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  1. 考え方の『いろは』

どう読み解くか。

浜松に帰ってきて試合の片付けに溜まった仕事を片付けながら、今週末は浜名湖オープントーナメントの最終戦が開催されるため今日は昼から3時間だけ練習をしてきました。

本日はそんな内容とは全く違う、先日の弥栄ダム戦でのちょっとした裏話と、本質ってなんなのかってお話をしたいと思います。

弥栄ダム戦キッカーが吐き出した沢蟹の爪。

練習からそうだったのですが、弥栄ダムでの大型の魚は必ずと言っていいほど甲殻類を吐き出しました。
大きい個体は蟹とエビを。小型の魚もエビを吐き出すことが非常に多く、気付いていた選手もかなり居たと思います。
それは試合時にキープするとライブウェルの底に赤い塊が溜まるくらいでした。

ちなみにこれが試合で私が大型の魚を狙いに行こうと決め手になった一つで、過去の経験から小魚(俗に言うベイトフィッシュ)だけを偏食している魚は騙しにくいと思っていて、小魚も甲殻類捕食する魚は比較的倒しやすい(釣りやすい)というのが私の中の経験則であります。

そんな中で沢村さんが・・・

練習の何日目か忘れましたが湖上で沢村さんが『甲殻類喰ってるぞ』と小さい声で私に話しかけてきました。
私は『沢村さんも気付いてるんだな』とその時は思ったくらいなのですが、試合後再びその話になった際に沢村さんは『今のバスの居たいレンジは甲殻類が多いんだろうな』と仰って私はハッとしました。
というのも私の魚釣り(ブラックバスに限らず)のベースになる考えは『魚は常に餌を探している(追っかけている)』です。
つまりあくまでも食べ物(餌)ありきで、餌があるからブラックバスが集まるというのが私の考えでした。
この会話から分かるのは、沢村さんはブラックバスには適した(好む)場所や条件があって、そこで捕食できるものを食べているという考え方だと思います。

ちなみに今回ここで皆さんにお伝えしたいのは『どちらが正解(不正解)なのか』なんてことではありません。

私は改めてこの会話からバスフィッシング(魚釣り)っておもしれ〜って思いました。

これはどちらが正解かを確かめる術は今のところありません。魚が喋ってくれない限り確かめるのは不可能です。
ただ個人的にはどちらが正解かなんてのも、確かめる術がないんだからどちらでも良いです。
肝心なのは同じ事象に対してプロレベルでもそこから導き出される結論は違うということ。
そして『自分が魚のことをどれだけ理解しているのか』の確認と証明の場としてトーナメントがあるという一面もあります。
『どっちが正しいか勝負しようじゃないか』そんな魚への探究心の一つとしてもトーナメントは存在しています。

ちなみに10月から始めたオンラインサロンでは毎日こんな魚や釣具に関するマニアックな内容ばかりを更新しております。
宜しければご覧下さい。最後は宣伝でした(笑)

黒田健史の『釣り研究所』

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