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  1. エクスプライド&ゾディアス

エクスプライド259UL

本当は本日まで撮影の予定が日曜日の大雨以降、全国的な荒天でリスケとなり1日早く昨日浜松に帰ってきました。
とは言ってもやることは沢山あるので、日中はそんなことをこなしながら本日夜に、どっかで書こうと思っていたこの記事を書いています。

前回野村ダム戦でのメインタックル。

皆さん私にどんな釣りのスタイルのイメージを持っているかは分かりませんが、少なくとも『フィネスの名手』的なイメージを持っている方は皆無かと思います。
自分自身でもそう思うし、過去今江プロや小森プロに『スピニング握ってる黒田は怖くない(笑)』と揶揄されたりしてきました(笑)

少なくともPEを巻いたスピニングでカバー周りを狙っている時を除けば、私のフィネス偏差値的なものはTOP50シリーズの並ぐらいではないかなと思います。
でも今大会のように必然的に握らざるを得ない場面というのは何度も訪れるのが現実で、苦手意識がある中でも最善を尽くす努力は絶えず行っているつもりです。

逆に同じシマノチームの佐々プロはフィネスの名手のイメージが強いはずです。私より遥かに丁寧且つ繊細。

今現在、私と佐々プロはシマノのエクスプライドシリーズをメインにしています。
明確な棲み分けをしているわけではありませんが、ベイト&硬いスピニングは私主導で開発&テストすることが多く、柔らかいスピニングに関しては佐々プロが担当することが多いです。
分かりやすいところだとマイクロホバスト用の259SUL-Sなんかは私は一切見ずに製品化されたし(笑)、逆に今年発売されたLMシリーズは全て私が番手決めからテストまで行いました。
正直、スタイルは真逆。でもお互いが同シリーズで戦い、お互いのスタイルを理解しているだけに、無駄に干渉することも言い合うこともなく開発を行えています。
ある意味、今のエクスプライドはそれぞれが最も得意とする分野を伸び伸びと開発している感じです。

今回のお題のエクスプライド259UL。

そんな中で、数少ない『2人で生み出した機種』というものが存在します。
それが今記事の259ULというモデル。
至って普通の5.9ftのULアクション。ソリッドティップでもありません。
この機種は私が企画し、佐々プロが完成度を高めた機種です。

私自身、上記したように俗に言われるフィネスというものが得意ではありません。
人並みレベルにしかできない。これを武器にしたらTOP50シリーズは戦えないレベルです。
ではやらなくて良いのか。と問われれば日本のフィールドであれば逃げられないことは多々あります。
正に今回の野村ダムなんかもその中の一つでした。
丁寧に出来ない(私みたいな)人が、少しでも丁寧に出来るようにする為には『操作感を上げる』しかないと思っています。
『何をやってるか分からない』のだから分かるように操作感を上げるには単純に釣竿には二つの方法しかありません。
竿を短くするか、竿を硬くするか。
より自分の指先に近くしていく作業です。
なので私自身、どの竿も他プロより『気持ち硬め』になる訳なんですが、柔らかい竿が必要なリグやルアーは必ず存在します。
そんな中で2020年頃に企画として上げたのが短いULアクションでした。
5.9ftフルチューブラーなんて今時ほとんど無いです。昭和かよって思うし、下手したらキッズロッドくらい短くて普通のアクションです。
企画自体は私が上げましたが、これよくよく考えれば『繊細な人が短いロッドを扱ったらより繊細になる』のは当たり前で、気付けば『佐々プロのマネーロッド』と変貌していきます。
彼は近年、このロッドだけで4本とかデッキに並べていることもあるくらい。
ほぼ全リグに対応していて、更にフロロとPEを使い分けることで様々なシチュエーションに対応できる(佐々プロ談)そうです。
何度も言いますが企画したのは間違いなく私です(笑)

55クラス2キロ半とかの魚がきても良く曲がるので難なくキャッチできます。

野村ダム戦では私はフロロ4lbと組み合わせてスリムセンコー5インチのノーシンカーワッキー、PE0.4号と組み合わせてカットテールのノーシンカーワッキーに使用していました。
プアな場所はフロロで、オーバーハングにスキッピングで入れるのはPEでという使い分けでした。
ロッドはどちらもエクスプライド259UL。
結果的にこの竿に助けて貰いました。
佐々プロも同様に今回も259ULはメインロッドの一つでした。

繰り返しますが、至って普通な5.9ftのULアクションです。
ただその短さからくる操作感は当然高く、物理的な短さというのはあらゆる面で素材とか製法なんかを凌駕します。
これに飛距離面のデメリットを場合によってPEラインで補うのがこのロッドの生きる道です。

久々に本気でスピニングだけを握る試合だってたんですが、苦手な分野を5.9ftに助けられた試合でした。

正直、ビジネスベースで見ればこういった普通のショートロッドってあまり売れないです(汗)ただ発売から時が経ち、スタイルの違う2人が使えば使うほど手放せないのがこのロッド。
皆さんも久々にフルチューブラーのショートロッド如何ですか?

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