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  1. ルアーの『いろは』

アクションの強弱

今はブログやSNSでプロだけでなく様々な方がルアーについて語られています。
自然相手である以上、釣りしている環境も各々違うので確実な正解はなかなかありません。
ただルアーのアクションに関して、ロールが・・・とか、ピッチが・・・とか、水中姿勢が・・・とか、
そんなことよりずっと大事・・・というか圧倒的に一番大切なアクションの強弱について今日は書こうと思います。基本、ブラックバス、ソルト共通です。
書くつもりになった理由は、先日のシーバストーナメントで上位の選手が様々なルアーを使っていたことに遡ります。
アクションの強弱と書きましたが、もっと言えばどれだけ水を動かしたか、ルアーがアクションすることによって生まれる水の動きの大きい、少ないのお話しです。

先日のシーバストーナメントで名前が上がることの多かったルアーを中心に定番ルアーを混ぜて相関的に置いてみました。
上が小型バイブ(メタルバイブ含)、下がレギュラーサイズです。
右にいくほどアクションは強く(水の動きは大きい)、左にいくほどアクションは弱い(水の動きは小さい)です。
一応、置いてある距離も強さの変化量に比例させてみました。
多くの方が知っているとおり、魚は側線で水中の振動(水の動き)を感じて様々なものを認識しています。
魚が物を認識するほぼ全てがこの側線だと僕は思っています。(視力はクリアウォーター下と近所での確認でしかない。)
当然、アクションが強い(水の動きが大きい)ルアーほど側線への訴えは強く、アクションが弱ければ訴えも弱くなります。
小型バイブの中で一際、右側(強い側)にあるレンジメタルはリアクション性の強いブラックバスでさえ使うのを躊躇するくらいアクションは大きく、
中型バイブの一番、左側(弱い側)にあるレンジバイブ70はブラックバスでは製品が無いくらいアクションの小さいバイブレーションです。
この前の大会の上位者はレンジメタル、メタルエッジ、レンジバイブ55(小さい方)が中心でした。
台風の濁りがは強く入っていたため、より視界が効きにくく普段より圧倒的にアクションの強いルアーに分がある典型的な状況だったと思います。
普通より少しアクションの強いだけのレンジバイブ55を使っていた上位者はスロー、狭いエリアを丁寧に。をキーワードにあげており、通常の浜名湖で人気のある(アクション的に)レンジバイブ70は使っていただけで魚に出会う確率が低かったと思います。
強いアクションの(水の動きが大きい)ルアーの長所は、濁りに強い、大型が反応し易い、広域から魚を寄せられる点です。
一方で、クリアウォーターでは弱く、プレッシャーがかかる速度も早いです。
弱いアクションの(水の動きが小さい)ルアーの長所は、プレッシャーがかかりにくく狭いエリアでも釣れ続け、クリアウォーターでも強い点です。
逆に濁りに弱く、広範囲に魚を探せないうえに、サイズもマチマチです。
新製品や新機構がウリのルアーが乱立して、一番大切な部分の振り幅を狭くしか持っていないのであれば、
一度、基本に戻ってアクションの質とか難しいことは抜きにして、強弱だけでも分類してみることを僕はオススメします。
凄く細かいことを気にしてても、自分の手持ちルアーのコレを一通り分かっていないと無駄な時間を過ごしているってことが多々あります。
ただ、そー言い出すと昔のルアーに沢山使えるモノが出て来て、新製品売れなくなっちゃうけどね(笑)

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