次回、交換時に検討いただければ十分です。
ただ釣行回数が多く年間2台、3台と交換を余儀なくされていた私みたいな方にはこれほど嬉しい性能UPはないはずです。
ストレスが軽減され、ランニングコストも下がるはず。
繰り返しになりますが換装の際は自己責任です。
同時に、標準搭載の25ツインパワーXDは非常に魅力的です。