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  1. エクスプライド&ゾディアス

エクスプライド266L-LM 低弾性カーボンスピニング

20ゾディアスが非常に注目されている今年ですが、先日お伝えした通り私のメインシリーズであるエクスプライドにも追加機種が4モデルあります。
その内、私が携わったのは2機種。165MH-LMと266L-LM。どちらもLM(ローモジュラス→低弾性カーボン)モデルです。

そんな2機種の中でも本日は266L-LMという低弾性カーボンを使用したスピニングロッドをフォーカスしてみたいと思います。
スペック最後にLMとつくモデルはシマノバスロッドの中にいくつかラインナップ(ポイズンシリーズ、エクスプライド)されています。他モデルよりも低弾性カーボンを多く使用しており比較的、プラグを中心とした巻き続ける釣り、横の釣りに向いているロッドです。
グラスと何が違うの?思う方がいらっしゃるかもしれませんが、基本グラスロッドより軽量です。
しなやかさという意味ではグラスロッドに劣ることもありますが、軽量感や巻物ロッドでありながらシャープ感を確保したい場面では非常に重宝するラインナップです。
そんな低弾性カーボンのスピニングロッドをシマノ初で今回エクスプライドにラインナップしました。

元々エクスプライドには266Lという番手も存在します。

エクスプライドには初代から既に266Lという6.6ft、ライトアクションの機種がラインナップされています。266Lはエクスプライドだけでなく、シマノバススピニングロッドの中で最も人気のある番手です。
癖の無いファーストテーパーの同ロッドはワーミングはもちろんシャッドやミノーにも対応しており一本で何でもこなせる優秀な機種です。
ただことシャッドやミノーに用途を絞った場合はよりテーパーを緩やかにしつつ、しなやかさを確保したロッドが欲しかったのも事実。そこでこのロッドの開発はスタートしました。

お決まりのプロトはコスメぐちゃぐちゃなのでゾディアスっぽかったり、バンタムっぽかったり。

この266L-LMは他のロッドに比べてかなりテスト期間が短く、かかった時間は1年ちょっと、試したロッドも3タイプのみです。同じく今年追加された165MH-LMは3年超のプロト期間がかかったことを考えると非常にスムーズに仕事が進んだ機種でした。
これはロッド作りに限らずですが、良く開発者やエンジニアリングをした人間たちは期間の長さやプロトの数の多さ自慢をしたがります(笑)
5年かけて完成しました!とか、プロト100個作りました!とか。試作時間、個数が多い→良い物。とは限りません。
私自身物作りに携わっていて思いますが、大概良いものは短い期間、少ない試作で完成します(笑)時間や数が嵩むのは発案者のコンセプトがハッキリしていなかったり、途中でコンセプトがブレるから。『これが作りたい』という明確なイメージがあればゴールが明確なだけに時間も試作も最小限にできることが多いです。

2018年にはゾディアスでグラススピニングを、2019年にはソルトブランド、ブレニアスシリーズでカーボンをフルに使ったシャッドやミノーにも向いたロッドを作りました。

2018年にリリースされたゾディアス260ML-Gと、2019年にソルトブランド、ブレニアスからS70MLという小型プラグをメインとしたテクニカルプラッギングに向いたスピニングロッドを2年連続でリリースしたことによって、同用途に使う次の一本(最後の一本)は随分前からイメージしていて、今回はエクスプライド266L-LMにそれを落とし込みました。
逆に言えばその二本(260ML-GとS70ML)があったからこそ、コンセプトをその両方の良いとこどりって感じで明確なまま進められました。

昨年、ブレニアスモデルチェンジの際に書いていますがゾディアス260ML-GとブレニアスS70MLは用途が同じでありながら使用感や特性が真逆の二本でした。
そして今回のエクスプライド266L-LMはその中間に位置し、シャッド、ミノー、ペンシル、プロップベイトなんかの小型プラグを最もオールマイティに使えるロッドです。
本当はこいつを一番最初にラインナップさせて、両極端な2機種を追加する方がスマートな物作り(ユーザーが悩まない)だと思うんですが(汗)色々な事情で最後になりました。ごめんなさい。

ブランクスと同じくらいガイドセッティングに悩みました。

実は意外に今回最後までどうするか開発チームと議論していたのはガイドセッティングでした。
2017年にモデルチェンジした現エクスプライド、スピニングモデルのバットガイドは全てYガイド(画像上)です。
近年はこういった小型プラグのスピニング使用ではフロロやナイロンのモノフィラメント素材のラインだけでなく、かなりのアングラーや場面でPEラインが使われるようになっています。
糸絡みという面では確かにKガイド(画像下、正確にはKHとKのハイブリッド)と呼ばれる形状に分がありますが、一方でガイドリングが同サイズであれば重量面ではYガイドに分があります。(糸絡みの最も多いベリーから上のガイドはエクスプライドの場合、既にKガイド)
ガイド形状だけでなく、ガイド位置や数を含めて検証をしてみた結果。今回もYガイドを採用しました。もちろん糸絡みはKガイドと遜色ない位置や数にセッティングされています。
アクション的にもガイドセッティング的にもモノフィラ、PEどちらも扱える仕様になっています。

今回の266L-LMのラインナップは告知前から『黒田さんが欲しくて作ったでしょ(笑)』という数多くのコメントを頂きました(笑)正解(笑)
この3年。連続でこんなマニアックな機種を作らせて頂ける環境に感謝しつつ、多くの方々に266Lとの違いや、同じルアーでもコンディションやフィールドで使い分けるということを感じてもらえたら幸いです。

最後に。
メガバス時代から私をご存知の方や、且つ現在も愛用して頂いている方も多くいらっしゃるシルバーシャドーSS64MLSというロッドがあります。文章からお気付きかもしれませんがそのロッドの正統後継ロッドです。愛用されている方も、宜しければショーやお店で触ってみて下さい。

そして彼がウィニングロッドにしてくれると信じています(笑)私も頑張る!

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