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  1. ルアーの『いろは』

忘れ去られているガード付きジグ

2020年平常運転一回目(笑)今日は近年絶賛不人気なガード付きジグについて。
晩秋から早春にかけて、私の場合は主に12℃を切っているとガード付きジグを使う頻度が非常に高くなります。

デプスさんにサポート頂いてから普段の釣りはフラットバッグジグ一択。

近年本当にガード付きジグ、特にフルサイズのジグって人気がなくて。
そもそもラインナップにないメーカーや、ラインナップしていても数年生産してないメーカーさんに、店頭で全く見掛けないものがほとんど。
そんな中、長年作り続けていて且つ店頭で安定して購入することができる、

フラットバックジグ/デプス
キャスティングジグ/エバーグリーン
ガンタージグ/ノリーズ

を作っている三社は本当に凄いと思います。
今の時代にガード付きラバージグを本気で売っているというだけでそのメーカーさんのバスフィッシングへの関わり方が見えるような気さえします(笑)
おそらくフラットバックジグで20年選手、ガンタージグ&キャスティングジグはそれ以上です。何でガンタージグって言うのか知ってる人ってどれくらい居るんだろ(笑)
というのも、年末のデプス社忘年会で本社在庫倉庫を見させて頂いた際にジグ関係の(ウェイト、カラーの)抜け番なく在庫を置いてある倉庫に感動して本日のブログを書いています。

デプスのジグは未だにシリコンラバーだけでなくファインラバー仕様も作っているとこも凄い。

ガイドをしたり友人と釣りをしていると『カバーを打とう』となるとほとんどの人がテキサスを選びます。ザクッと肌感で95%くらい。
『ガード付きのラバージグあります?』と聞くと大概が持っていないか、持っていても少しフィネスなカバージグ(OSPの01ジグやハンツ等)がほとんど。
もちろん01ジグもハンツも凄く良いジグなんですよ。ただジャンルとしてはフルサイズのガード付きラバージグではないですよね。

そもそもテキサスとガード付きラバージグは全く特徴が違って、一番の違いはフッキング時の針が刺さるまでの仕組みの違いです。
※詳しくは以下の4年前の記事をご覧ください(笑)

この時も書いたようにオフセットフックを使用したテキサスはあくまでも魚にワームをある程度噛み潰して貰う必要がありますが、一方でガード付きラバージグは口に入ったらこちらがフッキングでガードを倒すだけで掛けることができます。
なので当然、カバージグ用には喰い込ませ性能よりも瞬発的な力をかけ易いティップまで硬いロッドが適しているし、逆にテキサスにはある程度ティップが柔らかくて咥え込む時間を作れるロッドが適しています。
一方でガード付きラバージグにはデメリットもあって、釣り人側のフッキングでフックを剥き出しにできるということは、大きい魚だと口内でどこに掛かるか分からないということでもあります。フックアイが口の外に出てくれれば良いですが、その前にどっかに『刺さってしまう』と当然、歯にラインが擦れることになります。
逆にテキサスはフッキングしてもフックが喉まで入っていなければ閉じた口に当たって初めてワームが潰れて針が出ます。フックが長いこともありますが、ジグに比べてフックアイが口外に出る確率は非常高く当然ラインと歯が干渉しません。
なので私の場合(水生植物へのベビーテキサスを除く)テキサスには太くても16lbくらいがメインですが、歯に擦れる確率の高いガード付きラバージグでは18lbや20lbをメインにします。

たまに様々なメディアでプロと呼ばれる人がテキサスとラバージグの使い分けを解説している項で『ジグは不思議な力があってデカバスが反応し易い』的な解説だけを見ると(もちろんそういった要素もあるかもしれないけれど)少しガッカリすることも(涙)

JBトーナメントでよく使うガード付きラバージグ。奥から03ジグハンツ(OSP)、SSカバージグ(ダイワ)、PFカバージグ(ジャクソン)、キャスティングジグ(エバーグリーン)。

脱線しまくりましたが(汗)、JBトーナメントでは鉛製品が使えないというルールがあるので画像の4種のガード付きラバージグをメインで使用していますが、フルサイズと呼べるのはキャスティングジグくらいです。
その他3種は昔で言うN1ジグ(Nダムコブラ)やCCラバージグ的なちょいカバー対応ジグ。

2019年TOP50霞ヶ浦戦では真夏でしたがガード付きラバージグがメインでした。

冒頭で『12℃以下で使うことが多い』と書きましたが何も低水温だけが出番ではなくて。
あくまでも何らかの影響で魚が咥える力が弱い場合やすぐに離してしまうような状況なら同じく有効で昨年のTOP50霞ヶ浦戦では急激な水質悪化により喰うんだけどスッポ抜けるという事態が多発しガード付きラバージグ(この時は大したカバーではなかったのでSSカバージグを使用)の出番となり極端にミスが減りました。

というわけで流行に流されずガード付きラバージグを販売しているメーカーさんをリスペクトしつつ、これからの時期に最も活躍するラバージグを、普段はテキサスリグメインなかたにも使って頂ければと思います。
そして忖度してフラットバックジグを使って頂けたら黒田は幸せです(笑)

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