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  1. タックルの『いろは』

硬いロッドもバット曲がります。

ロッドのお話となると、素材だとかテーパーだとか色々なことが語られます。
メーカーの説明文もプロの解説もとても分かりやすいものが多いし、チョイスの参考になるのは間違いありません。
ただ一方で、ロッドがどんだけ仕事(どれくらい曲がって、どれくらい早く戻るか等)してるかって、かなり時間を割かないと現場レベルでも分からないことだらけです。
そもそもどのタイミングで、どこまで曲がってるかって超一部の人しか知らないと思います。

昨年のバサーワイルドカードの僕の画像です。
フッキングでロッドバット部のロゴ(のグロス部分)の真上くらいから曲がっています。
一見するとベイトフィネスかな?くらい曲がってると思います。
このフッキングでキャッチした魚は35cm、600gくらいの霞ヶ浦水系で普通のキーパーで、
ロッドはエクスプライド168MHです。ラインはフロロ14lb。
シマノのMHは他社に比べかなり硬めなのでHに近い使い心地です。
カバーに巻かれていたワケでもなく、6gテキサスを葦前に打って普通にフッキングしました。
僕はフッキング前に特定のモーションをとるので、それに気付いたカメラマンさんがフッキング前から連写してくれた一枚なんですが、
こんだけ硬いロッドが600gの魚でここまで曲がる事実ってなかなか知られていないと思います。
バットガイドからラインは完全にブランクスをまたいで(当たって)ます。ティップ側はもっとひどいです。
ちなみにこのロッド、ゆっくり地面や天井で曲げても硬くて怖いのでここまで曲げれません。
フッキング時にどこまで曲がるか(1oz以下のレギュラールアーならキャストよりフッキングの方が曲がりやすい→僕の場合)を測定する方法が有るのですが、
そんなことまでしてロッドを開発、観察(笑)している個人、メーカーってかなり少ないです。
よくバットパワーが~の謳い文句がありますが、フッキング時(0.5秒くらい)に瞬発的な負荷がどれだけかかるかをロッドごとに判断するのはかなりの機材とかなりの数の試作が必要です。
もちろんこんなことを試す必要は一般的に無いんですが(笑)、作り手側は知ってるか知らないかは凄く大切だと思います。
一番大切なのは同じ数キロという負荷をかけるとしても、どれだけの時間をかけてかけるのか(10秒か0.5秒か)で全くブランクスにかかるストレスは違うわけで、
しっかり区別しないとフッキングやキャストで簡単に折れるロッドになると思ってます。
今日は『だから何なんだよ!』という取り留めのない内容でした(笑)

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