先週三日間、福岡県遠賀川で開催されたTOP50第2戦。
その模様を少しお話させて頂きたいと思います。
結果から言えば、先日お伝えした通り最終順位は25位とちょうどど真ん中。
この良いとは言えない順位に正直言えば詳しい内容を書くのは気分が乗らなかったりします。
初日は34位、2日目17位、3日目11位とちょっとづつ順位を上げることは出来ましたが、総重量で競われる(予選通過30位以上は)TOP50シリーズにおいては単日順位以上にいかにウェイトを稼げるかが重要になります。
逆に言えば初戦七色ダムでは3日目に驚異的なウェイトを持ち込めたからお立ち台まで上げることができましたが、今回は真逆。
ジワジワと順位は上げられましたがウェイトが伸びず苦しい三日間でした。
本来第2戦は6月上旬に開催予定でした。
それが減水により延期となり初の平日開催。
おまけに梅雨らしい天気が続き大減水から一転、フル満水の中での遠賀川での開催でした。
6月上旬延期前の練習では二日間魚探掛けをしてタイムアアップ。あと三日釣り込んで試合をする予定が延期に。
全く季節感や釣り方が分からないまま直前一日のみの練習へ。
とにかく全域を広く浅く周り、セオリー通り増水による釣り方なんかを中心に見つつ一日をフルに練習しました。
直前練習では3バイト1フィッシュ。一つはスピンフロッグによる水面、二つは2mmリーダーダウンショットの岩やテトラ打ち。
二回はあえてフッキングしなかったけど唯一キャッチした魚は400gくらいの普通キーパー。
試合前に準備できたのはこれだけでした。
はっきり言って心細過ぎる(笑)
試合中に色々探していく意味を込めて初日はデッキに15本が並びました。タックル少なめな私としてはいつもの倍近い本数です。
正直、今回はスケジュールも試合までの間隔もイレギュラー中のイレギュラーだったので私を含め準備不足な選手が結構居たと思います。私もよく分からないまま試合に突入。
ポイントさんに停めていたのはジャッカル加藤さん、ノムシュンさん、私の三名。
直前プラ終了後、三人で準備しながら話したのは『(初日、二日目)1キロ、1キロで予選通過じゃね?』といったかなり釣れないよねぇ的な会話。三人ともまともに練習が出来ないタイミングでスケジュールを組んでしまっていたので似たような手応えでした。
果たして三人の中に嘘つきは居たのか・・・
遠賀川のトーナメントエリアは、全長数十kmの遠賀川の中でも最下流に位置する約7キロのエリア。
その中でも上流、中流、下流があり皆さんが想像する全面護岸はエリア内の中下流。当然沖のインビジブルストラクチャー(目に見えないストラクチャー)がメインになります。
一方、上流は石積みがあったりテトラがあったり葦やブッシュがあったりと100パーセント自然ではないものの比較的シャローがメインになるエリア。減水時は多くが陸の上でしたが、増水もあって狙えるところは増えていました。
メインベイトはやはりシーズン的にもエビ系。特に河川なので産卵でシャローに居るテナガエビ。
私が主戦場にしたのはそんな上流エリア。
中下流の方がサイズが望めるものの、遠賀川の難易度(一匹が難しい)、今回の練習量と自分のスタイルを加味すると上流域の方が『気持ちがもつ』というのが一番の理由でした。
全体で見ると上流に1/3の選手が中下流に2/3と綺麗に割れた試合だったように思います。
今回の遠賀川は増水の影響で上流と中下流の景色が全然違い、その両方を行ったり来たりという選手はほとんど居なかったように思います。
とある選手が『違うフィールドで釣りをしているみたい』と形容したように、上流の選手には中下流で何が起きてるのか全く分からず、逆もまたそうだったと思います。
初日は2匹34位スタート(汗)
2mmリーダーダウンショットのリトルレインズホグでブッシュを打っての釣果でした。
お借りしていたポイントさんの駐車場では加藤さん1200g、私1100g、ノムシュンさん700gと誰も嘘をついていないことが発覚したものの全員で予選落ちの危機(汗)
とは言っても二日目全くやっていない新しいことをやり始めるのも違うと思い、初日以上に初日の釣り方から色々試したりタイミングを合わせるしかないなぁと思うことに。
二日目、三日目はメインにしたカバー打ちに水面の釣りを加えて。
予選から使っていたスピンフロッグはミスが連発したのでポッパー(チャグウォーカー)にシフト。
ほんのちょっとターニングポイントだったのは二日目の途中。
初日と二日目前半までカバー打ちで釣れた魚はファーストフォールでのバイトがほとんど。
加えて見えバスを見つけてスモラバを投げてもガン無視されたり、ピックアップ中にバイトがあったりがこの二日間で何度か起きていました。
この時までは『数は少ないけどルアーを見つけたら喰う』と思っていましたが、ひょっとしたら『水中には沢山魚は居てルアーを見切っているだけ』なんじゃないかと頭の中を切り替えられたのが全てでした。
そういう前提でルアーをアプローチしようと。
その後の二日目と三日目に釣った魚は全部たいしたサイズの魚じゃないです。50UPとかなんかじゃ全然無いし、500gで『ちょっと良い!』って喜んでいたレベル。
でもこれを気付けて、かつ試合中に対応できたのが個人的には大きな出来事でした。
結果は皆さんご存知の通り沢村プロがぶっちぎりの優勝。
思うところは沢山あるし、反省点ももちろんあります。
理由はどうであれ付いた順位が全てです。
ただこの経験を無駄にしないように次戦以降より集中して臨みたいと思います。
伝わらないと思うけど(笑)個人的には凄く勉強になった一戦だったんです。
メインタックル
◯2mmリーダーヘビダン(リトルレインズホグ)
・エクスプライド168MH/シマノ
・アルデバラン31MGL HG/シマノ
・シューター12lb/サンライン
○チャグウォーカー用
・エクスプライド165ML+/シマノ
・メタニウムMGL HG/シマノ
・ディファイヤー15lb/サンライン
○魚探
ガーミン GPSMAP1222XSV、GPSMAP7410XSV
◯バッテリー
オプティマ イエロートップ