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  1. 考え方の『いろは』

バスプロのシーズンオフの過ごし方

自分自身が『バスプロ』と呼ばれるジャンルに属せているのか?は置いておいて。
『冬の間ってなにされてるんですか?』っ聞かれることはしばしば。特に今の時期良く聞かれます。
あくまでも本日の記事も私の場合。という前提付きです。参考程度に留めておいてください。

毎日旨い肉食べてダラダラしてるとか。な訳ありません。

まず初めに。私の場合は他のバスプロの方々よりも俗に言うシーズンオフが一ヶ月遅いです。
ブラックバスフィッシングをメインターゲットに活動されている方の多くが11月頃より活動が減るかと思います。
ほとんどの国内トーナメントは10月中に(レギュラー)シーズンは終わるだろうし、ガイド活動をされている方もやはり10月までと11月以降では活動日数は減るように感じています。
ただ私の場合はソルトフィッシングの活動も同時に行っているので、11月は最後のハイシーズン(シーバスの場合はプリスポーンです)。年によって違いはありますが11月から12月頭は一年のうちでもかなり釣りをする期間です。
なので私の場合はシーズン落ち着くのは12月半ばから、そしてシーズンインしたなぁと思うのは3月に入ってから。なので実質2ヶ月半くらいがシーズンオフと呼ばれる期間です。

もちろんその間に練習を兼ねて釣りに行くこともあるし、取材を頂くこともあるけれどハイシーズンのように25日/月とかは釣りしません(できません)。
何をしているか、と言われるといくつかのパターンに分かれます。あくまでも私の経験と周りのプロの方々のパターンです。

1.本業やアルバイトで活動資金を稼ぐ
例えばTOP50シリーズに参戦している選手の中にも釣りに全く関係の無い本業を持たれている方が沢山居ます。
シーズン中にスケジュールにワガママを言わなければいけないことも多いはずなので、そういった方々はこのシーズンオフにリードを作り出している印象です。
同じくアルバイトを掛け持ちしている若手選手もこの時期は活動資金を作り出すための大切な時間。私も25歳までは11月〜2月の4ヶ月間はメチャクチャアルバイトをしていました。
でないとシーズン途中で資金が枯渇して身動きとれなくなりますからね(汗)

2.スポンサーワーク
先日の釣りフェスティバルのようやイベントや、製品開発に関する企画打ち合せやプロトテスト、カタログ撮影や雑誌取材のメディア活動、契約更新に関する打ち合わせなど内容は様々ですが、自分にサポートをしてくれているメーカーさんに関する活動というのも少なくありません。
そんなに日数あるの?と思われるかもしれませんが、複数会場に参加すればショー関係だけで10日以上が必要です。
私の場合で実質シーズンオフは80日あるかないかなので最低15%ほどをショーに使うことになります。加えて上記した活動を加えていくとシーズンオフの1/3くらいがこういった活動に使うことになります。
とはいえ、このシーズンオフの間のスポンサーメーカーさんとの諸々の活動は非常に重要で、この間にしっかりと擦り合わせが出来ていないとシーズン途中でお互い何をしているか分からなくなったり、活動の有益性が下がったりするのでしっかりシーズン中に弾を打てるようにしっかり込めておく期間だと思っています。

3.タックルやボートの準備、メンテナンス
これも意外に時間を喰う作業。
様々な広義な意味でのタックルは日々進化していて、入れ替えや買い替えを検討、実施するのもシーズンオフのお仕事。
特に手に馴染んでる系のものは慣れるのに時間が掛かるものもあってシーズン中よりオフにやった方が無難。
実は私の場合はライン銘柄を変えた際、最初は全然慣れなくて(それまで使っていたものと違って)非常に苦労したこともありました。この時はシーズンインしてもなかなか慣れずミスをしたことも(汗)
あとボート関係は所有している方なら共感してもらえると思いますがお金も時間も非常にかかります。
車と違って買ったらすぐ乗れるものではないし、ある程度自分でやらないといざトレイル中にトラブったら直せないので全てを誰かに任せるのも難しいんです。
魚探一つ付けるのに一日仕事なんてのはザラなので意外に時間を消費します。

4.自己メディアを強化する
これはここ数年でのお話でSNSやYouTubeがこんだけ浸透したからこその内容です。
10年前といえばメディアは雑誌かTVがほとんどでした。何か活動をしようとしても個人ではなかなか難しい金額が必要だったと思います。
ただここ数年のSNSやYouTubeの普及のお陰で個人での発信というのが非常に手軽に身近になりました。情報を受け取る側も個人メディアからの発信にかなりの量と時間を割いているはずです。
ただ自分自身が一応ではありますが、釣りのプロを続けてきた中でシーズン中にこういった個人発信をやり始めるのは非常に難易度が高いと感じていて、出先が多いのでホテル住まいの日が多かったり、朝早くて夕方ギリギリまで練習や取材、ガイドをしていたらそこから新規のことを始めるのは体力的にもかなりキツい。
ので、このシーズンオフのタイミングくらいしか始めるきっかけって作れないんですよね。自分自身がそうでした。
12年前にブログを立ち上げたときも、3年前にYouTubeチャンネル作ったときも、昨年ブログをリニューアルした時も全て1月です。
更に一昔前に比べてこういった自己メディアはマネタイズすることが容易で、最初から1.の全てを賄えるとは言いませんが、しっかり継続させれれば(釣り人にはこれが一番ハードル高いみたい)それなりの収入に繋がるし、若いプロの子たちには一秒でも早く始めれば良いのにと常々思っています。自己PRができてお金にもなって、メーカーからも評価されるとか得しかない。

5.確定申告
これはもう・・・そのままです(汗)
今年も頑張ります。

と、言うことで今年の私のシーズンオフも既に半分が過ぎました。
残りショー2回&確定申告はマストで立ち塞がっております。
体調崩さないように粛々とこなしていきます。

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