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  1. タックルの『いろは』

ブレニアスXR BURENIOUS XR

毎年お約束の新製品紹介ブログです。
例年同様、YouTubeチャンネルでも詳しく語らせて頂いておりますので、宜しければそちらも合わせてご覧ください。

いつも通りの前置きになりますが、新製品は私がご紹介するもの以外にもあります。
例年通り『自分ルール』で自身が開発に携わったり、テストに参加したもの、今シーズン以降、メインに使うもののみのご紹介です。
他製品に関しましては是非シマノオフィシャルHPやシマノYouTubeチャンネルをご覧下さい。

ブレニアスからのモデルチェンジとなるブレニアスXR。

2015年リリースとなったシマノ初のブリームゲーム(クロダイ・キビレ)専用ルアーロッド『ブレニアス』は2019年に初めてのモデルチェンジを行いました。
私はこの2019年モデルの企画&テストから参加させて頂き、翌年(2020年)のブレニアスBB、2022年のブレニアスエクスチューンと自身が必要な機種をラインナップさせて頂いてきました。

2019年にリリースされたブレニアスが、今回ブレニアスXRとしてモデルチェンジします。
もうあれから6年も経っていることにビックリしながら、シマノ内のソルト他ブランド同様、ベースグレードということで『XR』が付けられました。

これまでブレニアスは安価なブレニアスBB(2020)、ベースグレードのブレニアス(2019)、ハイエンドのブレニアスエクスチューン(2022)の3グレードだったわけですが、正直今回のブレニアスXRに関しては『ほとんどエクスチューン』という仕様です。

上25ブレニアスXR、下22ブレニアスエクスチューン。
エクスチューン同様のエッジタイプのカーボンモノコックグリップ採用。

左25ブレニアス、右22ブレニアスエクスチューン。
スピニングのフォアグリップにはエクスチューン同様、サイドをカットしたコルクを採用。

この2つがエクスチューンの大きなアイデンティティだったのですが、今回のブレニアスXRにはベースグレードでありながら全く同じものが採用されています。

特徴的なワインディングチェックなんかはむしろ今回のXRはブレニアス特注です。※薄れてしまっていますがエクスチューンにはEXTUNEロゴが入っています。

リアルに『ほとんどエクスチューン』なんですが、今回こういった仕様にすることが決まった時点でシマノ企画と話し合いをしっかりとして『エクスチューンとは同じ番手を作るのは辞めよう』となりました。
もちろんエクスチューンとほとんど同じロッド(番手)を作り上げれば単純にお買い得だし売れるかもしれない。というか色々と楽です。

ただいくら時間が経っての技術進歩の恩恵だとしても、それをしてしまったらその時エクスチューンを買ってくれた方を裏切ることになるし、何よりも自分自身が気持ち込めて作ったものを否定している感じがしてしまうので、今回は『同じ番手は作らない』をロッド企画及び開発とのルールにしました。
別にエクスチューンがブレニアスのハイエンドだからとかではなくて、これが例え下位機種であったとしてもその時作った自分と、その時買ってくれたユーザーさんは今回は大切にしようという結論に。

私のエクスチューン一番の愛竿はS72MLなんですが、これと同じものを作ればそれなりに売れたとは思います。
でも今回はしないことにしました。チヌトップスピニングを使いたい方は是非エクスチューンからお選びいただきたい。

そんなこんなで今回モデルチェンジしたブレニアスの中で私の企画&開発で生まれたのは全6機種中、3機種です。
その一つ一つをご紹介します。

私の右腕であるS72L+-S。

7.2ftのL+アクションソリッドティップモデルです。
私がジグヘッドやノーシンカーなんかのライト(フィネス)リグを扱うために作った機種です。
元々、上記したエクスチューンS72MLを作った際にも書いていますが、今後様々なリグを扱う時代が来るだろうなと思っていて、フリーリグやグライドリグを使うとしてもより軽いウェイトを扱うことになると思って最も時間を掛けて開発をしていました。
エクスチューンS72MLのトップウォーター以外の性能を目一杯伸ばしたモデルです。
本来エクスチューンで出す予定もあったけど、今回ブレニアスXRがエクスチューン相当にアップグレードされたことでラインナップされることになりました。
ここ2年、私が最も魚を釣っているロッドです。

一昨年からはレバードラグリール(フォースマスター)と組み合わせて使うことがほとんどでしたが、もちろん通常スピニングでもOKです。

この機種の試作が最も多かったです。最初は7ftジャストでも作っていました。

この機種、たいして売れないのは分かっているんですが(笑)、私にとっては確実に最も使うロッドなので妥協なく試行錯誤をしました。

これ系(軽量リグ扱う系)はガイドセッティングでも大きく使用感が変わるので、ガイド違いだけでも何タイプか作り直し。

トップガイドのサイズは最後の最後まで悩みました。一番上の白ティップが製品版。

トップから第三ガイドまでのガイド4個はちょっとしたサイズの違い(#0.5)で使用感が大幅に変わります。当然小さいほどシャープになる。
一方でリーダーを用いることが100%なので結束部のガイド抜けもめちゃくちゃ重要。当然こちらは大きいほど抜けやすい。
最後悩みましたが、使用感を優先しました。14lb以下であれば特段ガイド抜けの悪さは感じませんがそれ以上になると一気にきつくなります。

私のソルトトーナメントではこのロッドが最も稼いでいます(笑)

2本機種目はベイトでのプラッギングをメインにしたB72ML。

7.2ftのMLアクションベイトロッドです。
近年、ブラックバスだけでなくソルトでもPEベイトは当たり前になりました。
ボトムゲーム用は沢山各社からラインナップされていますが、トップウォーターやミノーなんかを簡単に投げてしっかり動かせるベイトロッドって意外に少なく今回ブレニアスXRにラインナップさせました。
スピニングで小型プラグが最も扱いやすいエクスチューンS72MLと同等クラスでベイトタックルでも動かせるようにグリップ長なども煮詰めていきました。

10g前後のトップだけでなく、ライズウォーク(6g)もベイトフィネスリールと組み合わせればしっかり投げて動かせるようにセッティング。

左B72ML、右B74ML-S。
アクションさせ易い&片手でも扱えるようにかなりショートグリップ。

スピニングタックルであればリアグリップをここまで短くするとファイトがままならないのですが、ベイトだとリールが上にあって更に巻取り力自体も強いので問題なくファイト出来ます。
ボートからなんかではオーバー以外のキャストもしやすいはず。
今シリーズ最軽量の90gなので下手なバスロッドよりも軽快に片手で扱えます。もちろん両手でのフルキャストも可能です。

今年発売されるジョイントチヌトップルー、ライズジョイントと一緒に是非使っていただきたいです。

最後は私がベイトタックルでのボトムゲームに使っているB74ML-Sのモデルチェンジ。

6機種中唯一の前ブレニアスにラインナップのあったモデルです。
グリップ長、ガイドセッティングなど全て前モデルを踏襲です。

左25ブレニアスXR、右19ブレニアス。どちらも番手はB74ML-S。

唯一の純粋なモデルチェンジなんですが、XRになって大きく軽量化されたことで前モデルのB74ML-Sが115gだったのに対し、今作XRのB74ML-Sは100gジャストに仕上がっています。15gほどの軽量化です。

私の中で無くてはならない3機種がブレニアスXRとして登場します。
是非、各地のショーやお店で触ってみて頂けましたら幸いです。

ブレニアスエクスチューンS72MLとブレニアスB74ML-Sには沢山釣らせてもらいました。今回の3機種も私の右腕になってくれるはずです。そして皆さんの右腕になりましたら幸いです。

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