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  1. タックルの『いろは』

17エクスセンスDC 開発秘話

今年も各社から様々なリールが発売される中で、各分野ごとに注目のリールってあると思うのですが、特に僕の周りで話題に上がることの多いリールの一つにエクスセンスDCがあります。
ベイトシーバスに関しては僕自身、ボートショア問わず今まで僕なりのコンセプトを提案してきたりしているので非常にこだわりがある部分でもあります。

ソルトでのベイトタックルに関して、僕の中では現状、ナイロン及びフロロとPEではロッドはもちろん、リールに関しても全く別の性能が必要だと思っています。
※昨年、ソルトベイトリールについて書いた内容はコチラ
最も優れたベイトシーバス用リール2016

そんな中での17エクスセンスDCのリリースなので実際どうなの?といって声も多いです。
このリールに関しては開発段階から色々と投げ比べや、テスト釣行を行わせていただいていました。

※外見16アンタレスDCですが、中身エクスセンスDCです。スプールが細い。
ご存知の方も多いと思いますが、17エクスセンスDCは16アンタレスDCがメインとなっています。
開発ではベースである16アンタレスDCから変更、テストを繰り返していたのは4か所。
1、スプール形状、幅
2、DCブレーキ
3、レベルワインド幅
4、ギア比
多くのアングラーが気になるであろうは飛距離は当然、1~3で変化します。
正確にはトラブルの軽減を1と3が、飛距離を2が生み出します。
PEラインをベイトタックルで使用する際、最も多く重大なトラブルが糸噛みによるバックラッシュです。
通常では『いかに糸噛みを軽減させるか』が重要になりますが、シマノが数年前にチヌ用ブレニアスで出した結論は『いかに糸噛みをしてもバックラッシュしないようにするか』だったと思います。
ナロースプールという通常よりはるかに幅の狭いスプールを使い、レベルワインダーとの角度をつきにくく(緩やかに)することでたとえ糸噛みしていてもキャストでバックラッシュせず(むしろ気付かない)キャストできるのがブレニアスでした。
ただ昨年書いた最も優れたベイトシーバス用リールにブレニアスを入れなかった理由は、ブレニアスはチヌ用なのでPE2号が45mくらいしか巻けないんですよね。当たり前ですが(笑)
ここまでが1と3によるトラブルの軽減策です。
さてさて、トラブルレスはブレニアス譲りだとしても飛ばなきゃ意味ないんですよね。
そこでやはり重要になってくるのがDCブレーキでした。
飛距離を出そうとすればするほどブレーキは弱くしたい。でも弱くすればするほどいくらナロースプールでもバックラッシュと隣り合わせになる。
飛距離とトラブルレスの両立は実現不可能なように思えるのですが、本当は答えは凄く簡単で、通常は弱いブレーキでありながらトラブルが起きそうなスプールの回転挙動があれば瞬時に適切な強さ、時間でブレーキをかければ良いだけ。
ただナイロンやフロロに比べこのトラブルが発生する挙動や、その挙動が発生してから実際にトラブル(=バックラッシュ)に達するまでの時間が劇的に短いのが今までのPEライン使用時のネックだったわけです。
具体的に言えばナイロンラインによるバックラッシュ発生からバックラッシュによるスプール停止までにかかる時間に比べ、PEラインの場合はその時間が1/10以下です。
つまりはバックラッシュし始めたと思ったらすぐにスプールが止まるってしまう。それがPEラインでした。
で結論としては、そのナイロンに比べ1/10以下の時間で発生してしまうPEのバックラッシュに対し、ブレーキも通常時に比べ10倍の速度のレスポンスで反応できれば理論上、PEのバックラッシュトラブルはナイロン、フロロ並みにできるはず。
そんな無茶苦茶な要望を叶え、実現したリールだったりします。
これを体感するためには、17エクスセンスDCにナイロンやフロロを巻いて、柔らかいロッドやグラスロッドで投げてみると面白い現象が起きます。
キャスト後のロッドの僅かなたわみ、ブレを感知してリールのブレーキ(及びDC音が)が目まぐるしく変化します。旧エクスセンスDCなんかと投げ比べると顕著です。
もちろんここまでの性能はナイロン、フロロには必要ないと思います。PEだからこそ必要で、意味のある機能です。

プロトモデルで非常に恐縮なんですが、基本設定は内部がPモード、外部ブレーキはど真ん中で10gミノーから26gクラスのメタルバイブまで十分使用可能です。
というよりそれが面倒くさくなくて個人的にはおススメ。

メタルバイブをかっ飛ばしたいという時だけ内部のPモードはそのままに、外部ブレーキを1コマか2コマ弱めるのがおススメ。この2パターンでほぼ全ていけます。

PE2.5号を100mでこんな感じ。スプールの8割くらいかな?
余談ですが僕の場合はPE1.2号まではスピニング、それ以上はベイト。
堺臨海公園地獄のキャストデータ取りではPE1.2号ベースでテストされていました。
最後にこれを言っちゃいけないんですが、リールもロッドも使ってみなきゃ分からない。これも事実だと思います。
リールの投げ心地を言葉だけで表現するのには限界もあります。
ので、僕を見つけたらアレ投げさせてよ!と聞いてみてください。携帯電話のようにソルトでもブラックバスでもイベントでも、外に出る際は携行するようにしておきます。

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