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  1. タックルの『いろは』

21カルカッタコンクエスト使用の注意点

おそらく今週半ば頃より21カルカッタコンクエスト101/101HGの出荷が開始されました。既に右の100番サイズはリリース済だったんですが左は今回が初。
私の各種SNSのタイムラインでも沢山購入投稿を見ました。本当にありがとうございます!

私の元にはまだ製品版届いておりません(笑)

皆さんより一年弱先に完成品を使っていた私なりの注意点といいますか、私なりの思うところを本日は書かせて頂きます。
いつもではありますが、あくまでも私が感じていることであり、全ての人に当てはまるわけでも、そんなん気にしない関係ないよ!って方も居ると思うので参考程度に。

さてカルカッタシリーズといえばやはり巻物です。巻物専用と言っても過言ではありません。
サイズ的、価格的にも最も比較されるのは19アンタレスでしょうか。

手前20メタニウム、奥19アンタレス。

少し話が逸れますが(後ほど帰ってきます)、19アンタレスと20メタニウムの関係性には私の中で非常に大きなメリットがありました。
それがスプールがほとんど一緒(互換性はなし)のためキャストフィールが酷似している事。
もちろんリールの自重、大きさ形状が違うので同じリールで投げているまでの感覚ではありませんが、ラインの放出される感覚や距離は全く同じと言って良いレベルです。
この点は過去にもなん度も書いていますが、リールは軽ければ良い、重ければ悪いという簡単なものではないので、組み合わせるロッドや釣り方によってある程度適した重量は変化します。
その中で同スプール、自重違いのリールはほとんど存在しなかった(特に上位機種では)のが今まででしたが、19アンタレスと20メタニウムは相反する個性を持ちながらキャストフィールのみが酷似しているという最高の組み合わせです。
ロッドを持ち替えてリールが違っても直ぐに同じ感覚でキャストができます。
これを行えているメーカーや製品って実は皆無で、他社さんでもリール(シリーズ)が変わればスプール径も変わることがほとんどです。おそらくやっていたのは旧スティーズシリーズ(Aがあったり)くらいではないかと思います。
※ダイワ社の34mm搭載リールは長いことスプール設計が変わっておらず互換性あるから新旧問わなければ幅広い機種でフィーリング一緒だよ!というご指摘を頂きました。確かにそうですね(汗)
無意識に、現行(同世代)内で。という頭でいたので急スティーズを例に出しました。ごめんなさい!

だからこそ19アンタレスが出た2019年前半なんかはかなりきつくて(当時も書いてあるので探してください)、併用していた16メタニウムMGLとの感覚の違いがあり過ぎて(16メタニウムMGLは現行のMGL3スプールではない)カバー撃ちのようなピッチングならまだしも、トップウォーターのようにポッパーには16メタニウムMGL、バズベイトには19アンタレスなんかの組み合わせにするとかなりチグハグになっていた記憶があります。

19SLX MGL

必ずしもスプールが酷似しているものでだけこの現象がおきるわけではありません。
例えば16メタニウムMGLと19SLX MGLはキャストフィールこそ違いますが、飛距離やラインが放出がされるスピードはかなり似ていると個人的には思っています。
16メタニウムMGLを愛用している(していた)方ほど19SLX MGLはしっくりくるリールだと思うし、見ていてもこの二つを無意識に使い込んでいるアングラーは多いように感じます。

さて、今から21カルカッタコンクエストに戻ります。
19アンタレス、20メタニウムはスプール径が34mmというシマノがバーサタイルに位置するど真ん中の仕様でした。
21カルカッタコンクエスト100/101は33mmと少し小口径化されています。
皆さんご存知のアルデバランシリーズは32mm、アンタレスDCが37mm、カルカッタコンクエスト200/201は38mmです。
ちょうどアンタレス&メタニウムとアルデバランの中間のサイズです。
たった1mmなんですが19アンタレスや20メタニウムとはかなりキャストフィールが違います。

33mmスプールを搭載した21カルカッタコンクエストはスプールの立ち上がりが早く、失速も早く感じます。
そのため私の場合はMHクラス以上での硬いロッドで『ピュッ』としたキャストとの相性が若干悪く、具体的には1/2ozまでのスピナーベイトやチャターベイトだとキャストのしにくさを感じます。
もちろんこれは使い慣れた19アンタレス(20メタニウム)と比較しての話だし、中でもリザーバーやリバーでのショート&ファストキャストでの話です。
逆にそのスプールレスポンスの良さがプラスに働くことも多く、グラスロッドや低弾性カーボンのような良く曲がるロッドでスイングスピードを出しにくいキャストや、浮力の高いクランクや一昔前の重心移動のクランクなんかの失速する要素を持っているルアーとの相性は抜群です。

そしてもちろん体格やキャストフォームも多分に関係してくるので一先ず、19アンタレスや20メタニウム愛用者で購入を考えている方は誰かに投げさせてもらう事をオススメします。

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