12月は私の活動内容的にはかなり重要な月で、その年の成績や活動報告をスポンサーメーカー各社にさせて頂き、更には翌年の目標などをお話ししつつ、場合によっては契約内容の変更や更新をさせて頂く一ヶ月間です。
もちろん新規にサポート頂く場合もあれば、中には契約終了や移籍なんて話になることもあります。
私は初めて釣具メーカーと契約書を交わしてから既に11年が経ちました。
初めて日当以外に契約金を頂いてからたぶん10年くらいです。
その頃に比べれば個人が表現できる場も増えて、釣具メーカーとの契約というのもずいぶん身近になったように感じます。
一応曲がりなりにも10年ちょっと釣りでご飯を食べてきたので、私なりの今現在のプレイヤー(個人)とメーカー(会社)の関わり方について記しておこうかなぁと思います。
もちろん全て私の主観であり、答えがあることではありません。
ただ私がこうやって考えている。というのをツラツラと描き認めるだけです。
過去に何度も書いてきているんですが、プレイヤーとメーカーはサポートされる側、する側でそもそもの立ち位置が違います。
それぞれに事情はあると思いますが、お互いが100%相容れることはそもそも不可能だと思います。
基本どちらが先にした、しないでいくと堂々巡りだし、卵が先か鶏が先かで話が前に進みません。
そして契約プロとしても契約メーカー(社員)としても両方を経験したことのある私が出した結論は、
『プロ(契約される側)が先にするべき』
だと考えています。
プロが先に結果を出して、それに対しメーカーが評価をしたり、場合によっては報酬を出したり、次のチャンスを与える。
プロよりもメーカーの方がお金を出す側だから?
プロは幾らでも替えが効くから?
ってここまでの内容からは思われるかもしれませんが、私の場合はもっとシンプルです。
メーカーとの契約って、たぶん多くの方がメーカーからお金や物品をサポートされる代わりに、プロ側はそのメーカーの製品をプロモーション、アピールする『義務』を負っていると考えていると思います。
だから一部では『宣伝のために無理に◯◯を使ってる』とか言われることがあるんですよね。
私の今現在の考え方はちょっと違って、メーカーとの契約で誰よりも早く製品紹介をしたり、誰よりも早く使って釣りをする『権利』を得ているんですよね。
そして表には出てこない、オフィシャルでしか知り得ない情報を知る『権利』も得られる。
もちろん自分が開発に携わっていないものでは出来ないけど、私は私の手を通っていったものは今か今かと情報解禁日が待ち遠しいし、心情的には『こんな面白いもの作ったよ!イケてない?』って感じです。今現在ももちろんそう(笑)
本当に自分の子供みたいな感じで、メガバスに在籍していた頃、PV撮影で『この子(ルアーのことね)』を連発し過ぎて解説だけ再撮したことが何度かありました(笑)
私は子ども居ないから分かんないけど(汗)、ルアーと比べてもダメなんだけど、世のパパママはそんな感じですよね?たぶん。可愛い子どもの寝顔は皆んなSNSに載せるじゃん。
話が逸れ過ぎたけど(汗)
『義務』と思うか『権利』と思うか。
私が初契約した頃と比べても表現する方法が多様化し、簡単になった今だからこそ捉え方一つでその先が随分変わると思っています。
繰り返しになるけど、あくまでも私の主観です。
ただこんな考え方をしているプレイヤーが居るってことをこれからメーカーと初契約しようとしてる方や、メーカーとの付き合い方に悩みを感じている方には知ってもらえたら幸いです。