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  1. ルアーの『いろは』

釣れるメタルバイブ、釣れないメタルバイブ(笑)前編

これからの季節、ブラックバスでも多用するメタルバイブレーションですが、今のシーバスフィッシングではショア、ボート問わず通年メインルアーとなるのがメタルバイブレーションだと思います。
そんなメタルバイブについて今日はシーバス(ソルト)用に絞って釣れるメタルバイブと、釣れない(!?)メタルバイブについてお話ししたいと思います。
まずメタルバイブは金属プレートと金属ヘッドによって構成されていますが、ヘッド素材は様々です。鉛だったり亜鉛だったりタングステンだったり。
同時にプレートも塗装がのっているのでなかなかパッと見では分かりませんが素材に違いがあります。主にステンレスプレートとブラスプレートです。

僕が今までプロデュースしてきたメタルエッジ(メガバス)、スパロー(nada.)はどちらも鉛ヘッド、ステンレスプレートです。
まずメタルエッジをテスト、開発していた2012-2013シーズン、様々なメタルバイブ(IP、湾バイブ、アイアンマービー等々)を投げながら比較開発をしているうちに一番感じたストレスはフック、ボディの錆でした。
ボディが全て金属でできている分、当然海水での使用は他のハードルアーよりも錆びやすくなります。特にブラスプレートのメタルバイブはブラス自体が錆始め塗装を浮かしバリバリになることも少なくありませんでした。
ので!メタルエッジ、スパローは多少高くてもステンレスプレート(スパローの場合は価格的に大変 笑)を絶対的に採用しています。特にスパローは安いので塗装が剥げやすいと勘違いしている方も居るかもしれませんが、おそらくクラス最強に塗装剥げしにくいメタルバイブです。
で、話を戻しましてメタルバイブを色々と試すうちに気付くことがありました。それは『釣れるメタルバイブ』と『釣れないメタルバイブ』に分かれるということ(笑)
当たり前だろ。と思うかもしれませんが、同時に釣れるメタルバイブは数こそ釣れるのですがサイズが選べない傾向が強く、釣れないメタルバイブは数こそ釣れないものの確実にきたらビッグサイズという傾向が強く出ました。
この釣れるメタルバイブと、釣れないメタルバイブはアクションが大きく違い、タイトアクションのものほど数が釣れ、ワイドアクションのものほど数こそ釣れないものの大型を選んで釣れる傾向があります。
余談ですが、おそらくメタルバイブのパイオニアであり、一番売れたと思われるIPシリーズは前者にあたります。
ブラックバスだとここまでメタルバイブのアクションによる明確な差が生じにくいのですが、理由は二つ考えられて一つ目はシーバスが大小様々な個体が同一の群れを形成しているという点(ブラックバスはテリトリー意識が高く場所やレンジでサイズが違う)、
もう一つは強い食性で行動をしているシーバスは、ルアーのアクションの強弱で捕食できるか否かを決めていている傾向が強く、一言で言えばアクションの強いルアー程、大型でないと捕食をしようとしません。
数は釣れるけど大型を絞って狙えないメタルバイブ(タイトアクション)と、数では劣るものの群れの中で大型のシーバスに狙いを絞ることができるメタルバイブ(ワイドアクション)。2013年にメタルエッジを作る際、私が選択した仕様は後者でした。

つまりメタルエッジは釣れないメタルバイブです(笑)。ただ確実に大型のみを狙っていけるルアーです。
一方、昨年完成し今年デリバリー開始となったスパローはそれを分かった上で全サイズ、ワイド過ぎず、タイト過ぎずなアクションに仕上げています。もちろん数釣りもできるし、条件が揃えばランカーシーバスにも口を使わせられます。
どちらが良いの?そんな質問を頂くことも多いので今日はちょっとだけ詳しく書いてみました。
これからの季節、大型のシーバスを狙いたい場合や、たった三本しか釣らなくて良い大会では僕は間違いなくメタルエッジを投入します。もちろんスパローが売れた方が嬉しいけど、そんなとこで嘘ついてもしょうがないし(笑)
明日は『じゃあメタルエッジ以上に大型のシーバスを狙えるメタルバイブはないの?』ってところに言及したいと思うのですが、実際にはあります(笑)そのメタルバイブについて書き認めたいと思います。

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