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  1. タックルの『いろは』

25アルデバランDC ALDEBARAN DC

毎年お約束の新製品紹介ブログです。
例年同様、YouTubeチャンネルでも詳しく語らせて頂いておりますので、宜しければそちらも合わせてご覧ください。

いつも通りの前置きになりますが、新製品は私がご紹介するもの以外にもあります。
例年通り『自分ルール』で自身が開発に携わったり、テストに参加したもの、今シーズン以降、メインに使うもののみのご紹介です。
他製品に関しましては是非シマノオフィシャルHPやシマノYouTubeチャンネルをご覧下さい。

ほとんど誰も予想していなかったであろうアルデバランにDCモデルが新登場です。

アルデバラン自体は2009年に出た比較的新しいリールです。
初代アルデバラン(09)はど真ん中の歴代メタニウムシリーズに搭載されている34mm口径よりちょっと小さい32mm口径スプールを搭載しており、『メタニウムよりちょっと小さい&軽いルアー』を投げるために登場しました。
その後、沢村プロの提唱したベイトフィネスにピッタリだったアルデバランはサードパーティーだけでなく、シマノからもベイトフィネスのベース機としてBFS仕様など多くの機種が生まれてきました。
ただその全てが遠心orマグネットブレーキでDCブレーキは搭載されずにきました。

歴代アルデバランの系統図。(リミテッドなどは除く)

その中で、今年遂にアルデバランDCが新登場となります。
現在最も新しい22アルデバランBFSは29mmという非常に小口径なスプールが搭載されています。
一方、純粋なアルデバランとしては最後となっていた18アルデバランには32mmスプールで、歴代アルデバランは基本的にこの32mmというのが基本でした。
一方で今回の25アルデバランDCには『30mm』というDCブレーキ初&現行シマノベイトリールでは唯一のスプールを搭載です。
29mmのベイトフィネス機に比べよりオールマイティに、従来の32mmアルデバランに比べよりレスポンシブにという設定です。

左25アルデバランDC(φ30)、右22アルデバランBFS(φ29)。たった1mmですが違いが分かるかと思います。

今回の25アンタレス同様、25アルデバランDCにもMGLスプールⅣを採用。スプール中央部が山なりとなっているスプールです。

MGLスプールⅣの詳細については当ブログの25アンタレス記事をご覧いただきたいのですが、早い話が『今までよりもラインが綺麗に巻き上げられていくスプール』です。
その恩恵は個人的には太糸を巻くことの多いアンタレスよりも、よりライトなラインや、1号前後のPEラインを巻くことの多い(特にソルトなんかで)アルデバランでこそより生きると感じています。

DCブレーキのダイヤルも凄く分かりやすくなった。

従来、シマノのDCブレーキ(I-DC5の場合)はラインモード(N/F/PEモードの3種類)を決めてから、各ラインモードの中で更に5段階のブレーキ設定が選べる仕様でした。
つまり3(ライン素材)×5段階=15種類のブレーキを選択できました。
確かにライン素材で投げやすさは大幅に変わるので非常に分かりやすかったんですが、難点もいくつかありました。

昨年、発売された24メタニウムDCまではラインモードでのI-DC5。

ラインモード的にはP(PE)→N(ナイロン)→F(フロロ)の順にブレーキは強くなるのですが、『じゃあF(フロロ)モードの最弱と、N(ナイロン)モードの最強どちらがブレーキは強い?』となったときに『Nモードの最強の方がブレーキが強い』といった逆転現象?的なものが起きていました。3×5=15種類のブレーキ設定があるのに15段階に並んでいないってことですね。

そこでよりブレーキ設定を明確にするために今回のDCブレーキは3×5=15種類のブレーキをそのままの順に15段階に並べています。
なので旧来のラインモードの代わりにL/M/Hといった強弱の表記にし3×5=15段階設定で調整が出来ます。
弱めていけば確実にブレーキは弱くなるし、強めていけば確実にブレーキは強くなります。

ラインキャパシティは18アルデバランMGL同様の30番スプール(8lb-100m)

ラインキャパ的には8lb-100m(シマノでの30番スプール)なんですが、PEだと1.0号で160-180mほど、0.8号で200mほど巻けるのでバス&ソルト両方で私の場合は出番の多いリールとなります。
ちなみにですが30番スプール(8lb-100m)はシマノだと22メタニウムシャロ―エディション(34mmスプール)や24カルカッタコンクエストシャロ―エディション(33mmスプール)に採用されているラインキャパシティです。

左25アルデバランDC、右22アルデバランBFS。外見はほとんど同じですがスプール口径が違うということは別筐体(金型別)です。

外見は22アルデバランBFSと非常に似ていますが、自重は22アルデバランBFSが130gなのに対し25アルデバランDCは150gです。
もちろんDCブレーキユニットが入っていたりしての自重増でもありますが、個人的にはこの重量増はありがたくて実際130g前後の超軽量リールってベイトフィネス以外のロッドに組み合わせると個人的には軽過ぎでした。
一方、メタニウムとなると一気に175gと50g近く重量増となります。66Mくらいのロッドであればメタニウムで問題ありませんが、『66M以下、ベイトフィネス以上』となるとこの150g前後が非常にマッチします。
これはベイトソルトでも同様で、7ft前後のロッドが主流のライトソルトではリールが軽すぎると逆にロッドとの組み合わせが難しいという場面が少なくありません。
そういった意味でこのクラスなら過度に軽すぎない150g前後はベストマッチだと思っています。

バスフィッシングでの軽量リグにはもちろんマッチするし。

PE1.0号前後がメインとなるチヌゲームやライトソルトには欠かせない機種です。

現在のバスフィッシング、ライトソルトゲームにおいて30mm口径のベイトリールというのは欠かせないものになっているのは皆さんご存じの通りで、今回アルデバランン初のDC仕様として登場します。
私のようにバスフィッシングでライトルアーを中近距離で扱いながら、ソルトではPE1.0号前後を巻くことの多いアングラーには是非お試しいただきたいリールです。

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