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  1. 小物の『いろは』

今期一番の自信作 シマノ ラインワインダー

今シーズンの自身が開発に携わった新製品は既に昨年11月にNEWゾディアス、12月にヴァンキッシュCEを公開させて頂いているので、私の場合はリールやロッドの大物は今回ありません。
ただそれに負けないくらい拘って作り上げた2アイテムがあるので、今回ブログと自身のYouTubeチャンネルでご紹介をさせて頂きます。
今回に限らず、本製品に限らずですが、基本スペック(ラインナップや値段、発売時期など)はシマノ公式HPをご覧ください。
私の個人発信では『企画&開発当事者だからこそ発信できる内容』が中心です。
都合の悪いことも必要であれば記載してあるし、競合他社製品や比較されるであろう他社製品なんかはバンバン名前が出てきます。ご理解ください。

おそらく今期最大の注目製品(個人視点)になるはず。

正直、見た目は何ってことない『ラインリムーバー』です。
リールに巻いた糸巻き交換の際に、リールからラインを引き出す為のツール。
100mとか、複数台のリールからラインを抜き取ろうと思うと手で行っていると一台当たり数分掛かり時間のロスが大きかったのですが、ラインリムーバーを使えばものの数秒でラインを全て引き出すことが可能でした。

私も今現在、シマノやダイワ社製のものを使用しています。

上記画像の二種は旧来からあった『モーターを回してラインを引き出すタイプ』のもの。私自身も20年以上前、古くはバークレーのものから使っていました。当時のものはもっと大きかったです。今のは本当にコンパクト。
この形が最もポピュラーで、私も今現在モノフィラライン(フロロ、ナイロン)を中心に使用しています。

こんな感じでモーターを回してラインを引き出すんですが欠点もありました。

このタイプのラインリムーバーは一つ大きな欠点がありました。
それがPEラインで使用するとラインが柔らかすぎるためモーター軸に絡みついてしまい全く使い物にならないこと。場合によっては巻き付きすぎて故障する場合すらありました。
私自身何度もやって、何度も分解して絡みついたPEラインを除去した記憶があります(笑)
ラインリムーバーを使って時間短縮するはずが、何倍も時間が掛かるというオチ(笑)
もちろん今ではこのタイプのリムーバーには『PEライン非推奨』とか『PEラインでは使用しないで』と記載されています。

そこで非常に秀逸なのがダイワ社のPEラインチェンジャー。

10年ほど前に発売されたこの製品は非常に秀逸で、従来のラインリムーバーのようにラインをモーター回転によって引き出すのではなく、太らせたモーター軸に巻き付けて引き出すタイプ。
その名の通りPEラインに抜群で、私以外にも愛用しているアングラーは多いはずです。

今でこそPEラインでも非常に安価なものが増えたし、8本編みなんかでも高性能で価格が抑えられているアイテムが各社から色々と発売されていますが、10年前までは今の半分以下のラインナップしかなかったし、20年前に世に出たばかりの8本編み(当時はPEライン=4本編みだった)は100mで一万円だったのを良く覚えています。

昔は良く電動ドリルを使って再利用していました。

やっている方は普通にいると思うんですが、ラインボビンをボルトとナットで固定して電動ドリルで回して『ラインの一時保管場所』みたいにしている方って多く居ると思います。
私自身もそうで、近年は少しの毛羽立ちで全交換を選択することも多いですが、以前はまだ新品部分が残っていたら逆巻きをしたり、しばらく使ってもまだ捨てられなくてこんな感じで空ボビンに一時保管したりしていました。
電動ドリルが無い時なんかは手巻きで100mとかボビンに戻したこともあります(笑)

こんな感じにボルトとナットで簡単に作れるんですがそもそも電動ドリルを持っていない方も少なくないはず。

特に近年は多くのアングラーがベイト、スピニング問わずPEラインの使用頻度が上がっているであろう中で、
『このリールに他のラインを巻きたいけど、今巻いてあるラインも捨てたくない』
って場面はかなりあるはずです。
スペアスプールを持って違うラインを同一リールで使いまわすって運用の仕方もあるけど、スペアスプール自体安価ではないし台数を所持するにしても限界があります。

そこで『ラインリムーバーとしてフロロ、ナイロンはもちろんPEでもストレスなく引き出せて、且つ誰にでも簡単にラインボビンに一時的にラインを保管できるツールを作ろう』と足掛け3年ほどで完成したのが今回のラインワインダーです。

こんな感じにラインを挟み込みます。

こんな感じにボタンを押して巻き取り。

緩めて外せば簡単にラインを引き出すことが可能です。

次は従来のラインリムーバーと相性が悪かったPEライン。

モノフィララインと全く同じでラインを挟み込んで。

PEラインでも簡単に引き出せます。

ここまでだったら既にあったPEラインに対応したラインリムーバーで十分でした。
ここからがこいつの本領発揮で。

皆が絶対に持っている市販ラインが巻かれていた空ボビン。

画像はピットブル、ハードブルのものですが他社製品のラインボビンでもほぼ全て対応します。
こいつを本体に取り付けます。

真ん中の棒にボビンを突っ込んで。

上部を固定。

軸の根元にゴムのOリングが入っているのでラインを引き出す際も、空ボビンを固定する際もちょっと締めればしっかり固定されます。

最後はこんな感じに空ボビンにテープで再利用したいラインの端を固定。

ここまでこれば準備OK。
あとはラインワインダーを回しながら綺麗にラインを戻していきます。

こんな感じ。実際リールから巻き戻したもの。

綺麗に巻き戻すコツはちょっとテンション掛けながらモーターを回すこと。ゆるゆるだと当然ゆるゆるに巻かれるので注意。
正直に言うと、こういった製品がこれまで全くなかった訳ではないです。
『巻き戻してラインを一時保管&再利用できます』って製品は市場にもいくつかあります。

ただ『専用小型スプールのみで可能』だったり『ボルトとナットを別に買ってご自身で~』というものがほとんどでした。
今回の最大のメリットは『市販されているラインが巻かれていたボビンがそのまま使える』という点。
ラインを買っている時点で、100%絶対に誰もがこれを持っているはず。これがそのまま使えるのが最大の利点です。

従来のラインリムーバーより本体は大きめです。

『製品スプールを止められるようにアタッチメント作るだけだろ?なんでそんな作るのに時間かかった?』と感じるかと思うんですが、最初は既にあるラインリムーバーにアタッチメントを取り付けるだけで完成すると思っていました。
ところが、そのままだと空のボビンが全然回らない。あのボビンが意外に重たい。ましてやただ捨てるだけでなく再度ラインを使うとなると上記したように『ある程度テンションを掛けながら巻き取る』という作業が必要となる。

当然、モーターの出力不足でそもそも回らなかったり、電池残量次第で回らなかったり。
他メーカーさんが『専用小型ボビンでのみ可能』にしているのが良く分かりました。でないと回せないんだ。
そこでコストと見合わせながら色々なモーターで試してこの形に収まりました。
なので上記画像のように従来のラインリムーバーよりも『ボディは二回りくらい』おおきいです。
大した差ではないかもしれませんが、その点にのみ留意ください。

PEラインを使っているとボディ下部に巻き込むなんてこともあったんですがネズミ返しを設けてあるのでかなり軽減されています。

ロッドやリール、ルアーに比べたらかなり地味です(笑)本人分かっています。
ただロッドやリール、ルアーは『釣種が限られる』中で、このラインワインダーは全アングラーが恩恵を受けるはず。餌釣りの人にだって使ってみてほしい。
従来ラインリムーバーが2000円ちょっとで買える中、ラインワインダーは4000円くらいで皆さんのお手元に届くと思います。1500円くらい高い。
ただ長期的に見て圧倒的に便利なのがこいつなので、是非皆さんにお試しいただきたいです。

あとはシマノが欠品しないようにしっかり作るだけです。
『ただラインを巻き取るだけのツールでしょ』と言われるかもしれませんが、個人的にはこいつが今季一番を取ると本気で思っています(笑)

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