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  1. タックルの『いろは』

オロチX4 ワンテンスティック

最近ジャークベイトネタが続きますが、季節柄許して下さい(笑)今日はジャークベイトのハード面のネタです。
今現在(今までも)、ジャークベイトに使っているロッドの半分以上がオロチX4のワンテンスティック(F4-65X4)です。

深江さんがメガバス時代にプロデュースしたうちの一本で、僕の実に勝手な自己分析だとメガバスのここ5年の中での一番の名竿だと思います。(異論は認めません 笑)
6.5ftのスローテーパー(モデレートテーパー)のMアクションなんですが、そこまでベタ褒めするのには何点か理由があります。
1.ショートグリップ
ワンテンスティックは6.5ftですが、実際のブランクスの有効レングスは6.6ftとほぼ同じです。
単純にグリップが1インチ(正解には約30mm)短いです。

画像の比較はゾディアス166M。リールシートの位置が全然違う。ゾディアスが長いんじゃなくてワンテンスティックが短いです。
ロッドワークが多いメソッドなのでリアグリップの長さは凄く重要。これくらいがちょうど良い。
2.ティップが硬い
これまたかなり重要なんですがワーミングが可能なティップが柔らかかったり、入ったりするロッドだとジャーク時にインパクトを吸収するのでダートしにくくなります。
もちろん常にダートすれば良いってもんでもないので、特に水温一桁の時はあえて動かないようにするためMLを使う特例なんかもありますが、基本しっかり動かす為にはティップは入らない方が良いです。
ワンテンスティックはティップだけでみればMHですが、ベリーから下がかなり入るのでギリMって感じです。
ここまでスローなロッドは最近だとNシステム時代のBSシリーズくらいしか無いんじゃないかな?
3.軽過ぎない
このロッド決して軽くありません。ショートグリップもあって余計にティップがちょっと重たく感じるくらいかもしれません。
ただこれが意外に重要で、ルドラクラスを投げる場合はルアーが重たいので関係ないんですが、ワンテン、更には80mmクラスのミノー、ジャークベイトになるとティップに重さがあったほうがスローテーパーのロッドが曲がりやすくなって投げ易く、キャスト精度も高くなります。
4.折れない
不注意や使いすぎで年間それなりの数のロッドを壊してしまいますが、ワンテンスティックは4.5年前に頂いたものを現役で使い続けています。テーパーの恩恵もあり非常に強いロッドです。
良いとこだらけのようですが、欠点もあります(笑)
まずスローテーパー、ちょっと持ち重りってことで感度(ってまた曖昧だけど 笑)は決して良くはありません。ワーミングするなら全くオススメしません。
また適合ウェイト的にクランクやスピナーベイトにも使えそうなスペックですがお世辞にも向いているとは言えません。
クランクはウィグルワートくらい動きの強いクランクならまだ良いですが、バルサBリスペクト系タイトアクションクランクは全く泳がなくなるし(ティップが遊ばないから)、国産だとブリッツクラスのハイピッチクランクでも若干動きが弱くなっている気がします。
スピナーベイトも同様でタイト系スピナーベイトのバイブレーションが伝わりにくいのでレンジコントロールが必要以上に難しくなります。
ただ冒頭の通り、その欠点を補いきるだけのジャークベイトへの適合性が高いロッドです。
モデルチェンジはしていませんが、メガバスさんもしばらく作っていない(はず!?)なので、もし使っている人がいたら是非、おかりしてお使いのジャークベイトロッドと比較してみて下さい。

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