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  1. ラインの『いろは』

極細PE ピットブル4+

皆さん新製品情報に関する当ブログやYouTubeチャンネル、SNSでの情報発信に、オンラインサロンやYouTubeでのライブ配信をご覧頂きありがとうございました。
一週間ぶりに浜松に帰ってきました。

新製品情報はもちろんリールやロッドに目が行きがちだと思うのですが、週明けの本日はそんな中で地味だけど圧倒的に釣果に影響するものを開発&テストしていて、本日はそれについてお伝えさせて下さい。
シマノ社で開発に携わって、唯一情報を皆さんに共有していなかったものです。

ピットブル4+というシリーズです。

『ピットブルに高品質4本撚りが追加されるだけか』
と思われると思うんですがその通りです。
ただラインナップは異質の0.15号、0.2号、0.3号の3ラインナップのみ。極細ラインナップのみです。

昨年2021年に発売したピットブルG5と同時期(2019〜2020年)にテストしていて今季ラインナップに加わります

これまでシマノ、ピットブルシリーズにはオーソドックスな『4、8、12』(これは数字がそのまま撚り数)の3種類をベースに、8本撚りの原糸グレードUPバージョンの『8+』、そして高比重PE(5本撚り)の『G5』のラインナップでした。
ここに今回極細専用の『4+』が追加。

2019年頭にそれまでエギング用のセフィアG5を愛用していて、それをバスフィッシング用にアップグレードしようという打合せと同時期に『欲しいもの』として上がっていたのが『極細PEライン』でした。

当たり前の話ですが、シマノのように全国(厳密には全世界)に同様に製品を供給している様なメーカーって作らなければいけない数も膨大です。
特にラインの様な消耗品の場合は1、2ヶ月前に作り始めたりすれば良いもんじゃなくて、他製品との兼ね合いや生産ラインのスケジュールまで加味されて発売の一年前でもギリギリ、通常は一年半前くらいには開発が終了していて使用確定させている必要があります。
そんな中で2021年シーズンは高比重PEラインが優先され、ピットブルG5がリリースされました。

2021年発売のピットブルG5。

同時期に開発され、先に世に出たピットブルG5は開発に携わったものの手前味噌ではありますが、発売の前からヒット商品になるのは分かっていました。
性能は私自身が保証するし、時代&値段も最高。

ただ一方でピットブル4+は同時期にテストしながらも『最初はたいして売れないけれど、ジワジワと伸びて将来的には外せないラインナップになるはず。だから先行投資としても出そう』というのが担当者と私の意見でした。

極細PEを使いたい場面の多いスモールやリザーバーでのテストが中心。

そんな中、昨年後半事件が連発します。
私も参戦しているJB TOP50シリーズの桧原湖戦で藤田プロがPE0.2号を用いて優勝、続く弥栄ダム戦で青木プロがPE0.3号を用いて優勝。
その頃になると各地で極細PEを用いた釣りを行う人が俄に増え始め、これは今年更に使用者が増えるのは明らかです。

そしてなんて幸運なんだ。という話を年末に開発担当者と話すことになります。
本来『将来的に需要が増える』と思って開発していたものがまさかの超絶最高のタイミングでリリースできることに。3年後と思っていたのが1年でやってきました。

カラーはG5にも採用したスティールグレーとトレーサブルピンクの2色。

スティールグレーはマジで見えないので(G5の時にも注意したけど本当に見えないから気を付けて)ご注意下さい。
ラインキャパシティは100mオンリーです。
通常のPEラインは短くても120mで150mとか200mが当たり前だけど、今回の4+の用途はフィネスバスの他にエリアトラウトやライトソルトがメインの使用用途。100mで十分(その代わり高くならない様に)という判断をしました。

エリアインフィニティ(バリバス)、リアルデシテックス(YGK)

私自身、過去のブログでも書いていますがこれまで0.3号以下の極細PEにはリアルデシテックス0.3号(0.4号も使います)とエリアトラウトインフィニティの0.2号、0.3号を用いていました。
ただこのクラスは安くて4000円〜5000円、高いものは10000円コースです。
もちろん高品質なんですが、根本的な極細PEラインの特性として万一途中に傷が入れば使用強度に耐えられず根本的な巻き替えを余儀なくされます。
もちろん上手い人なら1年以上使えるけどそんな人ばかりではないし、他ラインに巻き替えたいタイミングやシーズンもある。

ピットブル4+は全号数同じ値段です。

ピットブル4+は0.15〜0.3号まで全て上代1950円です。実際には千円半ばで使えるはず。
なのでメーカーとしてもピットブルシリーズ(4、8、8+、12、G5)の中で圧倒的に利幅の少ない製品です。

ただ今までのピットブル4をそのままにしたのでは意味がないし、私が今現在、唯一ピットブルシリーズで使っていないのがピットブル4(通常の方ね)です。
理由は簡単で切れやすいと思うから。フッキングや瞬発的なものに凄く弱い。だからここらへんの4本撚りはPEエギULT(サンライン)を変わらず愛用しています(0.4号まで)

なのでピットブル4+は原糸はもちろん撚りピッチまでオリジナルでセッティングされています。
もちろんピットブル4での弱点はも大幅に改善されています。
※もちろん通常のピットブル4は値段最優先でのラインナップなのであくまでも8や12と比べればの話です。
選択基準は人によって違うし、私は現在使っていないよってだけです。

昨年のG5同様、リールやロッドに比べれば地味だし、極端なラインナップに使わない人にとっては???だとは思いますがリールやロッドと色々な意味でシマノだから出来たものでもあります。
チェックしていなかった方もよろしければ気にしてみて下さい。

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