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  1. タックルの『いろは』

海で使ったベイトリールの洗い方

最近はベイトシーバスばかりやっているので私なりのベイトリールの洗い方をご紹介をしたいと思います。
ちなみにですが私の感覚では完全な淡水湖での使用の約10倍、海水使用の中でもバーチカル系(ジギングやタイラバ)の約3倍の速度で各パーツが劣化していくのが海水でのキャスティング使用です。
良くバーチカル系(ジギング、タイラバ)での使用では同じ海水であっても塩噛みや劣化はあまり無いから、キャスティングでも大差ないor調子悪くなったら洗い方が悪いなんて思われがちですが、
海水でのキャスティングはベイトリールにおいて圧倒的にダメージが大きく、酷使していることに繋がります。
まず最大の理由はキャスト回数の多さ。
現在行っている私のベイトシーバスフィッシングでのキャスト回数は約2000/日です。たぶんバーチカル系の3倍から4倍だと思います。
同時にキャスト時のスプール回転速度もジグを落とすよりも遥かに高速回転します。
それによりラインから飛沫が飛びまくりリール内の各所に飛び散ります。
私はこれが最もベイトリールの劣化に繋がる要因だと思っていて、海水でのベイトキャスティングは毎回海水に浸けられるくらいの苦行を味わっているはずです(笑)
はっきり言って対処法はありません(笑)どれだけ上手く使っても淡水使用、海水でのバーチカル使用の何倍もの速度で劣化していくのは避けられません。
ただ洗い方と保管の仕方一つで何倍も長持ちするのも事実。今日は私が5年くらいかけて編み出した現在最良の方法をご紹介します。

まず水で流す際、リール上面からしか水をかけません。リール下部に着いた塩分もうえからの水でまず流れます。
下部から水をかけない理由は、ギアボックス側の水抜き穴から水が入るから。少しでも塩分を含んだ水がギアボックス内に入るのが一番最悪で、新品のリールが一回でゴリゴリになります。
そして使ったライン(ナイロン、フロロの場合)はその場で全抜きします。淡水に比べめちゃ給水&劣化しているので、少しでも塩分を含んだ状態にしたくないからです。
この後、一番大切なのが基本ハンドルを一切回さないこと。これがめちゃくちゃ重要です。
いくら下部から水をかけていなくても塩分は僅かに残るし、水分はギアボックス内に侵入します。
その状態でハンドルを回すとギアは水分で乳化し飛び、僅かな塩分を拡散することになります。
水洗いしたらハンドル回さない。これが大切です。

帰宅したらボディからサイドプレート、スプール、メカニカルブレーキノブを取り外します。
少しでも入った水分を抜きたいからです。

メインボディはギアボックスの水抜き穴を上にして乾燥させます。
できればこれで丸一日放置する。乾燥させたいから。で、丸一日乾かしたらパーツを組み立てて完了。
オイルは塗ったり塗らなかったり(笑)オイルなんかよりもしっかり乾燥させるほうがよっぽど重要です(笑)
私の場合は連日釣りすることが多いので同じリールを二台用意して使用→乾燥→使用と一日ごとにローテします。
過去の経験からこの二日連続使わないことが一番リールを長持ちさせると思います。
はっきり言って負荷をかけたゴリ巻きなんかよりも何倍も凶悪でリールを劣化させるのが塩分と水分の二つです。
日本でも有数のソルトでのベイトリール酷使量だと思いますがこれだけで2年は大丈夫なので試してみて下さい。

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