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今記事では22アルデバランBFSについて。
毎年お約束の新製品紹介ブログです。
昨年同様、YouTubeチャンネルでも詳しく語らせて頂いておりますので、宜しければそちらも合わせてご覧ください。
※今年も当ブログの新製品ネタは全部黒田本人が撮影したものなのでリンクフリー、画像転用フリーと致します。好きに使って下さい。黒田ブログから借りたよ!のクレジットを入れるかどうかも個々の判断におまかせします(笑)
また新製品は私がご紹介するもの以外にもあります。
例年通りの『自分ルール』で自身が開発に携わったり、テストに参加したもののみのご紹介です。
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22アルデバランBFS
まず冒頭に一番肝心なことを書かせて頂きます。
16アルデバランBFSから実に6年ぶりのフルモデルチェンジとなる22アルデバランBFSですが、私の感覚としては『16アルデバランの延長線上に22アルデバランはない』と思っています。
なので今後も変わらず16アルデバランと併用していく予定です。
違いを今回はみっちりじっくりお話していきます。
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左16アルデバランBFS、右22アルデバランBFS
まず今回全てが大きく変わっているのですが、一番の変更点はスプール径です。
今までアルデバランはBFSモデルか否かに関わらず全てが32mm径でした。
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左16アルデバランBFS、右22アルデバランBFS
今まで32mm径/22mm幅であったスプールを、22アルデバランBFSでは29mm径(φ29)/19mm幅に一新。
※幅が狭くなっているのはMGLスプール3化されたから。
『あ、3m小さくなっただけね』と思われるかもしれませんが、従来シマノ社はシリーズ(メタニウムとかアンタレスとか)をラインキャパシティやスプール径で分けてきた歴史があります。
メタニウムは34mm、一つ小さいアルデバランは32mm。
34mmのアルデバランは存在しないし、32mmであればそれは例えメタニウムと名前をつけたとしても本来はアルデバランの特性を強く引いたリールになるはずです。
だからこそ特にロープロのメタニウムとアルデバランはこの34mmと32mmで侵害し合うことはありませんでした。
そして冒頭で私が『16アルデバランBFSの延長線上に22アルデバランBFSはない』と書いたのもこれが理由です。
ボディ素材やギア素材、ベアリングの数なんか比ではないくらいベイトリールの性格を決めていたのがこの『スプール径』だと私は思っています。
つまり今回のアルデバランBFSはベイトフィネスにのみ特化させたそれまでのアルデバランシリーズとは全く違ったリール。と思って下さい。
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スプール径以外も全部新規。これを見て『勘弁してよ』って思ったサードパーティメーカーがほとんどのはず。
さて、では22アルデバランBFSがどんなリールなのか、良いのか悪いのか。のお話になるんですが、まず結論としては『シマノ史上圧倒的に優れたベイトフィネスリール』だと思います。
もちろんライバル視してきたのはスティーズAIRを始めとしたダイワ社製品だけでなく、サードパーティのスプールを含めた全てのベイトフィネスリール達。
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フット位置からの高さも若干低くなっています。
もちろんスプールが小型化されるとボディ自体も小型化されます。
横幅や高さも16アルデバランBFSよりも若干小型化。
16アルデバランBFS愛用者ならすぐ分かるレベルに小さいです。
一方、自重は130gで据え置き。
これはこれ以上軽くなると逆にロッドとのバランスが悪くなることを加味してのセッティング。
そして、φ29スプールと新しいFTB(マグネットブレーキシステム)との組み合わせにより1〜3gが普通に投げられるようになりました。
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16アルデバランBFSのブレーキ最小時。
16アルデバランは1〜6までのブレーキ幅(バリアブル)でしたが、画像の様に最小の1であってもブレーキの磁石が目で確認出来るくらいでした。つまりブレーキは弱いけれど掛かっている様な状態。
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一方の22アルデバランBFSのブレーキ最小時。
一方の22アルデバランBFSでは同じブレーキ幅は1〜6であるものの(バリアブル)、最小の1では全てのマグネットブレーキが隠れて(効かない)います。
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最大時はどちらも同じ。
スプールがφ29になったことにより、よりスプールが低慣性化し、今までのように飛距離を犠牲にしてブレーキ制御しなくてもバックラッシュしにくくなったためで、結果的により軽いものも投げられるようになっています。
つまりスプールがφ32→φ29になったことにより、より最適なブレーキセッティングとなっています。
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ベイトフィネス機としては大幅にアップデートされています。
ラインナップはXGとHG表記ですが、本来同じギア比であればスプールが小口径化したことにより(スプール一回転の巻取り量が減り)、巻取りスピードが遅くなるのが常ですが、XGであればギア比が8:1から8.9:1へと大幅にUPしており、結果的な巻取りスピードはほぼ同じです。
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私はチヌでもガンガンテストしていました。チヌではHGを多用。
もちろんソルト対応、私がPE1号でかなり使ったけど強度面での不満はゼロでした。
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スプールのブランキングが大幅に減ったのも個人的にはソルト使用で嬉しい点。
『そんな良いなら全部コレで16アルデバランBFS使わなくて良いじゃん』って意見もあると思うのですが、正直に言えば単純なバスフィッシングに絞ると私の場合は16アルデバランBFSの方が出番は多いかもしれません。
どういうことか。
確かに22アルデバランBFSはベイトフィネス機としては大幅にアップデートされました。
22アルデバランBFSと比べると16アルデバランBFSは『ベイトフィネス専用機』とは言えないかもしれない。
ただバスフィッシングで多用する様なリグの多くが5gを上回るものです。
4インチカットテールに0.9gネイルシンカーとマス針を組み合わせると5gを超えます。3.5gの3インチワームのダウンショットはリグ全体で7gを超えます。
確かにこれはベイトフィネスではないんだけれど、実際にバスフィッシングで最も多用するところです。
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もちろん5gヘビダンとかでも使えます。ただそれなら21SLX BFSや16アルデバランBFSでも可能なライン。
何度も言いますが、22アルデバランBFSと16アルデバランBFSは比べるものではないです。違うリールです。
なので16アルデバランBFSユーザーの全員が買い替えをオススメするものではありません。
16アルデバランも大切に使って貰いながら、よりベイトフィネスなことをする為に22アルデバランBFSを使ってみて欲しいです。
そしてバスフィッシング以外では、今まで出来なかったことが出来る様になった素晴らしいリールです。それは偽りない事実です。
渓流トラウトでは16アルデバランBFSとは比べ物にならないくらい使い易いはず。今まで難しかったライトソルトにも転用可能です。是非細いPEラインを巻いて使ってみて欲しい。
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皆さんに22アルデバランBFSの一番有効な使い方が伝われば幸いです。