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  1. 考え方の『いろは』

日本で一番釣具を試す男

私は現在計8社からの釣りに関するサポートを受けています。
ボートから魚探、バッテリーに、ロッドリール、ソフトルアーにフックと釣りをするのに事足りるジャンルです。

ただそんなサポートを頂いていても昨年は釣具(ホームセンターでの接着剤とか収納ボックスとかはもちろん除く)だけで約190万円を使っていました。

以前SNSにアップした2020年の確定申告ノートより。

月平均にすると約16万円。おそらくこれを毎月、毎年なんて頭のおかしい?ことをしているのは私くらいしか居ないと自負しています。
もちろん年間稼働日数250日超えのプロガイドさんなんかは消耗品やサポート外製品の購入でそれ以上の方もいるかもしれないけれど、私の場合はガイド日数年間20〜30日くらいなのでその金額のほとんどを『自分が欲しいモノ』に使っています。

今日到着したもの。

そんなに何に使ってんの?それ本当?
ってなると思うんですが、新製品はほぼ購入して使ってみています。
今日届いたのはダイワ社とピュアフィッシング社の最近出たバスフィッシング用ハイエンドスピニングリール。

念のため決済画面載せますね。

もちろん取材や試合では使わないですよ。
ただ試合のプラクティスやプライベートではガンガン使ってどんな感じかは試してみてます。
もちろん皆さんが思い浮かぶほぼ全てのタックルを試してみています。ぶっちゃけ使っている金額の半分以上がこんな感じのものです。

なんでこんなことをしているかと言うと。
一つ目は単純な好奇心です。
皆さんと同じように新しいものや新しい発想を試してみたいという欲求からです。

二つ目は説得力をもたせるには私にはこれしかないからです。
スピニングリールを例に取ると私は今現在、19ヴァンキッシュが私のこなす釣りのジャンルの中では一番だと思っています。
それは18ステラや21コンプレックスと比べてというだけでなく『全てのスピニングリールの中で』と胸を張って言えます。
逆に言うと、数年前までステラ大好きだった私がここ数年、18ステラを推さない理由は一番だと思えないことに加えて、全てのスピニングリールを使ってみて同等のものがあると感じたからです。
もちろん『使った=借りてちょっと投げた』くらいでは分からないことがだらけなので実際に自腹で買ってしばらく使い込んでが『使った』の定義だとも思っています。
私は藤田京弥プロや(伊藤)巧くんのように『こんだけ結果残している私が使ってる(推してる)んだから良いに決まってる』といった見せ方は出来ないので『だったら全部試してフラットに見る』、そして発信するしか方法がない。
19ヴァンキッシュだけとか、シマノ製品以外は大して使ってないのに『19ヴァンキッシュが一番』なんて言えないし、今の時代はだいたい見透かされます。

三つ目は開発者の方々と対等に話がしたいから。
『開発に携わる』と常々言っていますが、実際にかなり専門的な製品の図面を引いたり、設計する方々は当然その道のプロの方々です。
強度計算から素材による重量や強度の差、生産効率など言い出したらキリがないけどその道のプロ達と同じ土俵でディスカッションするには『釣り人目線』においては負けるわけにはいかないというか、誰よりも知っていなければ私たち釣りのプロの存在価値はありません。
極論ですが『出来たものを使っとけ』と言われても仕方ない。
彼らと少しでも対等に話をするために自社製品はもちろんライバル他社の競合製品の魚釣りにおける特性も誰よりも理解している必要があると思っています。

どこの誰か分からないような人のYouTubeやSNS、ブログなんかで良い悪いは決めたくない。

メガバス在籍時代から数えて約10年間こんな消費をしています。
私が過去にかなりの数のPEラインについて比較記事なんかを上げてこれたのはメガバス時代に上長から『新作PEを全て経費購入して良い』という権限を頂いていたからです(笑)
そのインプレレポートを元にその上長は自身が使うPEを決めていました(笑)

話が逸れましたが、当然そのデータはどこに出されることもなく私の中に蓄積されていきます。
ライブ配信とか証拠が残らないものではたまに漏らすこともあったけど、基本オフィシャルでは当然サポートメーカー以外のものは使いません。(ルアー、フックとかはメーカーに先にご理解頂き使用していますからね)

いつかそんな蓄積してきたお話や、これからも変わらないであろうこの試行錯誤をフラットな意見を情報として皆さんに共有できたらなぁとか思います。

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